2024年3月期2Q決算 武田薬品 TOPIX CORE30③
武田薬品が26日に第2四半期決算を発表していました。
前年同期比
前年比、増収減益、EPS減。
売上 +6.4%、
営業利益 ▲53.2%、
純利益 ▲75.2%、
EPSは+26.51円・前年比▲81.11円でした。
配当は前年より+8円増配して年間188円の予想です。
通期業績予想は、増収減益予想に下方修正。
特に純利益は前年比▲70.7%の減益予想となっています。
営業利益率は、5.6%でした。(IFRS)
地域別売上の状況
日本 減収(約12%減、減収金額では最大)
米国 増収(約7%増、増収金額では最大)
欧州およびカナダ 増収
アジア(日本を除く) 増収(約16.6%増、増収割合では最大)
中南米 増収
ロシア/CIS 減収
その他(中東、オセアニア、アフリカなど) 増収
合計 増収
キャッシュフロー・財務等
キャッシュフローは 営業<投資+財務 で大きくキャッシュアウト。
流動資産>流動負債、 差額は約944億円。
最終的な営業CF自体は微減程度だが、四半期利益は前年同期の1/4まで減少。減損損失で帳尻を合わせているような状況。
また、投資CFは無形資産の取得による支出で大きなキャッシュアウトがあった模様。財務は去年よりプラス方向になっているが、償還があった影響で借入による資金調達を実施しているので、実際には去年よりも大きな動きがあった模様。
決算時レート
1ドル=147.61円(現在約150.5円 ※10/26現在)
当初想定レート 1ドル131円 1ユーロ141円
円安が想定以上に進行し、全体的に悪影響を受けている模様。
コメント
全体的に「為替影響」という文字が目立った通り、想定為替レートから大きく円安進行している。売上増にもかかわらず大きく減益しているのはコスト面でも大きく影響を受けたためだと思われる。
増配は元々予定されていたものだが、このままだと減配リスクもあるように思う。
地域別の売上情報は日本円単位で書いてあるため、もしかしたらドル換算にすると減収している物もあるののかもしれない。
(前年2Q期末時点と、今年2Q期末時点のドル円レートを比べると、
144.74円→147.61円なので、為替の影響だけで+1.9%増収しているはず)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?