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2024年3月期2Q決算 東日本旅客鉄道(JR東日本) 鉄道②

 JR東日本が31日に第2四半期決算を発表していました。


前年同期比

前年比、増収増益、EPS増。
売上 +16.6%、
営業利益 +187.5%、
純利益 +331.9%、
EPSは +310.85円・前年比+71.86円でした。

 配当は既報通り、前年より+10円、年110円予想。

営業利益率は、14.76%でした。(日本基準)


セグメント別の状況

運輸、流通・サービス、不動産・ホテル、全てで増収増益。
増収増益の大半は運輸によるもの。

キャッシュフロー・財務等

営業CF>投資CF+財務CF、営業<投資CF。
営業CF自体は前年よりも大きく増加していますが、それ以上に投資CFが大きいため、財務CFで補っている状チアです。
主な要因は、投資CFは有形及び無形固定資産の取得による支出、
財務CFは、相変わらず社債発行額が大きいですが、前年より少し減っています。

流動資産<流動負債、差額は約▲900億円。
流動負債は去年よりも少し減っていますが、まだまだ大きい数字です。

コメント

 コロナ前と比較して、売上で88%、営業利益・純利益で65%程度となっています。

 売上の割に、利益が戻っていません。

運輸業は前年比6.8倍の利益となっていますが、実はコロナ前の約半分程度でしかないのです。

 また、災害により長期運休となっている、津軽線、米坂線の復旧費用が未知数なほか、営業中路線でも日中時間帯に運休を伴う大規模工事が多数予定されているようです。
 こういった保守費が非常に膨らんでおり、利益を頭打ちされる要因にもなっているようです。

 在来線では急速なワンマン化拡大を進めていますが、対応車両などの導入コストも大きく、実際に効果が数字に現れるまでにはしばらく時間がかかりそうです。関連して、ホームドアの整備も他私鉄に比べ遅れており、こちらも多大な導入コストがかかるとみられます。

 今はインバウンド需要が強いですが、はたしていつまで続くかは未知数です。

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