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次期学習指導要領の改訂4 しゅこうの学ぶ教員 (for teacher) 10

 朝日新聞の9月29日の朝刊に、続きコメントがあった。3回目は読むのを忘れたので分かりません。
①学習指導要領のめざすことが現場に届かない
②学習指導要領や解説を読まない先生について
③教科書の在り方
④教員養成について
⑤標準授業時数の削減
 
 今回は、質問者の聞き方がいいのか回答者がいいのか分からないが、現場に即した回答があった。私自身、回答者の講演会や書籍を読んだ記憶がある。その為か共感するところがあった。

①学習指導要領のめざすことが現場に届かない
 こう感じている点が良かった。ただ、私は伝える側としてかなりの期間出張で拘束され、かなりの内容を一度に聞いた。あまりの多さに疲れた。その後地方に帰り、各教育事務所に伝える。そして、教育事務所が市町村の自治体に伝える。その後、全ての教員に伝える。管理職も同じような体制で、対象が違うだけ。最終的には、更に短い時間で多くの内容を伝える。
 経験して分かったことは、自分には無理。こんなに多くのことはうまく伝えれない。多くの教員に伝える段階では、時間が更に短い。資料をまとめて、配布するのも大変な上、もらう教員も重くて大変だろう。リモートや電子化で対応も出来るが、更に伝わらなくなるだろう。何重にも繰り返された伝達ゲームのようで、聞いた人の視点や私感が入り、ずれるだろう。
 伝達方法を改善しないと無理だろう。私は、資料を作る時間や伝えるための準備も仕事かも知れないが、普段以上の仕事になり、自然と労働時間が増える。

②学習指導要領や解説を読まない先生について
③教科書の在り方
 日々の仕事が忙しく、教科書に沿って授業するのが精一杯な状態。デジタル化で複雑になっている。その中で、「全てを教える」考え方の見直しと触れていたのは良かった。どうなるかは分からないが。

④教員養成について
 見直しの時期と考えている点はいいが、文科省の教員をただ増やす考えとは違うものになって欲しい。しかし、この教員養成を望まない学生が多いことに問題があることを考えて欲しい。

⑤標準授業時数の削減
 現行の考えが、週6日制によっていることに触れているのは良い点だと感じた。
 未だに残る3学期制と2学期制の壁による社会環境の対応のずれがある。長期休暇は同じでも体制が違っても、業務が減るどころか増えている面もある。地域によって2学期制と3学期制の良さはあるだろうが、社会は依然として3学期制で考えている仕組みが多い。

 今回は、課題を把握してるコメントだったが、どこまで盛り込まれるかは分からない。
 DX化できるものと出来ないもの。以前から提唱している校務業務の統一化は進まない。一番いいのは国として統一がいいが、最低でも都道県ごとの統一は急務だと思う。都道府県によってはやってるが。公立学校の教員の多くは、都道府県に採用されているため、違う市町村への異動がある。市町村によってシステムが違うと、とてもやりずらい。市町村の特色を出すのに教育は一つの手段と考えてるようで、なかなか統一が出来ないところが多い。これが統一されるとかなり働きやすくなる。いろいろな場所で働いた経験から、本当に学校ごとの仕組みを理解するのが難しい。

 情報関係のシステムを作り上げたこともあるが、今のものは古いシステムの上に新しいものを取り付けたようなものだった。最初はそれしか出来なかったが、今はシステムが進化し、新しい考えで校務システムを作り直さなければいけない。自分で作ったため、不具合があることも分かる。市町村の異動がなく、長くそのシステムだけを使ってると感じない教員もいるだろうが
 誰もが使いやすい統一のシステムに変えることが必要な時期になってきた。色々な市町村自治体を経験してきたからこそ、これは強く感じる。

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