特許事務に向いているのかいないのか②
前回の投稿から時間が経ってしまいました。記憶をたどりながら書きます。
働いてみて感じた、特許事務に向いていると思った性質。
年号や日付に強い
これは期限管理をするのが仕事なので、よく感じます。
平成や昭和が頭の中ですぐに西暦に変換できないのは地味にストレスです。特許証や登録証の次回更新期限、いまでこそ西暦と元号を併記してくれていますが、昔の特許証にはもはや存在しない平成36年とか書かれていて、再計算する時間が無駄だなと見るたびに思います。日本以外だと台湾も西暦以外の元号を使っているっぽいです。
それ以外にも日付は表記が米国(Month/Day/Year)、欧州(Day/Month/Year)、日本(Year/Month/Day)で表記が違い、英語だと米国式なのか欧州式なのか自信が持てず、いちいちほかの資料をあたって確認したりしています。欧州の現地代理人でも気を使って米国式表記にしてくれる時もあればその逆で米国のお客さんが欧州式で表記していることもあるので。
自分は期限の逆算なども苦手で、優先日から30か月後が何日とかも自力では計算できません。基本は専用のソフトがあるとはいえ、得意だったらもっと手際よく仕事ができていたと思います。
行政文書・条文を読むのが苦にならない
特許庁から送られてくる書類の書き方は時々日本語でも難解な時があり、お客さんに説明が難しかったり、英訳がほぼ不可能だったりすることがあります。
あと拒絶理由通知などは基本条文の引用で、これがなかなか覚えられない上に読んでも理解できないことが多く、結局特許庁のウェブサイトの説明に頼りがち。恥ずかしながら「援用」の意味すら働き始めた当初は知りませんでした。当初は弁理士の先生に訊いていたのですが、4年目くらいに自分で調べるようにやんわりと忠告されました。とはいえ、条文って普通に生活して仕事してても読めるようにはならないですよね…
この2つができれば向いていれば特許事務おすすめです!と言えるわけではないのですが、アドバンテージにはなるのではと日々感じたので書き残しておきました。以上。