学生支援緊急給付金②

①から続きます。

僕がアメリカの大学で受けたのはProbationでした。Probationには警告の意味があります。厳密には、奨学金による保証が絶たれる前の最終通告。アメリカの大学は容赦が無く、留学生でも例外なくdismissal(退学)させる。奨学金による進学以外には選択肢が無い自分には二度目のProbationからSuspension(停学)というかたちがとられた。

一度帰国し、必死で復学の道を探ると、地域のワンランク下の大学で及第点を取れば本学に戻れることがわかった。もう一度学生ビザを現地で取り直し、1年半をかけて復学した。しかし本学といままで在籍した大学の差はすぐに埋められるほど甘くなかった。また半年で大学から二度目のSuspension通告。二度目の復学はあり得ない、つまりdismissal(退学)だ。

アメリカの大学は、頼もしいと感じる威厳ある態度(Dignity)をとる学生を尊重する。もちろん態度だけではなく、成績も活動もあってのことだ。大学にとってあなた、を教える責務はない。あなたが躍進しなければ、大学は留まることは保証しない。大学にいて何もしない、そんなことは担保してくれない。学ぶ(study)、その見返りは自分で探す。大学で学ぶこと(study)によって社会へ生産性を寄与させる人間に変わる意志が大学にいる本義だから。

以上が、大学にいて学んだことです。

じっとしている、という時間は無駄でした。
しかし、考えても無駄という気付きは無駄ではありませんでした。
その過程が生産性を向上させる考え方に変えたから。

「I have a theory that there are two kinds of boys. There are those that want to be astronomers, and those that want to be astronauts. 」
(男の子は2種類いると思っているんだ。天文学者になりたいタイプと宇宙飛行士になりたいタイプ。)
ージュラシックパーク3(2001)よりー


働くことの見返りはお金です。
考えて働くことの見返りは、お金じゃない何か。ならお金じゃない何かとは、無駄ではない気がするという直感が共感となることによって学び(learn)のリソースを得ること。

元気な人の周りに人は集まる。
元気な人の真似をすれば元気になれるかも?
元気な人からは学びの結果(learn)がたくさんありそう?
そんな共感から共同者が生まれ、生産性が増すのです。

働く↔お金
真似する↔真似される
大学は「study」のリソース
働くことは「learn」のリソース

大学を飛び出した社会では
リソースをもとに、共同者との翻訳と言動が行われます。
一緒に何か生産する人は何を伝えようとしているのか。
自分は何を伝えているのか。
自分はどのように伝わっているのか。

③に続く

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