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バディミ ドラマCD感想②【ヴィンウェイより愛をこめて】

バディミッションBOND ExtraEpisode『ヴィンウェイより愛をこめて』のネタバレ感想になります。今回は短めになります!あらかじめご了承ください。

※豪華版ブックレットの内容を含みます














ざっくりとした感想

「チェズレイの詰め合わせ」だった。
どうして君はいつもそうなんだ!っていじらしくなるシーン多し。あとチェズレイ視点で進んでいたハズが後半見事騙された。チェズレイ(が都合よく編集された)視点だったことにビックリ。回想だから都合悪いシーンはカットされていたんだろうなぁ…笑
ゲームクリアから期間空いてる人でも、チェズレイがどんな人間だったかこのドラマCD2枚で思い出せる。彼はそういう人だったな…ってしみじみすること間違いなし。

構成は前半サクサク、後半丁寧に掘り下げてた印象。全体的に緊張感が漂っていて、前回よりもっとシリアスな内容になっている。チェズレイの過去に関係する話なので、相関図が愛憎にまみれて殺伐としている。因縁の地に足を踏み入れたチェズレイと彼の跡を追うモクマ、二人に協力する光バ。ゲーム本編に無かった新鮮な切り口で展開されるのが面白かった。

ヴィンウェイハイライト

印象的だったシーンを抜粋

①鍾乳洞、ふたたびtr9
逆鍾乳洞。ギリギリまで煽るの鍾乳洞と同じで燃えた。河川敷の喧嘩をより湿っぽくした感じ。チェズレイが一瞬動揺してるのがミソ

②体を張ってボロボロだったチェズレイ tr10
脱出後気絶したチェズレイが目覚めたあと、二人で焚き火を囲みながら会話をするシーン

・チェズレイは無痛になる催眠をかけていた
どうして突破できていたかわかってしまった。頭脳派と見せかけて一番身体張ってる…51階の時も催眠でごまかしてるよ、コレ…
確かに一般人より体力あるけど、化物じみてるイメージは無かったんだよ。そのカラクリが自分を騙して「そう見せていた」とは。相棒にとっては気が気じゃない。
敵を騙すならまず味方からって言うがリスナーまで騙すとは思わなかった。でもチェズレイは詐欺師なんだよな…

・なぜ催眠がバレたのか
モクマが「上体の傾け方、身じろぎに違和感があった」とバレるのがTHE相棒。モクマさんは忍の性なのか細かい動作に気づくし、盲点を突くのが上手い。
ゲーム終盤でも同じ理由でチェズレイのケガを心配していたよね。その時はチェズレイにはぐらかされてモクマさんが先に引いていたけど、今回は追及している。51階のアンサーってひょっとしてコレ?相棒にはお見通しだったということだろうか。

③「モクマさんが来るよう催眠かけてたんですよ」「もしもの話だね」のやりとり tr10
「俺がここまで来るって予想して無かったことだ」と怒るモクマさんとのやり取りがあるんだけど、なかなかいじらしい。
助けに来てくれたのが嬉しいんじゃないのか?素直になって欲しい。でも素直すぎると拍子抜けしてしまう(めんどくさいオタク)
ここで深追いしないのが対チェズレイのコツかもしれない。「お前さんがそう言うならいいよ」って感じで、例え素直じゃなくても自分の目的がわかれば構わないってことだろうか。モクマさん追う時のタイミングが読めないので奥が深い。みなさんはどう思いますか?

