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GOOD NEWS NEIGHBORS -北海道「道南編」-に同行してみて

はじめまして!道南サミットクリエイターチーム
アシスタント大学生の北村梨紗(https://note.com/inthemud_)です。

道南サミットプロデュース
GOOD NEWS NEIGHBORS -北海道「道南編」-
ライター見習いとして、
今回の出来事について紹介させていただきます。


何があったかというと

「GOOD NEWS」は、デザインによって社会課題を解決することを目的にした企業です。代表的な商品として、未活用資源である脱脂粉乳を使用した洋菓子「バターのいとこ」があります。

GOOD NEWSオンラインショップより
https://goodnews-shop.com/

GOOD NEWSの一番の目的は売ることではなく、消費者に生産者の想いを届けること。

新千歳空港にある店舗の一角で、北海道のローカルで作られているお菓子とそのお菓子に込められた想いを紹介するブースを設けています。
一日に何万人という人が往来する空港で、お菓子と想いは全国に羽ばたいて行くのです。

↓GOOD NEWS NEIGHBORS -北海道「道東編」を紹介した記事はこちらから
https://gooooodnews.com/news/2023/12/20/1044/

今回は、我々道南サミットと共に、道南地域のお菓子を取材しました。

【取材① 七飯町 Paard Musée『BEURE キャラスク』】

皆でワンボックスに乗り、最初の取材地である大沼の牧場「パドミュゼ」へ。
駒ケ岳を望む広大な敷地に到着し、取材が始まるのかと思いきや…最初に見せられたのは馬、ヤギ、そして子供たちでした。

パドミュゼでは、牧場としての馬の飼育以外に、敷地内で「スーホ」という幼稚園も運営しているのです。
そこでは動物のサイクルに合わせて活動を行い、動物のお世話をしたり、自分たちで栽培した食材を収穫して調理したり、自然に寄り添った生活をすることができます。

施設には、おもちゃや本、ハーブなどがぎっしり。
自然とは結びつきにくい生活がほとんどである現代、「もし、自分がここで育っていたら?」と思いを馳せてしまう、自然にあふれた環境です。

馬がいます!
かわいい!!!!!!

更に、カエデの木から樹液を採集し、メープルへの加工も行っています。
伺った時期は収穫の少し前で、カエデに刺された入れ物には透明な樹液が貯まっていました。

パドミュゼの大藤さん
このままだとそんなに甘くないらしい?

3月~4月にかけての数週間の収穫では、馬にそりを引かせ、それに入れ物を乗せて運びます。
カナダの伝統的な収穫方法だそうです。

そうして集めた樹液をボイラーで煮詰めれば、メープルシロップが完成します。

BEUREオンラインショップより
https://tealhokkaido.stores.jp/items/5ea3d73e34ef01545fdae3c8


可能性を探る旅

今回取り上げる商品であるキャラスクは、以前大藤さんが大町で販売していた「函館バターゴーフレット」から転じた、カリカリの生地にキャラメルコーティングをしたお菓子です。

これまで見てきた様々な活動の中に一貫しているのは、自然と共存する持続可能な暮らしを目指す素敵な考え方。
しかし、商品にはそのことは一切表記されていません。
ストーリーと商品をどう結びつけるべきか難航していたのです。

取材では、GOOD NEWSから結びつける方法が提案され、販売形態の改良も検討されました。

GOOD NEWSと道南サミットは、新千歳空港での販売以外にも、商品をより良くする新しい可能性を作って行きました。

(GOOD NEWSが提案した方法は、ぜひ誌面でお確かめください。)

【取材② 知内町 やごし本舗『ドン・デ・マカロニ』】

次に伺ったのは知内。
こぢんまりとしたプレハブ小屋に案内されると、そこにはズッシリとした圧力釜が。

「ポン菓子」をご存知ですか?穀物を圧力釜で加熱して圧力を高め、一定の温度になったら一気に開封(減圧)して作られる、昔ながらの駄菓子です。

今回紹介するお菓子「ドンデマカロニ」は、マカロニをポン菓子にしたものなんです。
名前の由来は、北海道ではポン菓子をドン菓子と呼ぶためだそう。

製造者の村田さん

村田さんは知内町出身で、東京からUターンで戻ってきたお方。
しかし戻ってきて何をするかは決めておらず、圧力釜を購入したのは「ふと思い立って」だったそうです。
購入してから様々な食材を圧力釜にかけ、その中でマカロニに出会います。

釜の水分量調節のために少量のお米も入れます。
とことん工夫されている…!

