春が終わって
自ら死を選ぶ理由は本人にしかわからない。
遺書があっても、手紙があっても、それが本心かどうかもわからないから。
でも、周りの人や愛する人が悲しむということで思いとどまれなかった、その意思はとても強い。
だから、今は、死んで、死ねて、良かったね、と思ってあげたい。
それ以上、辛い思いをせずに、穏やかに。
だって、生きていればいいことがあるかなんてわからないから。
もしかしたら、また同じくらい辛い思いをするかもしれない。
そしたら、それに耐えられなかったら、死ぬことができなかったら、、、
精神病院に自殺防止のために縛り付けられて入院させられている人、
幸せなのかわからないよ。
自由に生きているように見えて魂が、囚われている、魂が救われない人もいる。
ただ生きること、生きることを強制されていることが幸せなわけじゃない。
不幸なまま生きている方がいい人もいる。
人は生かされている。生きることを強制されている。
誰も生まれること、生きることを選んでいない。
どうしてみんなその状態に疑問を持たずに生きていられるのかわからない人間もいる。
穏やかに。
春が終わって夏が始まった頃。
悲しいけれど、寂しいけれど、美しい魂は美しいままに。