0円からの田舎起業 タケノコ職人 ネマガリダケは高価で売買されている
ネマガリダケというのが長野県や新潟県では6月頃を中心に採れる。
もちろん勝手に山から採ってきて売るのは反則であるが、正式に山に入って売ればある程度の収益を稼ぎ出すことが可能。一年中できることではないが、季節仕事として複業する生活スタイルであれば、6月はネマガリダケで生活できる道は容易にあり。実際の様子と体験談を書いていく。
1.ネマガリダケの採り方。とる場所。
2.どのぐらい採れるか?
3.ネマガリダケの販売方法
4.ネマガリダケとプラスアルファ
1.ネマガリダケの採り方。とる場所。
では、まずネマガリダケの採り方について。ちょこっと数本自分で採って食べる分には、正直なところ誰でもどこでも勝手に採ってきて食べている人は多いと思う。これは、ネマガリダケに限らず、色々な山菜や何でもそうだ。厳密に言えば犯罪ということもあるが、川の石を採ってきても犯罪であるし、ちょっと自分のためには、誰しも、おそらく99パーセントの人がそういう体験はあるだろう。
しかしながら、今回話をするのは、それをお金に換える。というステップになるので、1回だけ。という事でも無い。よって、正式な手続きをえて販売をしなければいけないのは当然のことである。
大体どこの市町村でも森林組合やその他市町村や国が管理しているネマガリダケが採れる場所が指定されていることが多いようだ。何度も言うように勝手に採ってはいけない。
例えば、私が住んでいる長野県信濃町では、山に入りネマガリダケを採るには、森林組合に入る必要がある。黒姫山一体は国立公園となっており、通常は国の持ち物なのだが、それを信濃町の森林組合がお金をだして国から権利を買っている。という話。
よって森林組合になれば、決められたルールの中で自由にタケノコを採ることか出来るようになる。ただし東京の人は森林組合になれず、信濃町の町民のみが組合にはいることができる。ただし、ビジターという権利を買うことができ、組合員と一緒に入山すれば黒姫山でネマガリダケを採ることができるという方法もある。
とは言えネマガリダケがどこに生えているかを知っていなければ、山中をはいずり回る事になるので、知っている人と一緒に行くか?自分ではいずり回って探し出すか。もしくは、知らない人の後を勝手にくっついて密かに回ってみるか。というのが公道原則となりそうである。
山の中は東西南北まっまく分からなくなるため、GPSをONにしておくのが安心である。ちなみに私はスーパー地形というiPhoneのアプリを利用している。居場所を常にトラッキングしてくれる、オフラインモードで使えるので、iPhoneの電池さえなくならなければ知らない土地でも帰還することができるので、おすすめ。
そんなわけで、ネマガリダケを山の中で見付けたらポキッと根本からおって採ってくればいいだけの話。実に簡単です。土を手で少し掘り起こして根本方からパキッと折って採るのが基本です。
2.どのぐらい採れるか?
