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Brilliantcrypto 掘り掘り体験記 その2

以前書いたときから時間が経ち、また新たな気づきや状況の変化があったため、その2としてまとめます。

なんか小タイトルの頭に■を付けたら目次で目がチカチカするようになったのですが、絵文字じゃない記号系だとこれが一番ましだったのでご容赦を。



採掘体験そのもの

まずは、鉱山に入って輝石や原石を採掘しながら思ったことです。
 

■ 探知機の使い方が上達してきている、嬉しい

なんてことはない単純な話ですが、やっぱり経験を重ねると探知の技術が向上しますね。埋まっている方向や深さをピンポイントで特定して1〜2砕きで石が見えたときなどは、我ながら成長を実感します。
※ 硬い岩へ5〜10回の打撃を与え、ボロンと岩が崩れるのを「1砕き」と定義。
私はつるはしオーナーなのでまだ呑気に掘ってられますが、もしスカラーとして掘ることを考えると、時間効率や耐久値効率といった点で探知機の技量の高さは重要度が増しそうですね。
ちなみに、採掘の際の動きは鉱山のリプレイ機能で後から見返すことができます。わざわざ見る機会はほとんどないですが、きっと超絶技巧のスカラーさんも中にはいるのでしょうね。
 

■ トレジャーカプセルが見つかりづらいぞ

いや〜広域爆弾がややレアになってきてますねえ、正確に言うと。
以前は前半(輝石を40個掘るまでの間)のうちにわりとポコポコ簡単に見つかっていたんですが、おそらく難易度調整を行ったのでしょう。今は2個(しかも片方はファッションアイテムだったりする)しか見つからないまま原石を5個掘り当てて閉山、なんてことも発生します。
正直、オーナー側は広域爆弾も通常爆弾も好きに投げまくりでチート状態だなあと感じたこともありましたが、最近は広域爆弾が簡単には手に入らないかつスカラー数の変動も相まって、爆弾の活用戦略を立てることが必要になっています。
 

■ 広域爆弾の使いどころはコツが必要

トレジャーカプセル出現頻度の難化を受け、広域爆弾の使いどころにより気を遣うようになりました。もちろんあまりにも躊躇しすぎて最後までやたらととっておくのも良くないですが、何も考えずに投げてしまうと「爆発後の広い空間に何もない」みたいな状況がマジで発生するので、注意が必要です。
具体的には、以下のようなポイントがあるかと思います。

  • 軟らかめの地層が集積しているエリアに投げること

  • 地表と地底を意識して適切な高さで爆発させること

これはある程度掘っていると誰でも気づくしノウハウも共有されているとは思いますが、とにかく『軟らかい地層を素直に掘っていくこと』これがこのゲームでは本当に重要です。序盤はクリーム色の地層、中盤以降は焦茶色の地層のように、ここを掘れよと色付けされている場所を素直に掘っていく、これが本当に大切ですね。
やっぱりね人間なので、ちょっと硬い地層を掘ってみたり逆張りで掘り痕が少ないエリアに広域爆弾を投げてみたりしたくなるんですが、これはまったくの無意味です笑
なので、軟らかい地層が集積していて、さらに細長い1本筋ではなく上下左右に立体的に地層が広がっている箇所に、ちゃんと投げることを意識しています。

そしてもう1つ、どの方向・高さに投げるかという点も重要です。
特に山肌に近い場所で投げるときは注意が必要で、見誤ると爆発後に大きく空が見えてしまう状態になったりします。また、あまりにも深い地下で使うと、ゲームの仕様で定められている最深部に到達してしまってそれ以上掘れません(爆破も不可)。
広域爆弾は同心円状に岩を爆破するので、その爆発力を存分に活かしきるには、爆破範囲が鉱山の外や地下最深部に到達しないようある程度計算しながら投げるのが効果的です。


