バディミをクリアしました①（ネタバレあり感想）

3か月寝かしたバディミをクリアしたので感想を綴っていきます。
かなりダラダラと書いてしまったので、お暇な時に読んでください。
※ゲーム本編のネタバレを含みます
※個人の感想です

はじめに

プレイした方なら共感してもらえるかと思います。
このゲーム、どこから切り込めばいいか迷いませんか？
素晴らしいシナリオか、素晴らしい作画か、BONDたちの素晴らしい関係性か、サブキャラとの絆か、QTEのシビアさかetc…どれもバディミを構成する要素です。
願うなら全てを網羅したいですが、書くのを頓挫してしまいそうなのでプレイ中の思い出を掻い摘んで書きます。なにより、初見の反応がとても楽しい作品なので、どうしても記録に残したかったのです。
最初に触れたのですが、私3か月前にプレイして一度離れています。というのも、Mission9で苦戦したからです。エピ解禁のためにM9をクリアしたら区切りを感じたからです。
数か月後の8月某日、一度遠ざかっていたところに、クリア済みの友人から「ここからめっちゃ面白くなるから早くやれ（意訳）」と連絡が。
ちょうどその頃、Xのおすすめにもバディミの実況ポストが流れていました。断固としてネタバレを踏みたくなかった私は、「自分やれます、やらせてください」のマインドで再開。無事クリアできました！最後のエピを終えた頃は晴れやかな気持ちでした。
ありがとう、友達。ありがとう、Xのおすすめ。

ざっくりとした感想

バディミはとにかくめっっっっちゃ面白くて想定外の連続でした。何度も「やられた！！」「このゲーム面白い！！！」って驚かされました。
バディミの「王道と見せかけて違う。でも一周回って王道なところ」が私にバッチリハマりました。
何言ってんだと思われそうですがそれしか言えないです。道中変化球とストレートの連続なんだけど、最後はイメージ通りのアツイ展開が繰り広げられる感じ。「やっぱコレだね～」って王道の味に戻る感覚がありました。その結末に至るまでの紆余曲折があるなかで、そのまっすぐな道を選ぶ深みを味わえます。
ここでいう王道は、作中よく出てくる「クッサいセリフ」みたいなものです。これがだんだん似合ってきて、味がしてきます。例え立場が違くても、そのキャラ個人の思いが詰まった真っすぐなセリフがカチッとハマる時がある。そこで一気に物語が進んだ感覚がしますね。そこがプレイしていて楽しい。後述しますが演出もかなり盛り上がるので一層テンションが上がります。

プレイ所感

徐々に面白くなっていく作品です。私はキャラの深堀りとDISCARDの手口が明かされてきてから、火がついてきました。（Miission11らへん）
Mission6くらいまでゆったりのイメージ。システムに慣れるまで丁寧に進めていた気がする（ハイジャックが体感長めだった）。
やはりミカグラ島に着いて、DISCARDが出てきたところから、情報のボリュームが増えていきました。仮入部終えて本入部からの部活ぐらい変わってた。怒涛の情報量と加速するテンポについていくのに必死でした。でもこのスピード感が最高
サイドエピ回収のための周回が要領を掴んだタイミングで、ストーリーがとんでもないことになりますので、ここまで来たらあとは流れに赴くままです。
Mission11は深堀りと新たな伏線の連続で毎回ご馳走でした。謎が謎を呼ぶ展開はどんどん引き込まれますよね。早く続きが読みたい！って興味を掻き立てられるんです。「真相がわからないモヤモヤを晴らしたい！」「私の予想を答え合わせしたい！！」と引き返せなくなっておりました。

初見感想ふりかえり

予想とありましたが
ここで、私がメモった初見感想を一部抜粋して感想を書きます。
私事ですが、この初見プレイ中の感想を読み返すのが好きです。クリア後の楽しみの一つですので、バディミでもやっていきます。
※前半メモをとっていなかったので、M11以降になります

