ボルシア・ドルトムントのバイトの面接
ブンデスリーガ1部で毎年のように優勝争いをしている名門クラブ、ボルシア・ドルトムント。かつて香川真司がプレーしていたことでも有名ですね!
なぜドルトムントのバイト?
内田篤人に憧れて19歳の春からドイツに住んでいた私は、住み始めて2年経ちドイツのサッカー文化をもっと深く知りたいと思うようになりました。
はじめは、よく試合をみに行っていたシャルケ04でバイトしたいと思いたくさん履歴書を送りました。内田篤人さんがプレーしていたシャルケ04ですね!
しかし返事はこず、、、、、、
次は私が住んでいたボーフムにある2部のクラブに行き、「ここでバイトしたいのです!何か仕事ありませんか?」と。「芝刈りの仕事なら募集してるけど、力仕事だし、経験があって長く働ける人を探しているの」
、、、、、、
それから、近くの日本人が多く住んでいるデュッセルドルフのクラブにの動画や広告を作るデザイン系とか4種類くらいのバイトに応募し、返事はこず。
残るはドルトムント。経営者の話を聞きに行ったことがあり、取り組みとか仕組みは面白いなあと思っていたものの、シャルケ好きとしてドルトムントで働くのは何か違うかなぁと思っていた。
だが!!!せっかくドイツにいるし、私はアイデンティティの全てをシャルケに捧げたような強烈なシャルケファンではない、、、、ドイツのサッカーと街の人との関わりについてもっと知りたい。
そう想い、ドルトムントのファンショップのバイトに応募しました。
すると!!!
「面接をしたいので○日ドルトムント本社まで来てください。」とメールが!!!ヤッホーーーーーい!!!!!
当日
緊張。緊張。緊張しまくり。
ドイツ語でちゃんと話せるかな……(泣)一応聞かれそうなことのカンペをドイツ語で作って暗記して行った。
面接の作法とか、大学入試の面接練習でやったけど、ドイツでもあれの通りにやっていいのかな、ドイツでやったら硬すぎるかな、ドイツにはドイツの面接の常識があるのかな……(泣)ドイツ人の面接とか強そうな友達にいろいろ教えてもらった。特に面接の作法とかはないらしい!
上は白いワイシャツと、下はスキニージーンズ、ニューバランスのスニーカーで行った。13時からの予定で、12時45分に着いて、でもドイツでは早く行き過ぎると逆に失礼でちょうどに行くといいと聞いたことがあって、あたふたした結果、12時58分まで外で待機して中に入った。
すると、他にも面接を受けに来ている人が本社のロビーに15名ほどいた!どうやら10分くらい前に入っても問題ないようだ笑 ただ2分前でも問題なかった!
時間が来ると、面接をする人が私たちを上の部屋まで案内してくれた。お洒落なオフィスで働く人がとてもかっこよく見えた。ああああ私の憧れの仕事をしてる人がここにいるんだぁ。そう思うとドキドキした。(そう、私はドイツのサッカークラブのマネジメントを学ぶために、ひとりドイツに行ったのだ)ドルトムントのグッズがたくさん置いてあった。企画途中のまだ販売されてないものまであって、私にとってはディズニーランドよりも夢の世界だった。
そんな訳で、見惚れていて、よそ見をして歩いていたら、ほんと漫画みたいに透明なガラスの扉に全身を強く打ち付けた、特におでこ。面接官も含めみんなが笑顔になった。あああああ恥ずかしい/////
面接
面接官は3人。みんなが話しやすい雰囲気を作ってくれて、外国人は私だけだったからか私にみんな微笑んでくれた。
面接する部屋につくと、ジュースやお菓子やいろいろ置いてあった。ジュースを飲む時とか、面接を一緒に受けてるみんなに微笑んだり(ニヤついたり??)してしまって?、明るい雰囲気作りに貢献したと思っている(貢献する必要ないし自画自賛ね笑)