採掘の戦略

次に、効率的な採掘を目指した戦略についてです。
 

■ 完全自力採掘はやめました

最初の頃は、“1本を自分用の育てるつるはし、もう1本をスカラーにガシガシ使ってもらうつるはしにするのが理想です” なんて呑気なことを言ってたんですが、実際に掘ってみて「こりゃ2本目をGETする前に力尽きるわ」と思い知ったので、早々にスカラー貸し出しとのハイブリッド形式に切り替えました。
私は元々自己完結しがちな性格の人間です。ただ、やっぱり自力で掘るだけでなく全体的な戦略立案や、スカラーという他者を介在させることによる不確実性やサプライズをも含めて、ゲームって楽しいんだなあと感じるようになりました。
 

■ 大陸鉱山効率UPチケットは使わないことに

以前のnoteで大陸鉱山効率UPチケットに注目していると書きましたが、結論チケットは使わない判断をしました。次のような理由からです。

  • 1山掘り終えると効果も消える

  • 原価がそれほど安くない

  • 爆弾が大量にあってもそこまで効果的に使いきれない

  • 経験値UP幅増(レベルUPスピード増)が、石の発見効率化にそこまで寄与している実感がなかった

一番ネックなのは、やはり20〜30BRIL程度のコスト投下をしても1山掘る間しか効果が持続しない、という点ですね。それだったら、以前書いたようにつるはし本体を強化した方が長期的にレバレッジが利くし、売却する際の付加価値にも繋がるのでベターだと思います。
 

■ 無理せず(優秀な)スカラーに任せろ

スカラーの技術レベルは千差万別で正直ガチャなので、優秀なスカラーを囲ったり育成しようとする大口オーナーさんの気持ちが今では分かる私。
※ 私はつるはし2本の小口オーナーです。
ただやはり、悩んで自分で無理して(掘りたい気分じゃないのに)掘り続けるよりは、スカラーに任せた方が良い結果に繋がることが多い気がします。
野良(フリーの)スカラーさんにもめちゃくちゃ優秀な人はいますし、何より行き詰まったときに自分と違う視点や感覚で掘ってくれる人がいるだけで、それまで砂漠のように思えた鉱山から連続で原石が発見されたりするからです。
 

■ スカラー報酬の塩梅

前回noteでボロックソに批判した、スカラー取り分の少なさ。ただ、その後大口オーナーさんのぼやきなどを眺めながら、つるはしの本数が増えるほど運営コストがかさむことや色々な苦労を認識し、だいぶ認識が変わってきました。
※ 無料回復は1オーナーあたり1本分しか付与されないので、2本目以降のつるはしは初回から3 BRILを投じて回復しないといけないらしい。

やはりスカラー報酬も市場原理でスカラーが減れば上がりますし、現に私もスカラーが多い時期は報酬比率を低めで設定し様子を見ていました。ただし私のポリシーとして、スカラー取り分で66%(3分の2)は絶対に割らないと今のところ決めています。
なぜなら、3分の2すら分け前をもらえないとなると、直感的に強いアンフェアを感じるからです。オーナーは先行投資して高いつるはしを買っているとはいえ、宝石は全部持ってくわ輝石も大半を持ってくわとなると、あまりにもスカラーの立場弱すぎでしょ、と。私がスカラーならやっぱりそう思ってしまうからです。‘おもんない’ ことはやりたくないという、私なりのこだわりですね。

【無理せず(優秀な)スカラーに任せろ】のところでも書いた通り、スカラーがいて山を掘ってくれるというのはやっぱりありがたいです。そういうゲーム仕様だと言ってしまえばそれまでなんですが、スカラーがいることによってよりゲーム性が高まりBrilliantcryptoをより楽しめていることを考えると、私はやはり感謝したい。
そういう意味で、ゲーム内にチップ的な追加報酬機能を実装してほしいと思ったりします。自由な報酬機能や細かいチャット機能を実装しすぎると、トラブルや煩わしさや過度な囲い込み・不正取引等が発生してしまう懸念から未実装なのだとは思いますが、無双モードで貢献してくれたスカラーさんにはせめて追加報酬を贈らせてほしいという気持ちが強いです。
ただまあ、チップをくれるオーナーとそうでないオーナー間で過度な格差や競争が発生する懸念はやはりあるかもしれませんね。
 

