
サギ広告があまりに嘘すぎて面白かったので、全力で解説してみた。
面白さとは、状況+ギャップである。
部活で先生に怒られてるとき、先生の後ろで変顔をする先輩
普段は真面目なのに、酔っ払って狂い出す仕事仲間
特定の状況とギャップによって、笑わされてきた経験は数え切れないくらいあります。
その組み合わせが特に発揮されるのが、よく詐欺で見られる、外国人による怪しい日本語。
詐欺広告(状況)+絶対言わないことを言う有名人(ギャップ)
によって、違和感満載のおもしろすぎる文章が完成します。
こんな風に↓
明石家さんま「いくらくらい稼いでいますか?」
小島よしお「1日35〜45万円ですが、もっと稼げますよ。」
↑いや、そんなこと言うか。
今日は、こんな嘘すぎる詐欺広告がおもしろすぎたので、ちょっと解説付きでお話します。
たまたまYouTubeを見てたら、こんな広告が目に入りました。

警察は小島よしおの家宅捜索を行った。
今となっては、彼は本当のことを話したことを残念に思っている。
今日の日本:
小島よしおの逮捕に対し、数百人が反発した。
さて、何からツッコめばいいのやら。
まず、この広告では、芸人の小島よしおさんが逮捕されたらしいです。さらに、数百人単位でのデモか署名運動も起こったと。
当然ながら、そんな事実はありません。
ですから、これはフェイクニュースであり、詐欺広告というわけです。
普段だったら、わかりきった詐欺広告はスルーするんですが、ほんの好奇心からサイトに飛んでみました。
サイトのトップからレベルが違う

またしてもツッコミどころ満載なんですが、まず見出しですね。
小島よしお氏解放のため、物議を醸したインタビューの後、ファンが再結集
「小島よしお氏解放」
こんな短文なのに面白い言葉つくれますか?
おそらく広告からの流れで考えると、
小島よしおの家宅捜索が行われた
家宅捜索後、逮捕された(理由は不明)
逮捕された小島よしおを「解放しろ」というデマが起きた
いや、書いてるだけで笑えてくるんですが、記事の冒頭に出てくるアイキャッチ画像も見てほしいです。

そう。小島よしおを解放させるために集まった数百人のファンです。
左側にはSEIBU、右側にはONE PIECEのポスターと、どこかの駅がありますね。
そして極めつけは
小島よしおを放て!
なんか必殺技の詠唱みたいで、かっこいいですね。
紙を持ってる女性は、へそ出しでサングラスも服に付けて、なんともイケイケなのが良い味を出してます。
まるで隣りのSEIBUへ買い物に来て、ショッピング終わりに
「え!なんか小島よしお解放運動してるじゃん!私も参加し〜よぉっと!
」
みたいな雰囲気を感じます。
それにしてはセンターに陣取って、”私こそが1番のファン”感を出してるのが、たまらないですよね。
この冒頭の見出しと画像だけでも、まだまだイジれるんですが、時間が足りなくなるので先に進みます。
え、政府からの指示だったの!?

なんと、「小島よしおを拘束せよ!」というのは、政府からの指示だったらしい。
それは、数百人のファンが衝撃を受けるのも仕方がありません。
なぜか外国人が翻訳したかのように、本文の日本語の使い方が怪しいので、僕の方で要約してみました。
・小島よしおが機密情報を漏らした
・しかも国の経済に損害を与える危険性がある
・最悪、大規模なリストラが起こる
そうか!
だから政府は、危険人物である小島よしおを拘束するよう指示したんだ!
しかも小島よしおが機密情報を漏らしたのは、なんと
ホンマでっか!?TV
え、まさかのテレビ番組?生放送でもない番組だよ?
番組の放送中に小島よしおは誤って彼の副収入源について明らかにしてしまった。
いや、編集しろや!何してんねん番組側は!
大規模なリストラが起こる可能性がある情報だぞ?
もしかして、わざと放送した?
そうか。
やっぱりテレビは日本人を堕落させて、日本という国を壊滅させようとしているんだ!
こんな腐った国は放ってはおけない!
そんな茶番は置いといて、次に進みます。
なぜか敬語で話す明石家さんまと小島よしお
政府にとって、小島よしおが話した内容は、あまりにも不都合な情報だった。
だから、ホンマでっか!?TVの放送は、放送後30分以内に全メディアから削除されたらしいです。
しかし、なんとこのメディアだけは、当時の記録の複製に成功しました。
こちらが闇に消された情報です↓