Mission11

以下の引用は初見プレイ時のメモです。衝動で書いてるため表現はあらかしめご了承ください。

ええええええええ！？あのチェズレイが鳩尾喰らって気絶だと！？なんでやねん

置いてけぼり喰らってるんだけど、これは正しい反応なんでしょうか。

ようやくちょっとずつわかりそうだけどやはりわからん

おいおいおいおい仲間割れかよ

思ったより深い。チェズレイなりの慰めなのかにしても歪みすぎだけどな

あれ、風向き変わった…？？？
いままでのは催眠ってことですよね。でも火事は起きてる。
え？？？？？
盛大なアクティブフェーズをしたってことでおっけー？

モクマさんが本音出してくれたのはわかった。お互い前進した感じあるけど、会話が高度過ぎてわからないよ！！！泣

mission11終えた私「？？？？？？」

鍾乳洞の初見メモ

非常に混乱してますね。「？」の多さからその様子がうかがえます。
というのも、二人の会話が掴めそうで掴めなかったからです。難しい。「モクマとチェズレイが本音を曝け出したんだな」で一旦落とし込みました。呑気なものです。
でも私はこの「傍から見たらわかりにくい（あるいは理解できない）が、二人は確実にわかり合っている」姿が好きですね。プレイヤーが置いてけぼり喰らう感じが、第三者目線で進むADVならではですよね。
こうして突然「わからない」を突きつけられると俄然気になってしまうもの。そんな私にとってこの2人は湿度が高い底なし沼だと思う。「何であの時あの行動したのか」「どうしてここでそんな感情向けたのか」って自分なりに考えるのが面白いんですよね。「お前それ、どういう感情？」の連続です。
そ！れ！で！も！モクマとチェズレイの血盟は誰にも入れないですよね。特に。誰にも踏み込めない関係性をまじまじと見つめるゲーム、バディミッションBOND。
【余談】
傍から見ればチェズレイが一方的に地雷踏み抜こうとしてるヤバイ奴に見えるが、モクマさんにとってはそれが「自分の本音と向き合う機会を作ってくれたこと」で、救いになったわけで、この感覚はすぐ理解して共感できるわけではないところに闇バの血盟と閉塞を感じる

Mission12

「血が繋がってなくても寄り添い合える」ってバディミの命題だよな

ルークがシキにそれを言っていたのが、今になると来るものがありますね。シキもこのテーマを象徴する一人です。

バディミmission12まで進めてみて。
根拠は無いが、アッカルドさん5000%怪しい。これで何も無かったらズッコける

メタ読みだけど、CV若本規夫さんをただのいち社長に置かないと思うんだ。
あと、ルークと握手するアクションあるのも気になる。わざわざ入れるか？と。

握った時にルークの指紋読み取ってたら怖い（自意識過剰）

 フウガが言ってた「『あいつ』の大切なものも壊してやる（うろ覚え）」も気になる。大切なものがある前提の発言。フウガは素性知ってる？サブキャラで相関図わかるのって社長ぐらいしかいなくない？（こういう読みだいたい外れる）

M12後のふせったーより

「こういう読みだいたい外れる」っていう読み以外本当に外れてて面白い。でも着眼点は悪くないと思います（自画自賛）。あまり察しが良くない私でも手を握るアクションに違和感があったので、そこは少し当たってて複雑。
次に、CVのメタ読みですね。これは見事に外れました。このゲームでは全く意味を為しませんでした。なぜならキャストが豪華でして！！
それだけではなく、ちょいキャラでも作中重要な働きをするので、一人一人が大切だったわけです。そういう意味でもメタ読みでわからないようになっていました。
この感じ、DQ11Sを思い出しますね。思えばボスの一人に若本さんや中尾さんが起用したりと、CVの大盤振る舞いでメタ読みする余地がありませんでした。それに近しいものを感じました。このメタ読みを防がれると「やられた！」と唸りますね。
ちなみに、このアッカルドさんへの疑惑で後に大やけどを負いました。