■ スカラーとオーナーの感覚の違い

私は、新しい鉱山を取得してまっさらな山をつるはしで開拓していく感覚が好きです。誰も手をつけていないのでどこからでも軟らかい地層を掘り放題だし、掘ったら掘った分だけ空間が広がり洞窟が顔を見せ、輝石もコンスタントに見つかります。
なので、まっさらな山でスカラー募集をかけるときは「どや!ボーナスステージやぞ」くらいの気持ちで募集していたのですが、案外継続的に掘ってくれるスカラーさんがいない(ちょっと輝石比率を下げているのもありますが)。

でまあ、よくよく考えてみると、超序盤って掘る量がけっこう多いんですね。ある程度輝石も出るけど、誰も掘っていない状態なのでとにかく掘りまくらないといけない。しかも最も軟らかい地層ですら2回ずつ叩かないと崩せない。時間効率・耐久値効率を考えたときに意外とボーナスステージじゃないのかもと、そこでやっと気がつきました。
今はなるべく自分で掘って、Lv.5まで鉱山レベルを上げてから募集をかけるように気をつけています。
※ Lv.5になると最も軟らかい地層が1打で砕けるようになります。5までのレベル上げにはだいたい耐久値100%と1時間以上の時間を要します(私の場合)。
スカラー側の目線に立って適材適所で募集をかけるのって、わりと大事になってくるのかもしれません。
 

■ 鉱山選びの時間帯はけっこう大事そう

今頃そんなこと言ってんのかよと怒られそうですが、実は私、鉱山の原石サイズ(「大きさ予測」のこと)にそこまでこだわりを持っていませんでした。とにかく単位時間あたりの原石採掘数が大事だから大きさはテキトーでいいかなと。
まあそんなわけないんですけどね。。(比較的小さな量産サイズ層は別として)大きいほど値が上がるのは当然だし、ネームド宝石だって品質ごとに何カラット以上という水準があります(宝石図鑑で調べられます)。

認識を改めたきっかけは、たまたま昼過ぎの時間帯に鉱山マップを開いて見ていたときに「なんかサイズでかっ!」と感じたことでした。毎日午前11時に新しい鉱山がリリースされるので当たり前の話なんですが、ゲームで閉山作業などをする夜に次の鉱山取得をすることが多かった私からすると、目に見えて違いがありました。
ここ数か月間ずっと大きめサイズの宝石を逃し続けていたことになり、ctカラットパーセンテージ・BRILパーセンテージでいうとそこそこ差が出ているかもしれません。。
その片鱗はランキングデータにも表れており、私は目下1,000位を切ることを1つの目標にしてコツコツ頑張っているのですが、「採掘量」はランキングがジワジワ上がっていく一方、「宝石」はランキング変動に乏しくかなり苦戦しています。
ランキングは絶対値ではないので絶対値の開きが大きい箇所がある、複数本所持・高効率オーナーが多いなどの可能性はありますが、とはいえ片方の指標だけ上がり方が鈍いのはやや不自然。あくまでも仮説に過ぎませんが、私の鉱山選びがテキトー過ぎたのは要因の1つではないかと考えています。

↑ この宝石獲得量って購入した分も含まれるんですね。さっき画面を触っていてやっと気がつきました。じゃああまり当てにはならないのかも。
 

■ 一定時間内にどれだけ原石を多く掘れるか

最初は何が重要指標かがまだ見定まっていなかったのですが、今は単位時間あたりにどれだけ効率的に原石を掘れるか、そしてつるはし回復のサイクルを意識することが基軸テーマとなっています。
原石をすべて見つけた後も掘り続けたり(あるいは複数本運用を回す労力が大変で一時的に遊ばせているパターンもある?)する人もいるかもしれませんが、やはりBrilliantcryptoで最重要の収益源は『宝石(原石)』。掘り続けて輝石を追加獲得できるチャンスはあるものの、それ以上原石が出る可能性がない山で耐久値を消費し続けたくないという観点から、私は最後は少し歩き回りながら爆弾だけ使い切ったら、すぐに閉山してつるはしを温存しています。

