中医薬膳指導員の資格勉強始めました
October 15, 2018
こんばんは、どんぐりと山猫店主です。
本日のお葉書ブログbgmは、蓮沼執太さんの「Hello everything」でお送りしています。
「中医薬膳指導員の資格勉強始めました」
8月から中医薬膳指導員の資格を取るべく、高知へ月に一回勉強に行っています。
そもそもなぜ勉強したいと思うようになったかというと、今まで生活の中で薬膳に触れる機会というのはあまりなかったんですが、でも高知に薬膳資格を取れる教室があることを知り、そこから少し興味を持ちました。
本格的に興味を持ったのは、7月に念願の滋賀にあるwabara café に訪れたとき。
そこで「薬膳カレー」に出会いました。
もうこれがタンマらなく美味しくて…
これはあとから聞いたんですが、この薬膳カレーにはお魚の頭や野菜の皮まで、全て無駄なくつかっているそう。
こんなに丁寧で優しいカレーにしている「薬膳」ってなに!?
面白い!!!
知りたい!!!!
その次の日には薬膳の先生に連絡していました。(笑)
私も「薬膳」と聞くと、漢方や薬の匂いのするような、美味しいというところからは少し遠いところにあるイメージでした。
そんなイメージを持っている方は私だけじゃないはず…!
でもその漢方なんかは、薬膳のほんの一部に過ぎなくて、そもそもの考え方は、
「病気や体調が悪くなる前に、季節や自分の今の体調や身体に合ったものを食べて、予防する」
また、
「病気や体調が悪くなった場合も、その症状ではなく、そこまでのプロセスを診て、治療をする。悪化を防ぐ」
という風に私は思っています。
例えば、
AさんとBさんが同じ頭痛という診断をしてもらっても、同じ薬や漢方を処方するのではなく、その原因をまずは探ります。
Aさんは寝不足による頭痛で、Bさんは冷え性による頭痛だったら、Aさんには睡眠を、Bさんには冷え性を改善するような食膳(=薬膳)をすすめます。
また、今の季節は秋ですよね。
ちょっと専門的なお話になりますが、薬膳では陰陽五行説という考え方(木火土金水、陰と陽など)が大切になってきます
秋は薬膳の陰陽五行説でいうと、「金」にあたり、「従革(じゅうかく)」という性格をしていて、これには「清潔・粛降(しゅくこう)・収斂(しゅうれん)」という特徴があります。
金には、潤いという意味があり、大気から水分や、気を取り込む仕事をするようです
秋は乾燥も多い時期。
なので、体全般の水分調整や外と内側の橋渡しが大事になります
食材で言うと、根野菜も増え出す頃。
また、辛みのある、にんにくやしょうがなども金のエネルギーをつくるために需要は食材になります。
体を温めて、気を定着させてくれる食材を、冬の寒さを乗り越えるためにしっかり摂ることが大事になってきます。
さらに、体の中でも肺が大きく関係しています。
また従革には、変化するという意味があります。
なので秋になると、夏とは打って変わり、青々としていた葉っぱも美しい紅葉へと変化し、春から初夏にかけて田植えをした土地にも立派な稲穂が実る、変化の多い季節でもあるんじゃないかなぁ、と私は考えています◎
長々とご説明しましたが、
季節ごとに移りゆく自然の変化によって、体のどこが一番弱くなってしまうのか、また感情の変化にも関わってきたりと、1つの物事から人間の身体と心と自然と…
一見関わりのなさそうなことから多方面のことまで繋がりを考え、それを食膳、つまり、「薬膳」に活かす学問ではないかなと、私は思っています。
まだ勉強をし始めて2ヶ月なので、浅い知識ではありますが、とにかく面白いなと!
薬膳自体がとても広範囲にわたる学問なので、答えというものもなくて、独自の解釈で読み取り、料理の一つの選択肢として活かすことができるのも楽しいです。
特に、私が師事しているEatingLaboratory薬膳教室主催の野中先生は「おうち薬膳」をモットーにしている先生で、
「手の込んだお料理ではなく、シンプルで食材そのものの味わいを楽しめるメニューを作ります。時間に余裕のない子育て世代も取り入れやすいレシピを心がけています。高知は野菜も魚介類もおいしいものがいっぱい。シンプルな調理法が素材の味を引き立てます」
「選択肢の一つとしておうち薬膳を取り入れてほしい」
これは山口飲食のさき先生の「発酵おうちごはん」にも繋がる考え方なのではないか!
そう思うとますますワクワクしました。
そんなこんなで、今3回目のレッスンのために高知へ向かっています
薬膳×発酵を組み合わせた、どんぐりと山猫らしい、みんながもっと美味しい笑顔になれる、そんな料理やケータリング、ワークショップが開催できるよう頑張ります!!
今日も読んでいただき、ありがとうございます。
明日も朝ごはんからいい一日にしよう!