では、実際どのぐらい採れるのか?結論から言うと一日で100本以上は余裕で取れます。20kg獲れれば良い方というイメージです。ちゃんと獲れる場所でタケノコとりをしていれば、最低10kg程度はとれます。職人レベルになると1回で40kgを採り、それを一日二往復する輩がいるという噂を聞いたことがありますが、正直そのレベルに到達するのは神業レベルであり、採れる場所を熟知しタケノコ採りを楽しむことを忘れ、ひたすら採って売る!金を稼ぐ!というのにフォーカスした猛者だけがたどり着ける境地ではないかと思っています。
3.ネマガリダケの販売方法
では、この採ってきたネマガリダケをどこでどうやって販売するのがよいか?どこまで稼ぐことにフォーカスするか?というのにもよります。私の考え方の基本としては楽しく生活しながら経験値を上げる。その上で楽しく稼げることができれば、稼ぐをセットで行う。という考え方です。
1.道の駅に出して販売する
2.通販で売る
3.業者に買い取ってもらう
4.SNSで知り合いベースで直販する
5.地元や周囲の方々にバラマク
1.道の駅に出して販売する
これは私の住む長野県信濃町を例にとって話をします。道の駅いっさっさ という直売所があり、そこへ持って行くと店頭に並べることができます。※年間2000円の登録料が必要です。
ネマガリダケというのは山菜部門で1位の売上高を誇っており、地元でも滅茶苦茶人気です。販売所にいるときに何度もネマガリダケは入荷しているか?という電話が届いているのを耳にしたことがあります。そして、9時のお店のオープンの前に行列ができはじめ、オープンと同時にお客さんが一目散にネマガリダケに飛びついて少しでもよいネマガリダケを購入しようと飛びついてきます。そのぐらい人気商品ということです。基本価格は500gで650円での販売です。道の駅での販売手数料が15%必要ですので手元に残るのは500gで500円というのが基本価格になるでしょう。東京にいけばこれの数倍の価格で取引されています。
2.通販で売る
通販というと、楽天市場やAmazon、そして個人取引としてはメルカリなどが有名です。楽天市場でネマガリダケと検索してみてください。1kgあたり3000円ぐらいが相場で販売れています。1番の道の駅での価格の5倍に近い数字です。これが世の中の実勢価格。10kgなら3万円。50kgなら15万円もあり得る???という数字になります。これを30日間続けたら450万円?!もちろん採ってきたものをすべて綺麗に売ったらの話ですが理論上はその値段になるわけです。
メルカリですと値段は下がります。どこまで頑張るかはあなた次第。どこまで限界まで稼ぎたいかで結果が変わる世界です。とにかくやる気と多少の経験値があれば、1ヶ月で年間の生きる予算を稼ぎ出すことも可能な世界だと思います。
3.業者に買い取ってもらう
ネット通販より値段は安くなりますが、道の駅よりも若干高値での交渉が可能という数字になります。この業者は更に倍の値段で他に売るでしょう。しかし、世の中には中間業者としてなりたっているところが多数あります。そこへ卸すというのも一つの選択肢です。実際にそういった業者に声を掛けられたこともあります。探せば見つかります。
4.SNSで知り合いベースで直販する
私の好きな手法はこの4番目のSNS直販です。Facebook、Twitter、Instagramと様々なSNSがある現在。そこで直販する。というのが楽しくてネマガリダケを取りに行っているという一面もあります。SNSで買ってもらえれば、途中の手数料は0で済むため、1000円で販売すれば1000円利益になります。そして、SNSでの新たなる交流関係を作ることが可能です。実際に私も2021年初めてネマガリダケをとりに行って、数十件はSNS経由で販売しました。
5.地元や周囲の方々にバラマク
最後に周りの人達にバラマクという話ですが、もちろんお金にはなりません。ただ、ネマガリダケは自分で取りに行ってる人以外には喜ばれるのは確実です。言い方悪いかもしれませんが、ネマガリダケ外交をうまく利用すれば、ネマガリダケをプレゼントすることで、代わりにお米をいただけたり、農作物などをいただけたりとすることもありますし、何より周りの方に喜ばれて関係値を強める事ができるので非常におすすめです。
販売方法としては、多岐にわたりますが上記を考慮して、私の場合はタケノコの大きさ長さで分別して、1.道の駅に出して販売する
4.SNSで知り合いベースで直販する
5.地元や周囲の方々にバラマク
の3つをメインにうまく立ち回っいます。採って楽しい!更に周りも嬉しい!お金も手に入る!という3拍子揃ったネマガリダケ。長野県や新潟県にはチャンスが転がっています。田舎移住して起業する!と言うのは簡単ではないかもしれませんが、一つ一つ積み上げることで、生きる術が身につくはずです。
4.ネマガリダケとプラスアルファ
最後に、プラスアルファのお話。ネマガリダケを取りにいくと、色々な野生の植物の知識や食べられる山菜であるウド、ヤマブドウ、コゴミ、三つ葉、ヨモギ、コシアブラなどを見つけることが出来るようになります。どれも天ぷらで美味しく頂けますので、タケノコだけでなく、山を自分のフィールドにかえていけると更に楽しい暮らしができるようになります。
本日もありがとうございました!
これからも田舎暮らし x 起業というテーマで0円から可能にする仕事のテーマを取り上げ、実践を元にしたテーマをメインにお伝え出来ればと思っております。
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どなぽん