成長期の頃に
とある方の記事を読んで思い出した。
私も貧困家庭出身で
なんとか這い上がったようでいて
今は結局無職だから
まだまだ貧困とは隣り合わせな日々を送っている。
どんどこどんです。
当時小4で初経を迎えるのはまだ少しだけ早い方で
身体の発育が良かった私は小5になる頃には
身長165cm体重50kgのグラマラスな成人女性と大差ない体格になっていた。
背が高くてカッコいい、羨ましいと
同級生の女の子からはモテモテで
顔もまぁ可愛いほうだったから(自分でいうスタイル)
中学生から告白されたりもして
人生初のモテ期を楽しんでいた。
ひとつだけ問題だったのは
我が家は貧乏子沢山で私は長女だったということ。
父はあまり商才がないのに会社経営をしていたものだから
うちには常にお金がなかった。
成長が早いことにはデメリットがある。
洋服がどんどん小さくなっていくのだ。
先月普通に着られていたものが
面白いくらいにピチピチになる。
母は下の子たちの子育てと膨大な家事に必死な専業主婦だったが、
私は小学生になる頃から
干された洗濯物は自分で畳んでしまう生活をしていた上に
身体の感覚がどうにも鈍かったものだから(ASD故に)
・夏なのに厚手の長袖を着る
・冬なのに半袖ハーフパンツで学校に行こうとする
ということは突っ込まれたけど
長ズボンがスキニーパンツ状態になっていたり
肌着が小さくなって乳首がくっきり浮き出ているのに白いTシャツを着ていたこと
には気づいてもらえなかった。
そして
その格好でランドセルを背負って歩いていたのだから怪しい大人に目をつけられた。
校庭で体育をしていると
外へと続く扉のところにその男はいた。
何やらクラスの男子に声をかけ、
私の方を指差して話をしていたらしい(あとから友達に聞いた) 。
そしてその日の帰り
その男は私の名前を呼びながらずーっとあとをついてきた。
友達も一緒だったし知らない人だし
無視したまま歩いていると、
近所の団地で友達のお母さんに会い
その男は離れていった。
でも次の日の帰りもその男はいた。
私は忘れ物をしたふりをして学校に戻り
当時の担任はとてもキライだったから保健室に逃げた。
養護教諭は私の成長に追いついていない服のサイズが原因だと気づいたようで
(たぶん大人なら誰でも気づいただろうといまになっては思う)
保健室の備品からカーディガンと
私の身体にあった長ズボンを貸してくれ
主任先生を呼んで車で家まで送るように伝えてくれた。
次の日以降その男には会っていない。
ストーカー規制法なんて存在もしないような昔の話だけど
ちょうど地元で
学校帰りの女の子が追いかけられて
自宅の玄関で殺されていた、という事件があったばかりだったから(私は大分あとになってこの事件を知った。)
先生たちも本気を出してくれたんだと思う。
その週末に私はスポーツブラと
新しいズボンを買ってもらった。
家計からではなく
おばあちゃんが援助してくれたことに気づいていたけど、
久しぶりの新しい服がとても嬉しかったことは鮮明に覚えている。
今、コロナの影響で思うように働けず悔しい思いをしています。サポートいただけたら子どもたちと少し贅沢で美味しいもの(31アイスとか)を食べたいです(*^^*)