次がつるはしの回復サイクルです。毎日15時に無料回復枠が付与され、回復に要するBRIL数カウントもリセットがかかるので、「15:00〜翌14:59」がつるはしの回復サイクルにおける1単位ということになります。
他のオーナーさんがどうか分かりませんが、つるはし1本持ち(※ 2本になったのは直近なので)の私の場合、つるはし回復は ‘無料回復+3 BRIL回復’ までが限界です。次の6 BRIL回復にまで手を出し始めると逆に損益効率が落ちてしまいます。なので、「15:00〜翌14:59」の単位セットで100% × 2回だけ回復ができて、その中でいかに効率よく原石を掘っていくかに注力することになります。

で、さらに日中仕事がある人は、つるはし回復(Androidアプリで可能)などの簡単な作業を除き、落ち着いて作業ができるのは夜だけです。
※ 私は朝に弱いので仕事前の朝作業は無理。あとアプリでも採掘等はできるが細かすぎてスマホ上ではやる気が起きない。
こういった作業可能タイミング、つるはし回復コストと損益シミュレーションを考え合わせていくと、効率を上げ続けるにも限界があります。実は大陸鉱山効率UPチケットを使わないことにした理由の1つにもなっています。20〜30BRILの投下コストをいったん無視したとしても、つるはしの回復サイクルや自分のPC作業可能タイミング等を考慮すると時間短縮にも限度があり、チケットの真価を最大化しづらいという判断です。


宝石の売買

採掘とは別で、これまたゲーム性のある宝石売買についてです。
 

■ ちゃんと相場を見定めろ

これはやっていく中で学んでいくしかないし、私も少しずつ理解を深めている途上ですが、やはりある程度相場を理解することは必要です。ちょいレア宝石を通常相場価格で出品してしまっているのを見たりすると、うわ〜もったいないなあと思います。
例えば、ダイヤのHeart-shapeは、他のカットよりもプレミアがつく傾向にあります。今後ジュエリーへの加工や完成品の販売を想定したときにやはり形や色などの見た目は重要で、その点でHeart-shapeは誰が見ても特徴的な優位性があると思います。おそらく買い集めている人も一定数いるのではないでしょうか。
気にし過ぎも良くないものの、ゲームをより楽しむためにもデータを眺めるのは重要です。注意点としては、以下のようなものがあるでしょうか。

  • 宝石詳細画面の「類似取引」タブはかなりカラット数が近似したデータしか出ないので、売買日を見て直近日付の履歴が少ない場合は注意。

  • 少し幅を広げて確認したい場合は『最近の売買』で絞り込み、直近数日程度の相場感をチェック。(絞り込みは緩めにする方が気付きが得られやすくてgood)

  • 『商品』はみんな好き勝手な値付けをしているので、あまり当てにはならない。ただし、相場よりやや高くても現在並んでいる商品の中で底値であれば買われる可能性も多少あるなど、駆け引きは少し生まれるかも。

  • 「まとめ売り」の機能が登場しているので、より深く売買テクを追求したい人はこちらも要チェック。
     

■ 宝石売却において強欲は凶

私は採掘した宝石をすぐに売却する方式をとっているので、ここ数か月に渡ってわりとコンスタントに売却取引を繰り返しています。価格設定もトライアンドエラーという感じですが、今のところの結論は “より高く売ることよりもリズム良く売れることの方が大事” です。
もちろんできるだけ高く売りたいという気持ちは常にありますし、初めから叩き売りをするつもりはないです。ですが、(これは株や暗号資産の売買でも意識していることですが)相場変動は容易には予測できないですし、きれいに天井と底をとることは不可能です。Brilliantcyptoのような新興ゲームならなおさら。
不可能なことに過剰に固執すると最終的にうまくワークせずに辛い思いをすることになるので、ほどほどにしておくことが肝要です。もちろん自分なりの戦略を立てて機が熟すまで持っておくこともできますが、それは相応のリスクをとれるだけの資金力や信念や情熱や心の余裕がある場合に限ります。

それよりもコンスタントに「売れた」という経験をする方が、達成感もあるし相場も学べると感じています。
取引は相手がいるからこそ成立します。売り手がどんなに宝石の価値を信じ高い値付けをしても、それに応じる買い手が現れなければ取引は成立せず、机上の空論・絵に描いた餅で終わっていまいますからね。
 

