夢や目標を失った時、人はどうやってまた一歩踏み出す力を手に入れるのか
甲子園へ行くという夢に敗れた高校球児たちは、一体どうやって生きる希望を生み出しているのだろう。
高校球児に限らず、自分はこのために生きているんだという夢や目標を失った時、人はどうやってまた一歩踏み出す力を手に入れるのか。
昨年末、私は大きな決断をした。
新卒で入社した会社を辞め、海外ノマドワーカーになるという決断を。
旅をしながら働くというスタイルに憧れ、
1年間の準備期間を経てやっと決断したことだ。
必死に勉強し、営業活動にも力を入れ、
フリーランスとして生きていける最低限のスキルを身につけた。
あとはもう予約した飛行機にのって、新しい生活をスタートさせるだけだった。
しかし、よし行くぞと思っていた矢先、
新型コロナウイルスの感染拡大によって世界がパニックに陥った。
ヨーロッパやアメリカが次々とロックダウンし、
当然私も旅どころではなくなった。
予約していた飛行機と宿をキャンセルし、
夢にまで見た海外生活はスタートすることなく終わった。
あれからもう4ヶ月が経とうとしているが、
未だに私の心はぽっかり穴が空いたままだ。
そんな状態だとつい考えてしまうことが、
「あの時の会社を辞めるという決断は間違っていたのか」
「こんな世の中になるならわざわざ会社を辞めなかった」
という後悔だ。
何年もかけてやっとの思いで決断したことが、
こんな結果になってしまって本当に切ない。
こんな時だからこそ
プログラミングの勉強をしたり、デザインの勉強をしたりすれば良いのだが
驚くほどやる気が起きない。
人は心の拠り所を失うと
こんなにも弱くなってしまうものなのか。
今はただ、この喪失感を埋めるための「何か」を探している。
いつかきっとまた希望に満ち溢れた日々を過ごせると信じて。