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2024年3月期2Q決算 ニデック TOPIX CORE30②

 ニデックが24日に第2四半期決算を発表していました。


前年同期比

前年比、増収増益(※)、EPS増。
売上 +2.6%、
営業利益 +20.1%、
純利益 +22.4%、
EPSは+184.62円・前年比+34.31円でした。
※四半期包括利益合計額は、▲6.0%

 配当は前年と同額年70円予想です。
通期業績予想は修正なし。なお、売上高は前年比▲1.9%の減収予想となっています。

なお、事前の2Q決算予想に対しては全体的に1割以上上回っていました。

営業利益率は、9.9%でした。(IFRS)

セグメント別の状況

精密小型モータは減収減益。
車載は増収増益。
家電・商業・産業用は増収増益。
機器装置は減収減益。
電子・光学部品は増収増益。
その他は増収増益

全てのセグメントで黒字となりました。

利益率は、
精密小型モータは 8.12%、
車載は 5.7%、
家電・商業・産業用は 12.0%、
機器装置は 15.5%、
電子・光学・部品は 17.2%、
その他は 8.3%でした。


キャッシュフロー・財務等

キャッシュフローは 営業<投資+財務 でややキャッシュアウト。
流動資産>流動負債、 差額は約▲5,823億円。

為替換算調整勘定(損益計算書)は約+260億円。
前年より為替影響はやや大きくなった。
 営業CFが去年と比べ2.5倍となった。
(原因は前年の棚卸資産の増加、営業債務の減少が大きかった反動で、事業の利益増による影響は比較的小さい)

決算時レート

 1ドル=147.61円(現在約149.8円 ※10/24現在)
下限想定レート 1ドル120円 1ユーロ130円

コメント

 半年で見ると良い状況に見えるが、直近3か月だけで比較すると減収減益が目立つ。
 中国での売上割合が依然として大きいが、その数字は前年より減少が大きくなっている。代わりに米国と欧州での増収が起こっている。

 TAKISAWAに対して公開買付を行っているが、事前に予告していた買付価格(2600円)に株価が迫っており、見込みより高くなる可能性がある。
 決済の開始日は11月6日だから、この後に大きなキャッシュアウトが予想される。現金に余裕があるのもそのためだと思われる。

 中国依存状況からの脱却がこのままスムーズに進み、米欧へシフトしていければいいのだが・・・?

それにしても想定ドル円レートが相変わらず極端に円高想定のように思う。

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