■ 宝石転売に初チャレンジ

最近、ゲーム開始以来初めて、宝石の転売を試してみました。Coincheckを介さずにBRIL→ POLの変換ができないか実験したかったというのもありますが、たまたま目にした割安気味の宝石を買って再出品してみたのです。
内訳はDIAMOND × 4個/RED SPINEL × 2個。POL建てで出品したりBRIL建てに変えたり色々試しましたが、即日でスムーズに取引成立したのは1個だけ。他はジリジリと値下げを繰り返したので、結局トータルではマイナスになりました。。
※ 仕入値合計 69.87 BRIL → 売値合計 66.8 BRIL(1 POL=7 BRIL換算)

いや〜偉そうなツイートしたわりには、やっぱりそこまで甘くなかったですね。特に、BRIL建てとPOL建ての売買頻度の格差や想像以上に叩き売りされている宝石が多いこと、まとめ売りで一気かつお得に手に入る状況(わざわざバラで買い集めるインセンティブが働きづらい)等があまり把握できておらず、わりと苦戦しました。
在庫を捌ききれないときのプレッシャーがけっこう半端ないので、試す方は本当に少量ずつ実験されることをオススメします。たぶんいきなり上手くはいきません。
 

■ 転売する際の着眼点

初チャレンジが失敗した私ですが、その後自分なりに分析を深めて何度かトライし、なんとなく差益がとりやすいパターンを掴めてきました。
全体として言えるのは、やはり注意深くマーケットの様子を観察する必要があり、最初はある程度の時間と集中力を投下する必要があります。私はたまたま今時間がある状況なのですが、がっつり仕事しながらの人は多少ハードルが高いかもしれません。
ライバルが増えると困るので具体的な転売パターンは書きませんが笑、ざっくりと気づいた点を以下に挙げてみます。

  • どのページをどのように見るか

    • 前述したように『最近の売買』を分析することが重要です。いくらくらいならGOする(買う)人が多いのか?似たような宝石なのに相場が乖離しているのは偶然か何か法則性があるのか?そういった基本的な勝負感・ヒントがここに詰まっています。

    • 『最近の売買』が過去の ‘実績’ 情報なのに対し、『商品』は未来の ‘可能性’ 情報です。最新の相場は下がっているのか上がっているのか、自分が出品したい価格帯以下にどれくらいライバルがいるのか、そういった見定めができます。

  • 主要なポイント

    • 品質やサイズに目が行きがちですが、やはりヒストリーの有無には着目すべきだと思います。ヒストリー付き宝石の戦略とヒストリーなし宝石の戦略は異なりますし、何に価値がつくかというのはマーケットが正義なので注意深く観察すれば必ず違いが見えてきます。

    • 今後展開が予定されているジュエリー工房やジュエリー販売というロードマップを見据えると、宝石の色や形といった ‘見た目要素’ がより重視されていく可能性はあります。あとはジュエリーを個性的な1個の宝石で作るのか、粒揃いの複数個で作るのかという視点もあるでしょうか。

  • 誰が買っているのか

    • 『最近の売買』では宝石ごとに売買履歴が閲覧できます。取引頻度が高いものならともかく、頻度がそれほどない領域を狙う場合は買い手の名前にも目を通してみてください。どういった需要で買っているのかの推測やプレーヤーの数に気づくことがあるので、けっこうおもしろいです。
      例えば、同じタイプの宝石の買い手が実は1人だけだった場合、その人が買うのをやめてしまったら途端に売り場を失います。「プレーヤーが少ないな」と思ったら、想定通りに売れないケースをより考えて動かないといけないわけです。
      ※ まとめ売りの場合は少し面倒ですが、袋に入っている宝石のどれか1つをクリックすれば同じく売買履歴が確認可能です。

    • さらに相場感を見誤らないためにも、やたらと高く売れている宝石には注意をした方がいいです。時々相場外の高値で買っている個人プレーヤー?はいるものの、いやこれは冗談でしょ・・桁がw みたいな破格の高値で買われている宝石を開くと、ほぼ間違いなく受取人が「DigitalGemstoneFund」になっているはずです。
      これが名前通りであればIEO前に発表されたあの『Digital Gemstone Fund 1』ですね。なんか利益相反にならないのかなとか思ったりしますが、明らかに超高値で買い回っています。
      これを逆手にとって、わざとキリのいい高値をつけてFundに拾ってもらうという一攫千金戦略もなくはないですが(実際それ狙いと思われる出品が多数見られる)、ギャンブルみが強いので私はやりません。資金を投じてドミナント出品ができる金持ちの遊びですね。。富める者がますます富む構造。せめて購入時に出品者の重複を避けてくれているものと信じたいですが。

