【ゲームレビュー】悪夢の中でヒエッ!とするホラーサイケADV"Happy Game"(ネタバレ要素&考察含む)
ここ最近で最怖なサイケホラー
皆さんは最後に悪夢を見たのはいつだろうか?
私はここ最近、ほぼ2日に一度は見てしまう。それもリアルなやつを。
フロイトの夢分析のように何か無意識下で問題があるのか…?
と、そんな悪夢をテーマにしているサイケホラーな一作”Happy Game"のレビューをしていきたいと思う。正直ここ最近で一番不気味かつヒエッ(||゚Д゚)となった作品だ。まずはゲームの概要から触れていこう。
ゲームの概要
https://store.steampowered.com/app/1206060/Happy_Game/
(以下、Steamストアページから引用)
”少年が眠りにつき、恐ろしい悪夢を見る。彼をまた幸福な気持ちにすることはできるか?”
『Botanicula(ボタニキュラ)』と『CHUCHEL(チュチェル)』の制作者による新しい幻覚的ホラーアドベンチャー
忘れることのできない 3 つの悪夢に耐えて逃げよう
ゾッとする環境で心をかき乱されるパズルを解こう
裏のありそうな笑顔とピンク色のウサギと話そう
チェコのフリークフォークバンド DVA による不気味な歌と金切声
本作は、恐ろしい悪夢に悩ませる主人公を操作して、悪夢の中でパズルを解きながら脱出を目指す。悪夢の世界はサイケな雰囲気が強く、本来可愛らしいもの達が非常に不気味に描かれている。ニコちゃんマークやら玩具やら。
形式としては、ポイント&クリック形式なのかな?
ボリュームとしては、2-3時間で終わる内容になってはいるのだが、テキストが無いため、ストーリーは目で見て想像する必要がある。そして、何より出てくる描写がエグい。そんなゲームだ。
プレイし終えての感想
「なまじっかゴアよりもエグいかも…これ。」というのがプレイしている最中ずっと思っていたことだ。映画からゲームに至るまで色々なゴア作品、ホラー作品に触れてきたが、異質な怖さをこの作品には感じた。
恐らくこのゲームの特徴として、パズルを解く中でプレイヤー側に要求される行為、例えば「カーソルを動かしてぬいぐるみを真っ二つにする」とか、そういう描写が終始出てくることが、ヒエッ!となる怖さを強くしていると思う。
主人公が幼い子供(おそらく4歳くらい)なのだが、幼い子供の身の回りにあるものと言えばなんだろうか?玩具、公園、絵本、ご飯だろうか。
その辺が一通り「何か足りない」姿で、プレイヤーというより主人公自身を怖がらせるがために現れる。
そんな世界観の中で、「本来そうじゃない」”遊び方”で進んでいかなければならないというのも、なんとも…ね。
こんな悪夢は…見たくないなぁ。。。( ゚д゚)(遠い目)
なんて思ってると自分も恐ろしい悪夢を見続けるという。奇妙なもので。
だから余計に主人公が感じている恐怖感がなおのこと身近に感じたりしております。
(注意!!)エンディング内容の簡単な考察
はい。ここからは、未プレイの方は見ないでくださいね!
既プレイかつエンディング考察を見てみたい、という好き者さんだけ見てください。
この作品、ざっくりストーリーの流れを見ていくと、
①無くしたボールを見つける。
②ぬいぐるみちゃんを取り戻す。
③友達のワンちゃんと一緒に夢から脱出。
なんだが、最後の最後に「主人公?が悪夢の世界で叫んでいる姿」が出てきて終わる。
この終わり方が考察点になるわけだ。
結論から言うと私は、
・ベッドで寝ている主人公=リアルの主人公
・リアルの主人公は取り戻された物達と普段の世界に戻れた
・最後に叫んでいたのは、悪夢を進んでいた”意識の中の主人公”
つまりだ、リアルの主人公はハッピーエンドなのだが、実際に悪夢を進んでいた”意識の中の主人公”は悪夢の中に取り残されて、バッドエンドだったのではないかと思う。
そう考えると、ある意味一番”ハッピーではない”エンディングでしょう?
なんてこういう想像を掻き立てられるあたりもこの作品のいい所。
もう一度プレイしてみてもいいかもしれませんね…ね?