「いつか行こう」は叶わない
用事の誘いに対して「行けたら行くわ」という返事をされた場合は、ほぼほぼ来ないというのは周知の事だと思う。
それでは、「いつか行こう」はどうなるのか?
だいたい行かない。
そもそも、本当に行きたいと思ってれば、すぐ様行動に移している。トイレに「いつか」行くという人はいないし、お腹が空いた人も「いつか」ではなくだいたいすぐ何かしら食べるだろう。
「 いつか」を待っているうちに、もっと優先される「行うべきこと」が更新されてしまうのだ。
だからそれほど行きたくもない旅行やライブなどはだいたい後回し。その結果、行かない。
でも、自分が「いつか」と希望しているコンテンツが、その いつか まで存在しているとは限らない。
私事で例えるなら、kalafinaやLinkin Parkのライブ。
リンキンのライブはサマソニで一回みたけど、それっきり。
あの時こうしていれば…と後悔しても、もう2度と見ることはできない。
コロナで死んでいくコンテンツもそう。
苦しい業界の事情も知らずに安全地帯から叩き続けている民衆。
マスコミの情報に流されて過剰に怯え、いつか自分に被害が降りかかることを恐れ、「自分が自粛しているのに、お前らはなぜ自粛しない!」と嫉妬のような感情から攻撃している。
観光、エンタメ、飲食、アパレル、それに携わる関連業界。どこも苦しい状態で、必死に現状で生き残るための術を探し、考えうる対策を講じた上で営業を続けている。
国が提示している3つの密を避け、できうる対策をしている状態で、外出したり、営業活動を行うことは、本当に悪いことか?
「いつか落ち着いたら」の「いつか」はいつなのか?本当にくるのか?
緊急事態宣言で外出や経済活動の自粛を行い、一旦は感染者数を抑えることができたが、それでも0になることはなかった。そもそも0にすることができるかもわからないし、ワクチンや治療薬がいつできるかもわからない。そんな何もかもわからない真っ暗闇の中、なんとかひねり出した対策を個々人の恐怖感から「No]とはじき返すのか。
正直、この状況でGo toキャンペーンを実施するのはリスキーだとは思うし、このタイミングで旅行に行く人は、そのキャンペーンがなくても旅行に行くだろう。政府の2転3転する方針に振り回され、むしろ業界側は迷惑しているかもしれない。
それでも、「補助金でなんとかする」というのが無理なことはバカでもわかる。困っているのは旅館やホテルだけじゃない。旅行に行くためには、服を買い、新幹線のチケットやレンタカーの予約をし、観光名所を回ってお土産を買い、名産品を食べ、地酒を飲み、温泉でゆっくりして、旅館やホテルに泊まる。これに携わる人たち全員に、営業活動に相当する金額で補助金を配るなんてお金が、どこにあるというのか。さらに、補助金の支払いには時間もかかる。今この瞬間の生活費に困っている人を救うには、その場でお金を落とすしかないのだ。
それでも営業活動を邪魔するというのなら、石を投げつけるのではなく、投げ銭をするべきだ。
「この1万円やるからなんとか生き延びてくれ!」と。
1人10万円給付金の使い道がわからないとお困りの皆様、自粛警察をするくらいなら投げ銭をされてはいかがですか?
そうでもしないなら、静かにステイホームしていてほしい。経済活動の循環にかかわらないなら、せめてお家でテレビでも見て大人しくしていてくれ。
私は持ちうる対策をすべて投じ、エンタメ・観光を楽しむことにする。それでコロナにかかってしまうようなら、家にいてもそのうちかかっていただろう。これがコロナと闘う「With コロナ」だと思っているから。