【三麻】オナテンの考察とかなんとか
発端
ちなみに結論はこのツイート内の数値と全然違ったので、結論だけ見たい人は目次から『まとめと考察』の項に飛んでください。
もう少し掘り下げる
まず冒頭のツイートは条件設定が甘かったため、以下の条件で再度計算を行う。
特に断りのない限り、この条件を元に計算を行う。
case.1 子vs子
まず相手の打点を放銃失点2000点、被ツモ失点500点として計算した。
自家のロン打点が2748.70点以下の手であればオナテンが有利になり、それ以上の手であれば非オナテンが有利となるようだ。
次に放銃失点8000点、被ツモ失点2000点。
これは自家のロン打点11024.84点が分岐となった。
他の数値でも計算を行ったが、自家の打点が概ね相手の1.37~1.38倍以上なら非オナテン有利で、それ以下ならオナテン有利という傾向で一致した。
実戦上は逆数を取り、相手の打点が自家の0.72~0.73倍以上ならオナテン、それ未満なら非オナテン有利として判断した方がよさそう。
case.2 子vs親
vs親3000点で自家3430.56、vs親12000点で自家13752.28が分岐点。
相手の打点が自家の0.87~0.88倍以上ならばオナテン、それ未満なら非オナテン有利。
case.3 自家親
自家親の場合、2000点相手で1353.71、8000点相手で5444.86が分岐点。
相手の打点が自家の1.46~1.47倍以上ならオナテン、それ未満なら非オナテン有利。
まとめと考察
// ツイート時とは定義を逆数に変更しています
待ちが完全に同一なオナテンについて、現状の結論は以下の通り。
・オナテンには有利なときと不利なときがある
・有利不利の境界は、(相手の打点) / (自家の打点)で決定される
例えば、子vs子は自家が8000点聴牌なら、相手が8000*0.72=5760点より高ければオナテン有利、低ければ非オナテン有利になる。
これは、相手の打点が低ければ放銃リスクを背負って和了率を上げることが有効だということを示している。
子vs子の被ツモ失点が放銃の4分の1で済むのに対し、子vs親では3分の1であることから、相手の打点が同じなら親相手の方が非オナテン有利になる。ただし、親のロン打点がそもそも子の1.5倍であることを考慮すると、相手が同じ翻数符数ならむしろ親相手の方がオナテン有利になり、現実的には親相手の方がオナテン有利になる状況は多いと思われる。
自家が親の場合、例えば自家が12000聴牌であれば、相手が17520点以上ない限りは非オナテン有利である。これは、放銃を回避しても被ツモで半分毟られるせいで、オナテンで放銃回避する恩恵が薄いという点が大きい。また親番は子番よりツモ損時の損割合が大きいという点も影響していると考えられる。親番は出来るだけオナテンは回避した方がよい。
ただし、いずれにしても『放銃率が高い方の牌を押して非オナテン待ちを選ぶ』といった選択が出来るほど期待値に差はないため、待ち選択は基本的に切る牌の安全度で選んだ方がよい。
◆追記
補足を書きました。