  • BRIL建てマーケットとPOL建てマーケットの違い

    • BRIL建て専門でやっている人もいるのかもしれませんが、攻めパターンや利益幅を最大化するなら、両建てで転売をした方が効果的かと思います。POLとBRILの両方の残高を保持・管理する必要があるのでやや面倒ですが、POL下落・BRIL下落を相互にヘッジできる&上達すればCoincheckを介さずにトークンスワップを行えるという利点もあります。

    • BRIL建てとPOL建ての決定的な違いは ‘流動性’ です。『最近の売買』を観察すると分かる通り、POL建ては圧倒的に売買ボリュームが少ないです。
      これにはメリット/デメリットがあって、流動性が低いということは価格が平準化されにくいとうことを意味するので、BRIL建てよりも安すぎる or 高すぎる値付けが起こりやすくなります。この違いに目をつけて戦略を立てるのはありかもしれません。

  • まとめ売りに関する考察

    • まとめ売りに関しては、宝石を買う際の『手間』も影響を与えている印象があります。マーケットでは個別出品の宝石を一括で買う方法がないので、1個1個購入ボタンをポチって待つ、を繰り返す必要があります(1つのトランザクションが完了するまで体感で3分以上? )。
      普通ならまとめ売りと個別売りを比べて単価がより安い方を買うのですが、大量に必要な人はその度に30分とか数時間とか掛けてられないので、現状まとめ売り一択の状況なのかなと思われます。

    • 手間の点ではたしかに不便で昔から要望の声も多いようですが、個別出品の一括購入を解禁するとまとめ売りの独自性が薄くなります。あとは資金力のある少数ユーザーが良質な宝石を一瞬で買い占めるみたいな事態が起き得るので、私はそういった機会格差拡大を低減する&アービトラージの余地を残す意図でわざと不便にしているのではないかと想像しています。

  • 見込みが外れたときのリカバリー

    • 初めての転売で私が失敗したように、転売には常に “想定通りに売れず在庫を抱える” というリスクがつきまといます。これをゼロにするのはおそらく無理なので、買い付けを行う段階から当初見込みが外れるシナリオを意識することが重要です。
      例えば、想定価格から多少値下げしても差益が出る、あるいはトントンで売り抜けられるような宝石だけを買う。また、まとめ売りの場合であれば、やむなくバラ売りをしてもある程度元が取れるようシミュレーションするなどです。

    • 自分から買い付けをするという行為はリスクが高いです。長く在庫を抱えると精神的に圧迫されますし、資金の循環も滞ります。前述した “より高く売ることよりもリズム良く売れることの方が大事” は、転売においても大切な心構えな気がしています。


その他

前章までで触れてきた以外の内容を雑多に集めています。
 

■ 鉱山開放数の変化

地味ですが、毎日開放される鉱山の数が着実に増えています。私の記憶が正しければ序盤は500山くらいだったはずですが、それが1,000を超え今現在(11月22日)は1,700にまで拡大しています。
技術レベルの底上げ(みんなが慣れてきた)、つるはしオーナー数の増加、ゲーム自体のユーザー規模の拡大などが要因として考えられますが、1つのバロメーターとして数が増えるのは良いことかなと捉えています。
※ インフレが加速するという見方もできますが。。
 

■ Region2を見据えて 〜中期戦略〜

BrilliantcryptoのRegion(地域)「Northwestern Tanzania」は、11月26日時点で15万山ほどが取得済みになっています。このままユーザー数が漸増しながら進んで行った場合、次にやってくる大イベントがRegion2の開放です。
新しいRegionでは新しい種類の宝石の出現とそのRegionに最適な新たなつるはしの販売が予定されており、これまでのRegion1の様子を見てどんな戦略をとっていくのかは、ワクワクする1つの醍醐味になると思います。

  • 残りの鉱山がいくつくらいになったら、Region2の告知や開放が行われるのか?

