ヘルメット治療
生まれた次の日から常に左上を見ていた息子。
退院後ドーナツまくらなど試していたものの、夜使用するのはこわかったので昼間だけ。
1ヶ月を過ぎる頃にはかなり頭が歪んでいました。
周囲の人にはそのうち治る、と言われるも、ネットで検索すると、軽度以外はヘルメット治療をしないと治らないという記載を発見。
息子の歪みは、自然にしていても治るように思えない…。
とりあえず受診してみることにしました。
受診の準備
東京女子医科大学と国立成育医療センターに絞り、金額が安いと思われる成育にすることに。
成育は紹介状が必要、かつ、かかりつけ医から予約してもらうことが必要。
ヘルメット治療は首座り後から6ヶ月頃までに開始するのがいいとされていたから、首が座ったらすぐに紹介状を求めて受診しました。
里帰り先はかなりの田舎だから、頭の形外来もなく、ヘルメット治療に対する理解も進んでいないと思われたので、どの病院にいくかすごく悩みました。
一件目の病院の先生は、頭の形よりも斜頸の方が重大だ、と言って、頭の形外来への紹介状は書いてくれなかった。頭の形外来は先生からの予約が必要だったから、他県で普段関わりのない成育に電話したくなかったんじゃないかなあと勝手に予想。
二件目の病院は、優しいお爺さん先生。空いていたからか、丁寧に診てくれた。確かに歪んでるね、東京にはそんな外来があるのかあ、と言って紹介状を書いてくれて、予約もしてくれた。
予約の際、自費で40万円+税の治療費がかかるらしい、高いんだね!とのコメントもいただいた。
里帰り中に再び病院に行くことがあれば、二件目の先生のところに行こうと心に決めました。
生後3か月の時に予約して、初診日は2か月後。その時には息子は生後5ヶ月。
予約する前は、受診できるのは1.2週間先かなあ、などと考えていたけど、甘かった。けっこう早く動いたつもりだったけど、6ヶ月までに開始するにはギリギリじゃないか。。
最も歪みがひどかったのは生後4ヶ月くらいで、首を自分で動かすようになったら、少しマシになったように思う。
でも、上から見ても横から見ても明らかに歪んでる。髪が薄めだからよくわかる。
発達に影響があるという情報もあるし、やはりできればヘルメットやってあげたいと考えた。
問診票
成育は、ネット上で問診票を事前に書くことができるんだけど、これがまあ分量が多い。なんだかんだ1時間くらいかかったような。
3ヶ月検診の身長体重とか、予防接種歴、祖父母の誕生日や既往歴等々…
これ絶対事前にやっといた方がいいと思います。当日手書きとか気が遠くなる。
初診
成育には車で行きましたが、この頃は車に乗ると毎回うんちが漏れて大変だった。
この日もご多分に漏れず、病院に到着して抱き上げるとうんち臭が…。
ベビーカーに乗せ、トイレに直行。
子どもが多く訪れる病院だけあって、多目的トイレが各所にあり、おむつ替えには困らない。
一階には、お湯のでる自販機もありました。ミルクが作れるらしい。地下の売店でもお湯がもらえるらしい。
至るところに子どもが好きそうな配色の椅子や装飾があって明るいかんじ。
廊下も広く、ベビーカーで難なく移動できる。ちなみに診察室にもベビーカーで入れます。
受付カウンターで初診の受付。ここでかれこれ3.40分かかった。けっこう長め。
診察室には中待合と外待合があって、LINEで登録すると中待合に入るタイミングをLINEで教えてくれる。
地下の売店に飲み物買いに行ってたらすぐ通知がきた。
すぐに3階の中待合へ向かう。中待合で10分くらい待った後、診察室へ呼ばれた。
優しい雰囲気の先生。息子を抱っこして先生に向かい合う。
先生が、息子が怖がらないようににこにこ話しかけてくれたからか、人見知りが始まった息子でも泣かなかった。
音であやしつつ、メジャーで頭を計測した後、立体的な丸みのある定規みたいなもので再び計測。
不思議そうな顔をする息子。
左右差は12センチとのこと。ギリギリ中等度。測るところが少し違えばもっと数字は大きくなりそうだし、顔にも歪みがある。重度よりの中等度。ヘルメット適用、とのこと。
やはり。全く驚きはない。むしろ重度じゃないんだ、という驚きはあったけれども。
ヘルメット治療をすると、重度よりの中等度は、軽症くらいになるらしい。軽症になれば、その後の成長に伴って自然に良くなることが期待されるとのこと。
完全にまあるくはならないのかあ、とは思ったものの、事前に夫と打ち合わせしており、中等度以上ならヘルメット治療しよう、ということになっていたので、治療する旨を即座に回答。
検査
1階に移動し、レントゲン。
受付して、呼ばれたら入室し、ベビーベッドでスタイとベストを脱がす。
脱がしている最中に、技師さんが近寄って来たのをみて何かを悟って泣く息子。
退室するよう言われ、外で待つ。
泣く息子。中が見えないので不安になりつつ待ち、1分ほどで終了。
