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面接では「WILLとCAN」どちらが重視される?考え方を解説します。

こんにちは!

人事評価で活用されることが多い「WILL・CAN・MUST」の手法。仕事において社員のモチベーションを維持したり、成果を出しやすくするためのフレームワークのひとつです。

面接時でも活用されることが多く、特に「WILLとCAN」の部分です。皆さんが採用担当者にアピールする際、WILLとCANの比重を間違うと合格から遠のいてしまう可能性があります。今回はその理由について解説していきます。


面接で評価することはなにか

面接での質問はすべて「あなたはどんな人なのか?」ということに集約されます。あなたがどんな人なのかを知り「採用後に活躍できるのか?会社の文化に合うのか?」を見定める時間です。

採用担当は、あなたの「能力・性格・価値観・志向」を短い面接時間の中で、できるだけ具体的に知りたがっています。

WILLはこれからやりたいこと、挑戦していきたいことであり、価値観や志向の部分が大きいです。一方CANはできることであり、あなたの能力や性格に該当してきます。

WILLとCANどちらを重視するのか

結論としては「CAN」です。思い出してください。最終的に合否をわけるポイントはなんでしょうか?それは、あなたを採用して活躍してくれる、会社にメリットがあるかどうかです。あなたのキャリアを支援するために会社があるのではありません。極端な言い方をすれば「WILL」は参考情報程度でしょう。

昨今、次世代の経営モデルとして「企業のパーパス(存在する意義)」が重要視されています。例えば顧客市場ではエシカル消費が注目されています。人材市場においては、ミレニアル世代以降は企業が社会や環境によいビジネスをしているかを重視しています。他にも投資市場においても、環境・社会・ガバナンスといった観点は非常に重要視されています。このような背景もあり、WILLの部分と直結しやすい、企業の文化に合うかどうかも採用基準において重要度が上がってきています。

とはいえ「WILL」だけのアピールでは、合格を勝ち取ることは難しいでしょう。面接はあなたのやりたいこと・挑戦したいことをアピールする場ではありません。

「CAN8割、WILL2割」程度がベターなバランスです。

あなたのCANを知りたい

面接時に、仕事内容について根掘り葉掘り深く質問してくる背景は「あなたのCAN」を知るためです。CANを知るためには「エビデンスやファクト」をベースにする手法が人事では一般的です。あなたが仕事を通して実際におこなってきたことを聞くのが最善の策だからです。CANの信憑性を上げるポイントは再現性です。是非以下記事も合わせて読んでみてください。

いい面接担当であれば、当たり前のようにCANを重視した質問をしてきます。ダメ面接担当にあたってしまった場合は、WILLがメインとなる質問が多いです。その場合の対処法は自身で意識的にアピールしていかないといけません。

シンプルかつ簡潔すぎる回答はNG

面接時、できるだけ抽象度高い言い回しはしないようにしましょう。CANを語るエピソードは究極「目標と現状の差分となる課題を、どのように解決したのか」ということに集約されます。抽象度高くシンプルになりすぎると、どれも同じような内容となり、かえって評価しづらくなってくるからです。

例えば、営業の売上げ目標を達成するために「新規顧客の商談率をあげるために架電数の最大化に注力し、目標達成ができました。」というエピソードは営業マンからすれば当たり前なことです。重要な点は「プラスアルファとなる、あなただからこその工夫」という観点です。

あなたの工夫とは?がCANの価値を高める

前述のように結果がでていることは素晴らしい事実です。ただ、結果よりもプロセスのが重要です。定量的にかつ、論理的な内容だけになってしまうと、シンプルでわかりやすい一方、特徴が薄くなってしまいます。決して悪くないですが「あなたなりの工夫」がCANの価値を一層高めます。補足として、成功体験にこだわる必要はありません。採用担当者からすれば、上手くいかなったエピソードのが聞きたい内容でしょう。

「あなたの強み」とより密接であればあるほど、具体性が増して自然と強力なエピソードになっていきます。

具体的の度合いに注意しましょう

大抵の場合、面接の時間は決まっています。面接担当は確認したい質問項目を決めている場合が多いでしょう。ひとつの質問に対してどれくらいの時間を要するのか、タイムスケジュールも当然配慮しています。

イチから全て説明してしまうのはダメなパターンです。

例えば、社会人歴10年であれば、アピールできる要素はたくさんあると思います。当たり前ですが、全てを話すことはできません。では、どのようにすればいいのか?

1番アピールしたい部分のみ、断片的に絞って具体的に説明していきましょう。話の内容を確認した上で面接担当が、より深ぼるのか?広げるのか?を決めていきますので、あとは流れに身を任せればOK。

アピール事項の基準を明確にする

よくあるアピールとして「〇〇を△△倍に成長させました」という手法を使う方は多いでしょう。結果的に成長しているので素晴らしいことですが、面接担当からすれば基準がわからないので、どれほどすごいことなのかが不透明です。

面接担当は「すごいこと」を求めていない。大小ではなくて、費用対効果の観点で考えてみましょう。あなたという存在がどれだけ会社にメリットをもたらしたのか。数値だけでは測れない成果がきっとあるはずです。一般的に仕事は義務として与えられるものなので「仕事を楽しむ=創意工夫する=あなたらしさ」の好循環の話ができれば、面接では高く評価されるでしょう。

まとめ

  • あなたの「能力・性格・価値観・志向」を短い面接時間の中で、できるだけ具体的に知りたい

  • 「CAN8割、WILL2割」程度がベターなバランス

  • CANの信憑性を上げるポイントは再現性、あなたらしさの工夫

  • 具体性のバランス、イチから全て説明するのは本末転倒


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