  • BRIL建てつるはしとPOL建てつるはし、どちらをRegion1でギリギリまで使い続けるか?

  • BRILの日本円建て価格はどのように推移するのか?(下落は止まるのか)

など、考えることはけっこうあります。まあでも今のペースだと、まだまだ先の話ですかね。


■ 赤字の指摘に思うこと(中盤はマニアック)

Twitterを眺めていて、コロプラの株主の方なのか分からないですが「こんなに赤字なのにアンバサダーを増やしてる場合か!」と投稿している人がいました。おそらく直近の定期情報開示を見てそう言っているのだとは思いますが、ただ私としては「ん〜今のタイミングでマーケティング控える選択は100ないでしょ」と思いました。
まあコロプラ(Brilliantcryptoの100%株主つまり親会社)は通期営業利益が赤字に転落して経営が厳しそうなので、株主からすると堅い収益見込みのないブロックチェーンゲームなんて領域チャラチャラやってんじゃねえ、と感じるのかもしれませんが。

参考までにBRIL発行体(Brilliantcrypto社)からの開示情報など、関連しそうな情報を拾ってみました。

  • IEO当初の開示情報

    • プレス内の「ブリリアンクリプトトークン(BRIL)の販売及び取扱に関する開示情報」リンク

    • 「ハ)対象事業の事業計画の詳細」として将来の損益予想が載っている

  • 11月6日の定期情報開示

    • 9月30日時点の売上や営業利益などの数字が載っている

  • 親会社コロプラの2024年9月期 通期および第4四半期決算説明会資料

    • 会社全体および個別セグメント・事業の業績が載っている

初夏のIEO時点で開示されていた損益見通し
2024年9月期の実際の損益計算書
2024年9月末までのIEO調達資金支出状況

まず、2024年9月期の売上は当初予定の9.74億円に遠く及ばず2.23億円で着地、費用はおそらくほぼ想定通りに進捗したのでしょう、最終純損益はマイナス19億円程度になっています。IEOで調達した約15億円に関しても大部分を支出しています。
注意が必要な点としては、「使途の内容」欄にも説明がある通り一括前払い的な出費も全部含まれているので、全部散財したという意味ではない(=これから効力を発揮するお金もある)こと、あとは会計処理上費用計上される時期にズレが生じる可能性などが挙げられるでしょうか。

コロプラ24年9月期決算説明会資料より抜粋

少し興味深かったのは、決算説明会資料で図示されていた『契約負債(将来収益)』です。私は一応日商簿記2級を持っており基本的な会計知識はあるものの、企業会計の本格的な実務経験やIEO会計の知識はないため、ここからはざっと見た感じからの推測です。もし「そうじゃないんやで」とかあれば、優しくコメントいただけると嬉しいです ><
※ IEO会計に関する記事も検索しようかと思いましたが、泥沼式に時間が吸い取られるので今回はそこまでしていません。。

まずは契約負債について。貸方(負債)にきて将来的に収益になるなら前受収益みたいなものかな?と予想していましたが、やはり ‘いとこ’ だそうです(てきとー)。詳しくはマネーフォワードの解説記事へ。
で、特徴的な計上ケースとして販促ポイントの付与や商品券の販売が書かれているんですね。うあ〜ポイントってこういう会計処理なのかと、ちょっと頭がぐるぐるしました。

コロプラ24年9月期決算説明会資料より抜粋

にしても14億って金額でかいよなあ。ん?IEO調達額とほぼ一致するのかあ、と思いつつ資料の別ページを見ると「※1:ゲーム内でのBRIL利用に応じて売上高に振り替えられます」と注釈があるではないですか!
これはまさしく、前述のポイント付与や商品券販売の会計処理と酷似している?気がします。ゲーム内でのBRIL消費が数億単位あるとは思えないので、当初調達額から微減の14.46億円(後出の貸借対照表に細かい数字あり)であれば辻褄が合うような気もします。
株式発行のような通常の増資であれば資本金が増減するのですが、BRIL IEOのケースでは【現預金/契約負債】⇒【契約負債/売上高】という仕訳計上が行われているのかもしれません。念のため開示情報から純資産の増減もなんとなく追ってみました。