服を着せてまた3階へ移動し中待合で待つ。10分くらいしてまた診察室へ。
さっきと同じ先生。レントゲンと頭蓋骨の模型を見せながら説明してくれる。
頭蓋縫合早期癒合症ではないらしい。とりあえずほっとする。
ヘルメットの種類を選ぶよう言われる。先生がいそいそと見本を持ってきてくれる。
ミシガンだけだと思っていたけど、予想外にもう一種類あった。プロモメットという日本製のヘルメット。はじめて聞いた。
コロナでミシガンだと手に入れるのが大変だったりしたから、日本製のを作るようになった?とのこと。
見た目はほぼ一緒だけど、プロモメットの方が若干軽く、日本製なので調整などのやり取りがしやすいとのこと。
ミシガンは医療機器だけど、プロモメットは装具として登録していて、その違いらしい。効果に差があるわけではないみたい。
2種類あると思っていなかったので考えていると、ぶっちゃけ歪みが重い方だから、プロモメットの方がいいと思うよ、とのアドバイスを受け、プロモメットにすることにした。
見本の柄は、白とほか7種類。
花柄とか女の子用っぽいのが多くて、選択に迷った。次回でもいいのかと思いきや、次に頭のスキャンをするので、それまでに決めて欲しいとのこと。
夫に決めてもらおうにも連絡がつかない。優柔不断なのでめちゃくちゃ迷いました。
中待合で5分くらい待つとまた呼ばれた。今度はスキャンらしい。
キラキラのポンチョを着せて膝に座らせ、私もキラキラのポンチョを着る。息子は頭にストッキングみたいなのを被せられる。
か、かわいい…モチモチほっぺがストッキングでむにゅっとなってる…
その周りを技師さんが、非接触体温計みたいなのでぴこぴこしながら一周する。珍しそうに見ている息子がカワイかった。
これでこの日にやることは終了。ヘルメットの柄を回答し、同意書にサインして技師さんに提出し、総合案内へ戻り、治療費の計算。
初日はレントゲンとるから保険診療とのことだった。乳児医療証により支払いはナシ。
到着したのが13:10くらいで、終わったのが15時くらい。
3階に戻り、授乳室で授乳し、帰宅しました。(2.3階にしかない。)
あとは2週間待つだけ。
治療を開始するといやがって寝なくなったりしないのかが心配。。
確認したこと
○皮膚トラブルが心配→湿潤が保たれるので、意外と皮膚トラブルはない。
○手入れは大変か→週一で洗うだけ。
ヘルメット初装着
診察室に呼ばれてベビーカーで入室し、先生の前で抱っこ。
装着時間や手入れについて、資料を見ながら軽く説明を受ける。
最初の一週間はならしで、徐々に時間を増やして行く。
手入れはこまめにアルコールで拭く。
週一くらいで丸洗い。
そんなにいやがる子はいないとのこと。
しかし…先生が息子に被せてみると、ギャン泣き。
1日目 1時間。帰宅後に被せると、病院と違って嫌がらない。産毛みたいな息子の髪をあまり触れなくなると思うと名残惜しい。たくさんナデナデした。
2日目 夕寝はヘルメットのまま寝た。
3日目 2時間つけて2時間外す、を繰り返した。
4日目 朝起きてすぐから被せる。朝寝しない。昼寝はヘルメットなし。夕寝はヘルメットで2時間寝た。
5日目 朝起きてすぐ被せる。15時くらいまで被る。朝寝はしたけど、昼寝をいやがったので、外す。ヘルメットのせいだったかは不明。夕寝から起きてまた被せる。お風呂前に外した。
夜つけて寝なくなるのが怖いので、夜はあしたの昼寝の様子を見てにすることに。
6日目 昼寝朝寝夕寝、全部つけたままやってみる。ちょっと緩いのが気になる。普通に寝てくれた。夜、いつも起きない12時くらいにぐずぐず。抱っこで少し落ち着かせたら寝てくれた。
7日目 23時間つけてみる。親もだんだん慣れてきた。つけてない姿が逆に物足りない感じがしてくる。
2週間目 夜2時ごろ何回も起きる。ひっくり返す。10回くらい。生え際が痒いみたい。特に変更なし。小まめに汗を拭いてあげて、ワセリンを塗るよう言われた。痒そうなのでポリベビーを塗ってみる。赤みが引いた。
上記までで、メモすることは辞めてしまった。
23時間つけられるようになって、5ヶ月くらい続けると、もう終了してもいいと先生に言われた。
もう少し続けてもいいとのことだったが、ここまで丸くなっていれば自然にしていれば悪くはならない、より丸くなっていく、とのことだったので、終了することにした。
治療後の今思うこと(2歳半)
頭のゆがみにより発達に影響がでることを最も懸念していたので、現状発達に問題がなく、審美上の観点からも気にならなくなったことから、治療をしてよかったです。
治療前に気になっていた以下の点も解消されました。
○目の大きさが左右違う
○額の皺が右側にしかできない。
○耳の位置が左右で違う。
ずぼらな自分ですが、大変さよりはメリットの方が優っていたと感じるので、もし第二子ができて同じ状況になったら、また積極的に治療すると思います。