加熱されながら回転する圧力釜。釜に付いている気圧のメーターも結構な速度で一緒に回転しちゃいますが、村田さんはバッチリ見えているみたいです。

しばらくお話を聞いているうちに圧力が規定の数値になったようで、いよいよ!と思ったら、村田さんがおもむろに付けだしたのはヘッドホン。

しかもちょっとイイやつ

え?そんなにデカい音なんですか?
私たちは耳栓も何もないのですが?
村田さん「私は機械に近いので」
いや私たちもそんなに距離は変わりませんが?!?

皆がビビり散らかしますが、圧力は待ってくれないため、心の準備もままならぬまま蓋が開けられます。

ドン!!!!!!

轟音と大量の煙と共にマカロニが飛び出します。

軽く耳を塞いで鼓膜にダメージはありませんでしたが、思わず声が出てしまうほどの衝撃。
近所迷惑になりかねない音ですが、近隣住民はすっかり馴れており、逆に音が鳴らない日の方が心配されるそうです。

味付けも行っていきます。

調味料の配合も全て独自に編み出されており、慣れた手つきでマカロニに絡めていきます。なかなか任せられる人がおらず、ここまでの作業はいつも全て一人でこなしているそうです。

デカYESエプロンに若干気を取られます。

出来立てのドンデマカロニも食べさせて頂きました!普段は包装前に取り除かれている、砂糖が焦げてカリカリのブリュレ状になったものも入ってました。あれも販売して欲しい…笑

努力の末に生まれたドンデマカロニ。圧力釜のお値段は決して安くなく、軽く手を出せるものではありません。用途も決まっていないまま購入した村田さんには、圧力釜との運命的な何かがあるのだと感じざるを得ませんでした。

村田さんはドンデマカロニの製造だけでなく、ネイチャーガイドとして矢越海岸の青の洞窟などを案内する「矢越クルーズ」の実施や、更には作曲も行っているとか…?
もしかしたら、ドンデマカロニ以外で村田さんとお会いすることもあるかもしれません。

矢越クルーズはこちら↓
https://www.854.jp/tour


知る機会

お菓子の製造過程やその背景、込められている想い。
大沼でも知内でも、実際に行って初めて知ることが多くありました。
何気無く買っていたお菓子にこんな面白さがあったなんて、この取材に同行しなければ知ることはありませんでした。

だけどこれからは記事となって、新千歳空港で販売され、全国に広がります。
記事という形で、沢山の人がこの面白さに出会うのが楽しみです。


この後は知内温泉に宿泊しました。
特産の牡蠣とニラがメインの豪華な夕食、源泉かけ流しの灼熱の温泉、そして村田さんをはじめとした知内の面白い方々…さらに近日、新たに地場木材をフル活用したサウナ小屋が新設されるとか!

最近何かと話題の知内、ぜひ足を運んでみてください。


【取材③ 函館市 Local Revolution『生フロランタン』】

翌日はレストランPokke dishへ。

ここでは「おまめとみるくに花束を」プロジェクトの生フロランタンを紹介します。

「おまめとみるくに花束を」は、未利用資源であるおからと脱脂粉乳の活用促進プロジェクト。生フロランタンはその2つをフロランタンの生地とキャラメル部分に使用することによって、素敵な調和を生んでいるお菓子です。

添えられたラベンダーによって華やかに仕上がっています。

一般社団法人Local Revolutionが行っているもので、我らが道南サミットの岡本さんが代表を務めます。

Pokke dishオーナーの齊藤さんは副代表。
生フロランタンは奥さんの美寿々さんによって開発されました。

美寿々さんはPokke dishのお菓子担当で、芸術的なスイーツをいくつも生み出しています

取材の中で驚きだったのが、美寿々さんはどこに修行をしに行ったわけでもなく、味も見た目も自分の感性に従っているのみだということ。

インスタに毎日投稿されるスイーツの大ファンな私はずっと「何を参考にしているのだろう」と疑問に思っていたのですが、美寿々さんは美寿々さん自身が源流となってスイーツを作り上げていました。
見た目もさることながら、味も「他で食べたことがない」と表現するしかないほど独創的で革新的です。

存在感がありながら、味は超フレッシュ。1口しか食べてないのに忘れられない…

そんな彼女の作品の一つである生フロランタンは、新千歳空港ではチョコがけバージョンも購入できるそうです!現地に行ける方は是非!!


