風邪です。 いや、オミクロンでしょ! いや、風邪です!!!
昨日
母:すみません、3年3組の伊部留芽苦男の母です。本日、芽苦男の体調がすぐれませんのでお休みさせていただきます。担任の勿那先生に宜しくお伝えください。
学校:熱があるのでしょうか?
母:はい、昨日から咳と微熱が続いています。
学校:オミクロンの可能性があるので、かかりつけのお医者さんの診断を受けてください。
母:いえ、ただの風邪ですから、その心配には及びません。
学校:オミクロンの可能性があるので、最低、5日間は登校を控えてください。
母:そんな!芽苦男の症状はふつうの風邪なんですよ。
学校:受診してコロナ陰性と判る迄は、たとえ登校されても受け入れることはできません。
母:主人と相談させてください。とりあえず今日は休ませます。
当日
母:昨日、風邪で休ませました3年3組の伊部留芽苦男の母です。主人が飲ませた薬が効いたのか、今はすっかり元気で部屋の中を走り回っております。念のため本日は様子見として休ませますが、明日から登校させますので担任の勿那先生に宜しくお伝えください。
学校:病院で受診されましたか?
母:主人がそんな大袈裟なことをする必要はないと言うので受診させておりません。
学校:それでは困ります。直ちに受診させ、PCRの結果を学校に報告してください。
母:病院でオミクロンに感染するかもしれないので、主人に受診させるなと言われております。
学校:それでは困ります。受診してPCRの結果を報告してください。登校する場合には陰性証明書あるいは治癒証明書が必要になります。
母:主人に代わります。
父:いつもお世話になっております芽苦男の父の芽苦珍です。芽苦男はすっかり回復しております。熱は下がり、咳も全くしておりません。やはりただの風邪でした。明日から宜しくお願いします。
学校;あのう、それでは困るのです。オミクロンで学校を休んだ生徒がすぐに登校しては他の生徒さんに感染させる恐れがあり、他の保護者様も不安になります。
父:だからただの風邪ですよ。オミクロンで休んだのではありません。オミクロンと決めつけないでいただきたい。ご心配には及びません。
学校:困ります。登校させないでください。
父:あのね、親が風邪って言えば風邪なんですよ。私たち両親は今日もピンピンしてますよ。ついさっきまで夫婦の愛情確認していたところです。もちろん芽苦男には内緒ですが。
学校:担任の勿那先生もそれでは困ると申しております。
父:あのね、学校の監督省庁の文部科学省よりも偉い厚生労働省が症状がある若いもんPCRを受けんでも陽性としてみなすから受診せんでえーとゆーとるんですは。ほな、症状のない子供はもちろん陰性とみなしてもえーっちゅうことでっしゃろ。症状のないもんまで受診せなあかんことになったら、病院パンクしまっせ。
学校:受け入れないのではなく、安全が確認されればいつでも受け入れますと勿那先生が申しております。
父:健康な子供が学校に通うのは子供の権利やで。キャバクラの外人女に萌え〜〜〜しとったんバラスでと担任にゆーとけや!
翌日
芽苦男くん:先生、おはようございま〜す。
勿那先生:陰性証明書は?治癒証明書は?
芽苦男くん:キターーーーーーーーーーー!
勿那先生:すぐ家に帰りなさい。
芽苦男くん:リトナービルちゃ〜〜〜ん。萌え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
勿那先生:しーーーーーーーーーーーっ!!!すっ座っていいですいいです。