読書記録◆2022.1◆
2022年の目標の一つに、「本を月に3冊は読む」を掲げた。
小さなころから、物語に傾倒していた私だったが、閉塞的な学生生活が終わり、自由に行動できるようになると逆に、本から離れてしまった。
今一度、本物の自由を手に入れるために本を手に取る。
また、別世界を求めて小説を読み漁っていた少女時代とは違い、雑読をテーマにしている。
①『未来を変えた 島の学校』山内 道 雄・岩本 悠 ・ 田中 輝美、 岩波書店
*感想
私は公立の教員で、まさに高校の魅力を再発進しようという流れの渦中にある高校に在籍している。しかし、私はまだ教員歴も浅く、期待されておらずその現場では蚊帳の外。新しく赴任された私より若い、いかにも優秀そうな男性が数名、四方からの期待とプレッシャー、文句を一心に浴びて取り組んでいる。私はそんな彼らに何ができるか分からず、ただいつもにこやかに上機嫌に、口を挟まず、応援している。そんな中の一人がこの本を貸してくれた。
ここに書かれている内容は今の自分が勤めている学校現場の状況にとてもよく似ていて、興味深かった。泥臭いまでの人間模様も。
私はこの物語のまったくの脇役だが、それは悪いことではない。今私がすべきことがある。その渦中の中でも、学校がどうなるかわからない中で学んでいる生徒とじっくり向き合うこと。時間と心をかけること。
そういう取り組みの中で、求められたときに快くこのチームの一員になれるように自分のすべきことをしたい。
自分の現状と本の内容を重ねすぎてしまい、わけのわからない文章になってしまったが、未来に向かう姿はかっこいいな!と心から。また、様々な立場の人たちの思いはどれも嘘偽りではないので、自分の立場の視点だけを正しいと優れていると思ってはいけないと再認識。
実はこの海士について私は前から知っていた。私がバックパッカーを中断し、ゲストハウスのヘルパーとして地方にいたときに勧められた本が『僕たちは島で、未来を見ることにした』だった。その時旅が終わって自分がしたいこととして「地方での未来を見た暮らし」が頭に浮かんだのだった。
まためぐり逢えたので、是非とも隠岐にいってみたい。
②『パワポdeデザイン PowerPointっぽさを脱却する新しいアイデア』菅新汰、インプレス
*感想
仕事柄、パワポを作るが時間もないし、そうデザインにこだわらんでも生徒相手だし、と適当にすましていた。でも、これできたらかっこいい!なにより自分も凝った授業スライド作るの嫌いじゃない。と思い始めてみました。
入門書的な感じで体系的に学ぶというより、気になるデザインを応用できそうと思ったタイミングで学んでいます。ちょっとした技で、劇的に変わりました。買って良かった。
③『コロナに負けない 老後資産づくり』ビジネス教育出版社
*感想
株を全く無知なのに始めました。実験的に。
これくらい損してもいいや~っていう超お気楽な気持ちで。始めたら調べたり、勉強したりしたくなるだろうというフットワークの軽さでぽっちと。
図書館にあったので、とりあえず早速これを借りてみた。ここで得た知識を使って、すぐどうこうしようとは思わない。とりあえず、ときたまこういった関係の本を読んで知識を蓄積していこうと思う。積み立て系の信託を長くやるのがいいのかな?と思った。
④『りぼんにお願い』川上未映子、マガジンハウス
*感想
私、川上未映子になりたいんですよね。高校二年生のころ、文芸春秋に掲載された『乳と卵』を読んで、美しい著者を見てから。特別な存在。
女の子に語り掛けるような軽い文章で、一気に読めました。
未映子さんはコンプレックスがあるというけど、頭の形はさておき、お顔はとんでもなく美しいし、芥川賞作家だし、スタイルもよいし、英語も話せるようだし、特別すぎてたまらん。でも、考えていることは結構身近で安心した。あと、整形に対して「アンチエイジングとか到底かなわない何かに抗い続ける魂?姿勢?が好き」みたいなこと言っていて、未映子さんっぽいなぁと思った。あと、彼女は女性の問題を取り扱うけど、本当に女性性が好きなんだなぁと思う。女性らしい生き物ですよね。
男兄弟のいない中で育った女性のような(実際は違う?)
男は好きだけど、男とは絶対に分かり合えません。みたいな確固たる意志を感じてしまう。