それは確かに、愛と表現したくなる

突然なんですが、Local Revolutionのインスタって見たことありますか?

”社会的に価値が見出されていない、更なる可能性を秘めたローカル資源を活用し、地域に愛ある仕組みのレボリューションを起こす団体”

Local Revolutionインスタプロフィールより

と紹介されているのですが、私は正直、一歩引いて見てたんですよ。
「愛」とか言われても、へえ…ふ〜ん……って、いまいちピンときてなくて。

でも今回、生産者さんの持つストーリーや思いに共感して、それを伝える方法を考えて、形にして発信していく現場にを目の当たりにして感じたものは、確かに愛と形容したくなってしまった。

お金になることを重視するのではなく、その物の本質を見る。
そこで見つかる良さを愛して、生産者にも消費者にも伝えることで、皆の心が豊かになる。
そんな「愛ある仕組み」を、初めて実感しました。

それを通して、私自身の考えがちょっと変わりました。
私は地方創生を学びたくて函館に来たんですけど、最近向いてないかもなあと思ってたんですよ。
でもこういうのを知っちゃうと、どうしても面白い。

まだ世間に知られていない魅力が沢山あって、当事者すらその魅力に気付いてなかったり、伝え方を作ってなかったりして、それを伝えるお手伝いをすることって、すごくワクワクする。

やっぱり将来的に何かしらの形で、地方創生に関わりたい。
諦められないなあ、と思っちゃいました。


「知る」ことは、おいしい

全ての取材を通して感じたことなのですが、取材前に食べたお菓子と後に食べたお菓子、同じ物のはずなのに、味が全然違くてびっくりしたんですよ。

感じるものの量が違うからなのかなって思います。
作っている風景、込められた想い、行われる作業、それらに感じた面白さ。
それらを踏まえて食べたら、何も知らないで食べるのと情報量の多さが段違いなわけで。

味覚だけじゃない「美味しさ」みたいなものがあって、面白さも美味しさと言えるというか、知ることによって広げられる美味しさがあるんだとすごく感じて。
普段の食べ物も何気なく食べすぎてるなあと思いました。味以外のところでも、もっと美味しく感じられるんだろうなって。

そういうことを踏まえても、この取り組みってちょっとヤバいくらい素敵だよなと、改めて感じました。


道南、アツいぞ!

長くなりましたが、そんなこんなで4月16日から、新千歳空港のGOOD NEWSにて道南のお菓子が販売されます!
前日にはGスクエアで記者会見も行いました。
こんなムーブメントが起こっていることを、北海道の方々にも知ってもらいたいのです。

クリエイターチームも生産者の方々も勢揃い!
緊張している岡本さん
道南サミットもメディアに初発表!
カッコいいロゴのデザインは加藤隼平さん!
https://www.instagram.com/jumpeikatoh51?igsh=MTFnN3J6cmt5ZGo4Zw==


売り場はこんな感じみたいです!!!

第一弾は生フロランタン!

三種類の販売スケジュールは

①4/16~5/20:生フロランタン
②5/21~6/24:ドン・デ・マカロニ
③6/25~7/29:キャラスク

となっております。

ネット記事もそれに伴って順次公開されていきます。
第一弾はこちらから!
https://gooooodnews.com/news/2024/04/15/1350/?fbclid=PAZXh0bgNhZW0CMTAAAaa97P7YAh9VoVyC2pQfDaaz1GYJKadRb-ilhQxRP0uY68tq9nyVaXygHyw_aem_AVFe7czX5onHc1i492LFs1Wy1nbu9LSJD0FtMDUp-rGF9zZMjyKl4u8OGHOelhYsq6U

店舗で商品購入時に配布される「GOOD NEWS通信」では、三件全ての記事が掲載されています。

ぜひ記事を楽しんだ上でお菓子を食べてみてくださいね。
道南在住だったらお菓子はすぐ近所で買えちゃいますから!

絶対に、道南をもっと楽しむための一助になると思います。

これから3つの素敵な道南のお菓子が全国に羽ばたいていくし、
面白いストーリーや思いがある道南の商品はまだまだあるし、
新千歳空港をきっかけに道南に興味を持ってくれる人も増えるだろうし、、

道南、これからも激アツです。


こんな感じでした。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。どうぞよろしくお願いします!!

こちらのポスターが新千歳空港に3ヶ月掲示されてます。道南が世界へ?!

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