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新聞に載った指導書の金額 しゅこうの教育 4

 朝日新聞に指導書の金額が載っていた。教科書を使わないで授業をすることは、公立学校ではあまりない。聞いたことがない。そのため、教科書に沿った指導書(指導要領に沿った解説が載ったもの)を購入する。それは、冊子になってるものだけでもかなりの量で金額も高い。そのため、自治体ごとに購入を減らす工夫をしている。それが、近年のデジタル教科書の普及に伴い、さらに多様な指導書が必要になった。
 これは、業務のDX化と言っているが、かえって複雑であり難解になっている。教科書に沿って教員ごとに授業を工夫してすすめるのが普通だが、デジタル教科書の使い方も調べるとかなりの労力を必要とする。教材をデジタルで出来るメリットはあるが、使い方が教科書会社ごとに違い、慣れるのが大変。さらに、改定があるごとに購入したり、使い方を覚えなくてはならない。

 業務の簡略化や削減が叫ばれているが、現実は増えるばかり。いろいろ対策はしている面もあるが、それ以上に業務は詳細化され増えている。そして、費用もデジタル教科書対応になり、教科書を使う授業研究だけでも確実に業務は増えている。 

 これでは、教育にかかる予算は業者に流れ、教員に還元されるのはいつだろう。また、公立学校は税金で運営しているため、予算の使い方にも疑問が投げかけられるだろう。また、予算のある自治体によって差がかなりある。公務員の給料も違うが、教育にかける予算もかなり違う。教育は予算だけで善し悪しが変わるわけではないが、予算に差があることだけは確かだ。
 
 
 


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