初夏のIEO時点で開示されていた前期末の貸借対照表
2024年9月期の貸借対照表

資本金がどうのとか科目ごとに追うのは疲れるので、【純資産の部】合計で表記します。1〜5の順で追うと最終的に実際の貸借対照表の数字に近くなるので、概ね認識は合っているのでは?という妄想です。

  1. 2023年9月末時点:約マイナス 3.1億円

  2. 2023年10月:25億円の増資→ 約 21.9億円

  3. 2024年3月:減資(科目振り替えのみのため変化なし)→ 約 21.9億円

  4. 2024年6月:IEO(たぶん契約負債計上なので関係なし)→ 約 21.9億円

  5. 2024年9月末時点:税引後当期純損失が約 19.1億円発生→ 約 2.8億円


脱線しすぎて訳が分からなくなってきましたね。。
話を戻すと、何を想定して9億円台の売上を見込んでいたのか?実際の売上額が大きく乖離した要因内訳は何か?という点はたしかに気になります。
あと、上記の通りIEO調達額を「契約負債(将来収益)」として扱っているとすれば、この ‘収益’ は会計上の計上タイミングのずれによるものなので、キャッシュフローを伴いません。つまり手元資金が増えないのです、なぜならIEO実施時にすでに一括で受け取っているから。
そのため、Brilliantcrypto単体でキャッシュを確保していくことを考えると、つるはし売却・マーケット手数料を着実に稼いでいくこと、およびBRILトークン価格の上昇が重要となります。
※ これを書いている11月28日に、BRIL流通量の抑制策が発表されました。

余計な話を挟み過ぎましたが、私がなぜ赤字を嘆いてもしょうがないと思っているかというと、もっと普遍的な話です。具体的には

  • 事業においては、黒字=成功/赤字=失敗ではない。

  • 重要なのは、どんなビジネスモデルで、どのような事業計画で、何が要因で計画と乖離したのか(赤字が膨らんだのか)、それは事業計画上どの程度問題となるのかであって、たとえどんな大赤字であってもそれが当初計画通りであればなんの問題もないから。
    ※ 新規事業や先行投資型のビジネスにおいて、最初の数年間は赤字続きというのは珍しい話ではないです、たぶん。

  • 事業計画で24年9月期にマイナス10億円の純損失を見込んでいる通り、そもそも単年度でうまく黒字化する想定ではない。

  • Brilliantcryptoのゲーム構造上、掘り出した宝石をジュエリーにしてメタバース等へ繋げていくチャネルを確立するまでが一連なりのシナリオ。シナリオが一巡していない段階で活動を萎縮する(=短期的な赤字を恐れて必要なマーケティングを打たない)のは、ビジネス上かなりの悪手だと思われる。

  • そもそもIEOにこぎつけるまでの段階で、かなりのハードルを乗り越えてきている。決算説明会資料を見れば分かる通り、コロプラとしてもブロックチェーンゲームは ‘ついで’ の事業などではないことが伺える。私個人としては、それなりの覚悟を持ってこの新規事業に打って出たのではないかと想像しています。
    ※ 上場企業がブロックチェーンビジネスに本格参入するのはまだまだ色んな障壁があると言われていて、Brilliantcryptoの過去AMAでも、水面下でかなり苦労してここまでこぎつけたという話を耳にしました。

  • 前出の損益計算書での10億円に収まるようなレベルの差額に対して、コロプラのエンタメ事業全体の数字は以下のような規模。この程度で萎縮するのなら最初から新規事業などやらない方が良いですし、今のコロプラもそれは考えていないと思います。
    ※ ただまあ赤字額約2倍だから、予実パーセンテージでいうと全然良くはない。あと、個別のゲームタイトル等と比較すると少し見え方は異なるかもしれません。

コロプラ24年9月期決算説明会資料より抜粋


長くなりましたが、こんな感じで終わります。
また期間が空いてネタができたら、その3も書くかもしれません。


'24/11/28 最終更新

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