でも私的には問題発生。集団面接だと知ったのだ!!何が問題かというと、ドイツ語がおぼつかない私にとってドイツ人の集団とディスカッションとか言われたら終わるからだ。一対一のコミュニケーションであればいけるのだがドイツ人の集団が話していると、思考が追いついていかないことが多くあった。話そうと思った時にはもう話題が次にいっていたりするのだ。準備してきたカンニングペーパーも使えない。
面接が始まった。
面接での質問?大きく2つ。
1つ目は、隣の人とペアになり10分間話して、10分後私たちに相手の自己紹介をしてください。
2つ目は、ドルトムントのファンショップの仕事で何が重要だと思いますか? ドルトムントのファンショプの特徴はなんですか?10分間考えて話して欲しい。
それぞれ話してる10分間と、考える10分間は面接官はどこかへ行っていた。
1つ目の質問
私は圧倒的にラッキーだった。ペアになった女の子がものすごく親切だったのだ。私のつたないドイツ語でもちゃんとまとめてくれて私を最高にいい感じに私を紹介してくれた。だからか私もリラックスして相手を紹介することができた。私たち順番は一番最初で、なぜか私が話終わった時拍手が起きたんだ、その後話して拍手された人はいなかったから、謎、なんか頑張ってた感が出ていたのかな、なんとも言えない感情ダヨ
2つ目の質問
二つ目の質問は、ドイツ語でなんて聞かれたか忘れてしまったけど、ドルトムントのファンショップの仕事で何が重要だと思いますか? ドルトムントのファンショプの特徴はなんですか?10分間考えて話して欲しい。
こんな感じだった。
でも私は言葉の意味を間違えて、自分の特性とどんな情熱を持っているかについて話すと思い10分間テーマと全然違うことを考えていたのだ。みんなが話始めてびっくり!!「あれ、あれれ、全然みんな違うこと話してるじゃん!」
でもみんなが話している内容からテーマを推測して適当に話した。その推測した質問がドルトムントのファンショップの仕事で何が重要だと思いますか?って訳だけど、みんなは「清潔に保つこと」「試合の日とかお客さんが多い日とかに混乱が起きないように誘導すること」など答えていた。私は「ファンショップにきてくれる全ての人を家族だと思って受け入れ接すること」と答えた。ある意味浮いた笑。面接官の方々からはその日一番の笑顔とウインクをもらった。それがどういう意味だったかは、正直わからないよね笑
ドルトムントのファンショプの特徴はなんですか?も全然違うことを考えて準備していた。ただディスカッションを通して質問を理解するには至ったけど、答えが出てこない、、、何も発言してない人がいるのをいいことに私はそっと存在を消して何も答えなかった。そう、ドイツで一番やっちゃダメなこと。
あとは紙に、出勤できる曜日と時間を書いて面接終了!
手応えと結果
外国人が私だけだったことと、ドイツ語が完璧じゃないこと、所々とったみんなの笑顔と拍手が謎で不安はすごくあったけど、楽観的な私は、ある意味一番目立ったのは私だし面接官3人のあの優しい微笑みはもはや期待までされていると思った。(すごい自信だな笑)
二日後、ドルトムントから電話がきた。「採用したいのですが、○日か○日にこれますか?」「はい、行けます!!ありがとうございます!!」、、、ガチャ。
泣いた。バイトに受かってこんなに嬉しかったのははじめてだった。本当に嬉しかった。ドイツでサッカーのクラブマネジメントを学びたいと、ドイツにひとり住み始めてから、やっと、はじめてその第一歩を踏み出せたような気持ちだった。これからどんなに辛くてもここに自分の居場所を作ってみせると意気込んだ。とりあえず最高に嬉しかった。多分その日はスーパーでチョコプリンを買った。プレミアムの金色のマークがついた美味しいやつ。それくらい最高に嬉しかった。
バイトの様子とその先の話はまた書こうと思います!!
少し話すと、ファンショップの現場の社員の人たちは、「人事がまた変な外国人採用しやがったぜ、」みたいな、こわい圧が最強に強かった泣 現場と人事で軋轢でもあるのだろうか、、、、