私の髪~ヘアアイロンを使うまで
ある時、鏡を見て「あれ?」って思った。
前髪だけが、やたらと色が明るい。
私の髪色は けっこう明るいブラウン。これはカラーをしたから、ではなく、元々なのだ。
小学生の時「隣の席のお友達の良いところを書きましょう」(多分こんな感じ)な時間があった。その時、隣席の子が「どんちゃんの髪、色が茶色い」たしかこんなことを書かれた記憶がある。
色が茶色、は 私の良いところなのか?はおいといて、私はその時初めて、自分の髪色が 真っ黒ではないことを知ったのだ。
両親共に真っ黒。祖父や祖母が 欧米人だったのか、と発想を膨らませるが、その可能性はないらしい。
それを言われてから、小学校の卒業アルバムの集合写真に写る私の髪は他の誰よりも明るいことを「確かに」と確認したり、髪を染めることを禁じられていた中高の服装検査では「染めてません!」を力説して過ごした。
大人になって、その髪にウェーブをつけたくて パーマをかけることになる。初めて行くサロンでは「自然でこのカラーはいいですね。傷みもそんなにないし」と言われて、これは正直けっこう嬉しかった。
実際、周りの人を見るとブリーチしてからカラー、となるのか、毛先にしなやかさがあまりないように見られる。
その点、私はパーマの枝毛は若干あるものの、自然な髪でいられる。
ある時、漆黒の髪に憧れて、真っ黒にヘアマニキュアをしたことがあった。これが全然似合わない!びっくりするほど!
なのでヘアマニキュアはその一回限りで、それからずっと自分のままの髪色で過ごしている。
長さはロングで、サロンに行くのは 4ヶ月に1回くらい。ウェーブがそのくらいもつのだ。毎朝 霧吹きで髪を濡らし、スタイリング剤をつければもうヘアスタイルは完成。このラクさもいい。
ただ、サロン通いが4ヶ月に1回なので 前髪だけは自分でカットする。
この前髪がくせ者で、パーマがなくなってくると、見事にストレートなのだ。なので 最初 3週間くらいは パーマのふんわりカールがあるが、その後はほぼパッツンストレート前髪。
私はこれが嫌なのと、何だか許せないのと、で、自分で前髪だけパーマをかけていた。
Amazonでロットやスポンジ、薬剤を揃え、小一時間もあれば完成してしまう。お手軽。気分もアガる。
そんな日々、冒頭の「あれ?」はおきた。気のせいかかな?とごまかしつつ 4ヶ月目のサロンへ行くと
「前髪、めっちゃ明るくないっすか?」←もう 20年来のお付き合いスタイリスト。
どうやら勘違いではなかったらしい。スタイリストさんに セルフパーマの話をすると「薬剤によってはその可能性も」と言われた。
髪全体が ただでさえ明るいのに 前髪だけもっと明るくなってる。これは 前髪が全部生え変わらないと解消されない。ちょっとやだ…。
そこでひらめいたのが「ヘアアイロン」
よし、買おう!どんなのがあるのかな?使いやすいのはどれかな?お値段は?いろいろリサーチ開始。
娘と息子に「ヘアアイロン買いたいんだけど、あったら使う?」と聞いてみると、息子が「オレ持ってるよ」
は?初耳なんですけど?
息子は数年前まで実家を出て一人暮らしをしていて、今は実家に戻ってきたのだけれど、その一人暮らしの時に買った、とのこと。
「今は使わなくなったから、持ってていいよ。けっこういい値段したんだ」
おっ!棚ぼたでヘアアイロンゲット!
コード式で 温度調節もしっかりできる。前髪のためだけにしては いいものを手に入れたわ。
早速、YouTubeを見て使い方を覚えてみる。
気になるのはヘアアイロンでカールをつけた髪が 一日もつのか…。なので 試しに寝る前に 「くるん」をして寝てみた。翌朝「くるん」のまんまだ。すごい!
でもさすがに「くるん」が過ぎていたので 水で濡らしてカールを取ってから 自然な「くるん」に。
このいかにも「巻きました」感のない自然なカール。私の目指すところ。何で今まで ヘアアイロンを使う選択が起きなかったのか、不思議なくらい。
かくして、新しいアイテムを手に入れたわたくし。
息子から譲られたものは申し分ないけれど、充電式や、サイズのコンパクトなもの、あるといいな、などとも考えてる。
雨の日は 若干、カールがヘタるのは否めない。そんな日、車に充電式コンパクトサイズを入れておけば ちょいちょいっとお直しできるしね。
ちなみに 娘の髪は その昔 私が憧れた漆黒。息子も黒髪だが太陽の光が当たると 微妙に栗色をのぞかせるニュアンスカラーである。