あと全然関係無いけど、シキはマイカの里関係無かったんだね！その和装どこで仕入れた。

同上

＾＾
微笑ましいですね。
これこそ本当にやられました。関係あると見せかけて関係なくてでも関係してたっていう、この遠回りに見事騙されました。
和装してるから里の人と思いきや、ルークと同じく新鮮な反応をしていました。だからこの服はミカグラのヤングにバカウケな最新ファッションだと思ったんです。ド〇キで買ったんだろうなとか、思って。思って、たん…です………
ここで無邪気に信じたことで、後に呻き悲しむモンスターになったわけです。人は衝撃を受けると鳥肌が立ち、呻くことしかできない。

Mission13

……………

認めん！ちゃんと死体見るまで認めないからな！！！！これからだったじゃない…コズエ様とその先の話をしたじゃないか、その答えがこれなのかい…？イアンと同じく大勢を庇って散るのか……

ファントムも変装使うなら、お父さんのあのビデオも変装した説無い？流石に目の色までは変えられないか？

M13後のふせったーより

シキの退場にめっちゃ動揺してました。突然の退場という事実を受け止められなかったんです。彼の深堀りがされないままいなくなるのは不思議だったのです。しかし、その後のバディエピで彼の行動を悔やむシーンが出てくるので、だんだん気持ちが揺らいできていました。タイトルに堂々と「シキの死」って書かれると本当にそうみたいじゃないですか。
私は期待していたんです。「ストーリーの最後で彼の生存を匂わせ、ルークたちを助けるんだろうなぁ」って。そうしたらノーマルでは登場せずに終了。本当に退場か？と思わてからの、Anotherでまさかの「まだDISCARD側」っていう事実。もう頭がパンクするかと思いました。ここでのシキに驚いたから尚更そう。思えば、伏線バンバンでした。
どこかで「すまない、人を謀るのが癖でな」とつぶやいてたらたまったもんじゃない。
このM18エンディング～A18の流れはとんでもないくらい鳥肌が立ちました（後述）
「死体を見るまで認めない」と言ってた割には私イアンの死はあっさり認めてるの矛盾してて笑えますね。

Mission14

どうすんだよこれ！！！！！！！！！！！

怒涛の情報量に理解が追いつかない。取り急ぎ。
 「だったら面白いなあ」が本当にそうなって鳥肌。
 あのビデオ怪しいと思ったんですよ。親父変装して作ったフェイクだろって思ったら案の定生きてやがったよ。最高じゃないすか？テンション上がっちゃったよ。バディミッションBOND面白いな。

 あとチェズレイが飛び降りたのさ……もう……あの…その………あぁ…飛行船の時を思い出すんですね…それをなぞる展開を…でも助かる算段あるか？

 あの2人はどうなっちゃうんですか。助けてください。いや、生きてるのはわかるんだけどあの状況からどうたすかるの！？

 ルークのメンタルはどうなるんですか！？いままでの思い出は全部騙されていた？ルークの気持ちはどうなるの？唯一だった家族の思い出を振り返る度、自分は騙されてたって思うんだろ……あぁ…ルーク…チェズレイはそれでルークを案じてたわけか。そして、最初からルークを慕うそぶりをしてたのは、ファントムを近くで知る人物だったわけで…でもそこから大きな変化があって、今こんなことに…

