ZOCを愛していた
わたしはZOCちゃんがMETAMUSEになるまでの間を愛していた、しがないオタク(カレン推し)。
前の日記で大森靖子についての思いの丈を書いて間もないのに、ZOCちゃんのあれやこれやの騒動で、また靖子ちゃんに囚われている。
______
このZOC絡みの騒動。正直、何回目だよとは、思っている。
いくらなんでも学べよ。と、信者だった人間ですら思っている。
思うところなんかもう死ぬほどある。ずっとある。
でも、私はこれまで、パワハラ騒動があった時も、やれ不倫だ違法薬物だ未成年飲酒だでどんどん人が減っていった時も、何も誰にも言わず、ずっとひとりで無理やり消化したかのように自分を誤魔化してきた。
(ZOCを好きだと公言するのは自分の内臓を開陳しているようなきもちになるのであんまり言わない)
でもなんかもう、もう割とうんざりなので書く!!!!!!
好きだったし、これからもZOCちゃん(靖子ちゃん)の言葉に救われるだろうけど
ZOCの人間に救われようとするのは辞めるために!
____
「孤独を孤立させない」を謳ったZOCを愛していたけれど、最初から破綻していたことにも、ずっとずっと前から気づいていた。
フィンちゃんのときもかなのちゃんのときも、脱退時に他のメンバーが後ろ足で砂をかけるような真似をしていたのも
共犯者のはずの靖子ちゃんが、やたら抽象的な、愛やら生やらの話をして(これ自体はメンヘラの常套手段だけど、靖子ちゃんは本当に言葉選びが上手い)、共犯ではなく「赦す側」としての立場をやんわりとっていたのも。
違和感はずっとあったのに、わたしが、「孤独を孤立させない」を望んでいたから縋ってしまった。気付かないふりをして、自分を誤魔化し続けた。
だけど確かに、ZOCのアイドル個人のおわりのとき、孤独は孤立していた。
泣きながら辞めていった人ばかりのZOC。
「過去は大前提未来も許しあって抱き合って」
「大丈夫 僕が守るから 思いどおりになる未来だってあるのここで見せるから ただ傍で期待していてよ」
って歌ってたのは嘘だったのって、掴みかかりたい時もあったけど、多分別に嘘をついていたわけじゃなく、そう思っている時「も」あったんだろうな〜と思う。
あれだけ人に刺さる歌詞を書く大森靖子が優しさを欠片も持たないパワハラメンヘラ女性の側面しか持たないわけはない。
彼女の、世界でいちばん優しい聖母のような、全ての苦しみから救済したいと願う面も本当なのだとは思う。
ただ、怒りや絶望を昇華させることで人を救おうとする人だから、どうしても不安定で、自分も他人も傷つけてしまう面も同居はしているんだろう。
そしてその面が、抜群に「アイドルグループのメンバー兼プロデューサー」という立場と噛み合わないんだろうな、というのが個人的な見解。
あまりにも、ZOCにおける大森靖子は、圧倒的権力すぎるから。
ZOCが大森靖子ありきのグループであることはもちろん否定しない。
ZOCのメンバーたちの「内面の屈折を抱えた子達が不器用なりに戦いながら生きている」という部分に魅力を感じている人が多かった(特に初期)と思うが、その魅力は大森靖子の制作する楽曲によって引き出されているところが大きい。
でも権力差がありすぎると、上の立場の人間のちょっとしたメンタルのブレすら暴力になる。
これは立場が上の人間が自覚しておかなければいけないことだけれど、大森靖子にそれだけの精神のキャパがいつもある訳では無い。
彼女はいつでも鮮血を流し続けている。
お子さんが生まれようと、旦那さんに愛されていようと、痛みに鈍感にならない(なれない)ところは変わらなかったように見える。
(メンタルがキャパ超えてしまって、触れたもの全て傷つけるバーサーカーモードになるの、ZOCの女あるあるすぎる。)
精神の調子が良い(菩薩モード)な時は何処までも慈愛に満ちているから、人が寄ってくるんだろうなぁ。
脱退した子達との仲良し期のツイートを見てつくづくそう思う。
だからこそ、メンタルがブレて攻撃的になったときの裏切られた感も大きいだろうしね。
―――
大森靖子がプロデューサーだけをやってくれていれば、というポストをXで100000000000回くらい見たけど、気持ちはわかる。
でも大森靖子がアイドルになりたいからできたのがZOCなんだろうからね。無理だろうね。
それでも靖子ちゃんなりに、自分と同じ内面に屈折したものや歪みを抱えた子達を集めたんだろうけど。(或いは救おうとしたのかもしれないけれど)
でもその歪みは、大森靖子の歪みとは異なっていたから、分かり合えることばかりでもなかったんだろうなぁ。
分かり合えない時、権力の差で靖子ちゃんが言っていたことが正解として、絶対になるから。
パワハラと呼ぶにふさわしい状況にもなってしまうんだろうなあ、と。まぁそのように思っています。1オタクとしては。
今回の諸々、推しのカレンちゃんだけマジでブレずにずっとZOCで踊り狂っているため、完全にZOCから足を洗えてはいなかったものの、前線からは退いていたので心理的被害は最小限で済みました!!!
(女性アイドルに疲れて流れ着いたジャニーズが、昨年からひたすら最悪な環境におかされているため、ずっとうっすら鬱ではある)
大森靖子を、もう神様として見てはいなかったから、食らい過ぎずにすんだ。
彼女は神様にするには、危うすぎる。
靖子ちゃん自身「馬鹿で強いほど神様になるアンチテーゼ」と書いていた。だからこそ、自身は繊細で弱いまま神様をやろうとしている。ように見える。
強い人間とは分かり合えないから、弱さを認めてくれる靖子ちゃんに救いを求める人はたくさんいて、彼女の言葉はたしかに救いになる。
けれど、彼女の存在自身が救いになるとは、あまり思えない。
結局、痛みを感じないほど鈍感で動じない人(バカで強い、が指すようなタイプ)か、亡くなっている人しか神様にはなれない、と思う。
大森靖子に寄ってくるのは傷だらけの人達で、そういう人たちを音楽で抱きしめて、先頭で血を流し続けながら引き連れて。
失血で死にそうになった時に放った攻撃で引き連れていた人たちを傷つけてしまう。
私にとって大森靖子はそういうイメージで、やっぱりそういう人は神様をやるべきでは無い。
彼女の生み出す音楽があまりに人を救うから、彼女自身まで勝手に神格化されて着いてこられているだけ、というのもあるだろうけどね。
本人じゃなくて、制作した音楽を救いにしている分には、これ以上ない人だと思う。音楽は魔法じゃないけど、それでも。ね。
不安定な人間にとっての救いは、解釈違いが起こらないように、人じゃないものにあるべきなんですよね。本当は。
まぁそれがなかなかできないんだけど!わかってるんだけど!
だから偶像推してんだってね!ほんとそう!
_______
夜につらつら書いていたら、着地点を見失った。
私の推し、カレンちゃんが守りたいもの、戦いたい場所がZOCなんだろうから、洗脳だとか辞めろだとか言うつもりもないけど。
カレンちゃんにとっての世界が、ZOCだけにはなりませんように。
広い世界の中で、ZOCを選択し続けるならそれで良い。
世界の広さを見誤らず、逃げ道を作って逃げた3人はある種正しいと思う。
それが出来ない人も沢山いるから。
ZOCを構成していたみんなが尊重されること、みんなの未来にたくさんの祝福があることを願う。
この願いは、愛と呼んでも良いはず。