④催眠を解いたら、涙出てるのが意外だった tr10
手ぬぐい(いつ洗ったか不明)で口を噛みながら激痛に耐えるチェズレイ。するとだんだん涙を流しながら笑ったり表情がコロコロ変わっていく。

どういう感情なんだ…?
なぜ彼は泣いたんだ。これは痛すぎて泣いているのか、ここまでついてきた相棒を思って泣いているのか、はたまた心の痛覚も解けて一気に涙が出たのか…どれなんだ………?
ここの会話が好き。「それを口に出すところが下衆だな…」

⑤後半の種明かしでスカッとする tr11
半沢〇樹ばりのスカッと。鮮やかな手口でお見事。身体も張るけど頭脳面には敵わない。そういえばチェズレイは詐欺師だったな…
盗聴されてそうとは思っていたけど、アジトが違うのはわからなかった。

⑥相変わらずアーロンへの人遣いが荒い tr11
チェズレイ、アーロンの強みを理解してる。この二人正反対だからこそお互い一歩引いて観察してるように見える。だから得意分野を活かした的確な仕事振りが出来てるのが面白い。あと多少の無茶ぶりしても大丈夫って思ってるのが雑で好き。ルークとの差よ。雑に扱いながらも重要な仕事任せるのは実力と器の広さを信頼してこそだと思う。
金庫偽装するお願いもやってることグレーだけど表向き悪党相手ならお願いしやすいのかもしれない。

⑦チェズレイがヴィンウェイに来た真の目的 tr11
「お前さん、やっぱり案外馬鹿だと思うよ」
これほど的確な表現はあっただろうか、いやない。
律儀と紙一重だと思う。遠回りは国境を越える。
通話の時点で殺意があったのに、その後パッと思い直して工作をしていたってことだよね。サティアが直前でスープ飲むのを止めた時みたいだな…彼女ほど表には出していなかったけど一度は殺意が芽生えるほど強い感情を抱えていたっていうところが似ている。良くも悪くも執念深いところが印象的だった。

さいごに

ヴィンウェイは良いぞ。闇バとルーク・チェズレイのバディエピ好きだった人は聴いてほしい作品。
やはりチェズレイとモクマさん関係は言語化がむずかしい。誰にも介入できない強い絆があり、掴み切れない阿吽の呼吸を感じ取っているのがすごい。今回は本編以上に絆を見せられて、良い意味でリスナーを置いてけぼりにしていた。あと本編の補足が毎回上手い。知りたかったタイミングで掘り下げされるので、リスナーの心を読まれているようだった。改めて、バディミはネタバレ無しで聴くのが一番だなと思った。

まとめきれなかった感想たち

感情が定まらなかった感想たちです
・二人とも鍾乳洞って呼んでるのね…笑
モクマさんの本音を引き出したあの出来事を「鍾乳洞」って呼んでるんですね。官公庁を「霞が関」って呼ぶような感覚で、二人だけが知る合言葉になってそう(微妙に違う)。この単語で通じちゃうのが特別感ある。流石闇バ、奥ゆかしい。

・チェズレイ周りは執念深い人が多いな……
国民性なのか裏社会の習性なのかわからないけど、数年かけて恨みを募らせているのが怖い。恨んでる相手の名前借りてるのも怖い。
そんなタチアナ演じる三石さんの沸々と憎しみが込み上げる演技が良かった。

・最後のCA、サティアの姿になっていたのが…泣
サティアの姿を借りたチェズレイと名前を借りたタチアナとの対比でしょうか…
手紙を読んだタイミングで改めてCAの姿になっては母親の気持ちを聞くの……うぅ……そしてCAがサティアだとすぐ察するモクマさん毎回私の理解を上回る。

・冒頭チェズレイのモノローグ、もう一度聴くと「ほぼキミが悪いぞ」とツッコんでしまう

・ヒーローズ終始癒しだな。「権利関係がガバガバだよな!」←一番笑ったシーン

・タイトル回収からの「クッッッソいらねぇ」
相変わらずラストとスペシャルトラックの温度差すごい

・「ヴィンウェイより愛をこめて」…自分の言葉ではないといえ、チェズレイから「愛」って単語を使ってくるの初めてな気がする。ここまで直接的になったの変わったなぁ

・ミカグラ島での再会楽しみ!今回はドタバタワイワイ回になりそうw


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