 親父生きてたんならシキも生きてるって信じたい。

M14後のふせったー

ファントムの正体がわかった時の感想ですね。完全に情緒がおかしいです。
この時は3つ頭に浮かんでいます。
1つは「私は序盤に出た主人公にとって大切な人物が最大の敵として主人公の間に立ちはだかる展開大好きなんだよ！！！！興奮するぜ！！！」
2つは「裏切られたルークのメンタルが心配」
3つは「チェズレイが真っ先にモクマを助けに行った！？助かるの！？」です。これが次々に浮かんだら混乱しますよね。どれにも興奮していてフリーズしたのを覚えています。
続々解禁されるエピソードに毎回驚かされていました。この調子がエンディングまで続きます。超大盛り上がりでした。
ルークは何がしんどいって、最後までファントムのこと「父さん」って呼んでるところです。どんな人間でも父さんのままであるっていうところが余計いたたまれないです。いっそ完全に決別できたほうが楽だったと思います。しかし、それをしないのはルークにとって父親と過ごした日々は救いだったからです。
彼のおかげで繋がりを得て、警察官という夢を目指すきっかけになったわけで…非常に複雑ですが、その日々は本物だから切っても切り離せないんでしょう。だから誰も彼が「父さん」と呼ぶことを止めないんだと思います。最後まで自分の心に誠実なところがルークはかっこいいです。
少し気になったのは、ルークは案外冷静にファントムが父親であることを受け入れてるところです。動揺はしていたけど、あくまでも「なぜ犯行に及んだのか」にフォーカスしていたのが印象的でした。仕事柄冷静に事実を受け止められるということなのでしょうか。私はルークの少し意外な一面でした。やはり真実から目を背けないルークはかっこいいですね。
そして三つ目のチェズレイが追いかけた話ですね。
ココすごかったですよね。対比の鬼かと。飛行船で落ちたCAを助けたモクマとの対比。反復がとんでもない。因縁が始まったきっかけでもありますが、こんなアンサーが返ってくるとは思いませんでした。
全体的にM14のモクマとチェズレイ色々すごかったんですよね。彼らのバディエピは経典に載りそうなレベル。今から好きなシーンを話しますね。
私は潜入前にチェズレイがモクマさんの盃でどぶろく呑んだシーンでした。ヤバイしか言えないくらいヤバかったです。チェズレイの潔癖を気にしていた私、大革命。ここに来てなりふり構っていられなくなったチェズレイの意外な一面、少しずつ外気との濁りを受け入れていってるところがすごい良かったんですよね。いま思えばチェズレイはおまじないを信じる（信じ込ませる？）タイプだからあそこで呑んだんでしょうか。その時酔わなかったのも、徐々にどぶろくの濁りを受け入れていったからでしょう…まさか飛行船の件がこんな重大なファクターだったとは。3か月前の私、見てるか？

Mission16

おいおいおいおいおい闇に堕ちてやがる
ヒーローゲージが…

あ、待ってこれ。あ、！！！！！！これ、チェズレイのおまじない！！！？？？？

アーロンの時だけ子どもの姿なんだね

アーロン…君もルークだったんだね…

ルーーーーーーク！！！！！！！！！！！

ルークは根っからのヒーローだったんだ…

M16プレイ中のメモ

この辺りは完全に没頭していてこれしかありませんでした。
ヒーローゲージと名前がぼかされ、沈みきったところにチェズレイのおまじないが……
バディエピをコツコツ読んだ甲斐がありました。みんなとの繋がりに涙が出ました。
ここでルークとアーロンの出自が明らかになるわけですが…これもすごかったですね。ルークは最初から「ヒーロー」だったんですね。そしてそれをずっと覚えていたアーロン……
繋がっていないと思っていたものは最初からずっと繋がっていた。孤独と思い込み、一度は塞ぎこんだルークが後に同じく「繋がってない」と思い込んだ彼を救い出すという連鎖がまた燃えますね。彼もまた繋がっている人の声を聞いて全てを知る構図、反復の鬼ですね。
【余談】
「答えを知れば、もう知る前には戻れない！」←バディミで一番好きなセリフ。全くもってそのとおりだから。

このあとMission18へと進むのですが、少々長くなってしまったので記事をわけます。

元々ふせったーでは長すぎるからとnoteにしたのですが、まさかここでも長くなるとは。
ここまでお読みいただきありがとうございました。後半へつづく。