画像の通り、さんまさんも小島よしおも、なぜかカタコトの敬語で会話しています。
文章の中で、ときどき半角のスペースが入ってるのは何か理由があるんですかね?
お二人が敬語なのも面白いんですが、僕が気になったのはこちら↓
1年前に始めたたった36,600円の投資が、すぐに 増えました。
いや、誤字すぎません?
なんですか、”たたった”って。
もしかして、ネット界隈で使われてる「たった」っていう語尾を使おうとしたんですか?
2chとかで見る、「ニートだけど3年ぶりにバイト始めたったwww」みたいなノリなんですか?
投資始めたったwwwガチで儲かったわwww
ってことですか?
ちょっと僕には、この暗号を解読できませんでした。
ここで何を書きたかったのか、わかった方がいたら教えてください。
外国人が作る日本語は、ベースが敬語。
外国人が詐欺のために作る日本語は、違和感が出ます。
なぜならベースが敬語なのに、無理やり話し言葉に置き換えるから。
僕たち日本人は友人や知人と話すとき、当然のように口語を使います。
「バイトで月どんくらい稼げてる?」
「あぁ、だいたい月8万くらいかなぁ」
こんな感じですね。
でも、外国人が口語を理解せず、文章を作ってしまうと…

明石家さんま「いくらくらい稼いでいますか?」
小島よしお「1日35〜45万円ですが、もっと稼げますよ。」
こんな、おかしな文章が出来上がってしまうわけです。
でも、この記事の最高に面白い部分は、ここではありません。
さんまさんと小島よしおが対面で話してると思って、次の文章を見てみてください。
煽る小島よしお。ヨイショする明石家さんま。

小島よしお「何を躊躇(ためら)っているんですか?」
まさか人生で、小島よしおに啓発される日が来るとは思いませんでした。
先日も、こんなポストを見かけたばかりだったので。
マイナス2度おっぱっぴー! pic.twitter.com/veYFHOmV7E
— 小島よしお (@yoshiopiiya) February 11, 2025
小島よしお「何をためらっているんですか?早くマイナス2度の中、裸になってください」
この記事を見てから、そういう風にしか見えなくなってしまった。
”煽る小島よしお”という言葉だけでもインパクトがあるんですが、さんまさんの発言も見逃せません。
明石家さんま「あなたがそれを言うのは簡単でしょうね。あなたはお金持ちで有名なので。」
驚きました。
たしか昔、しゃべくり007に島田紳助さんがゲストで登場した際
「吉本興業で1番稼いでるのは、何年間もさんまですわ!」
と言っていたのを覚えています。
そんな吉本1、いや全芸人の中でもトップレベルに稼ぐさんまさんが小島よしおに対して、
「あなたはお金持ちで有名なので。 あなたには一般庶民の生活が分からないでしょう?」
ダメだ。おもしろすぎる。
小島よしおのトドメの一言
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さんまさんに対して、
5分間であなたをお金持ちにできますが、賭けましょうか?
言い切りました。
しかも、最後にはホリエモンのような口調で
馬鹿達は今、1世紀に一度来るチャンスを いつも活かさない
と、我々読者に向けて、煽りを入れてくる。
この記事を笑って読んでる僕たちは、”馬鹿たち”らしいです。
なぜならチャンスを活かさず、指をくわえて見ているだけだから。
なぜ小島よしおがターゲットになったのか?
詐欺広告のおもしろさについて解説してきましたが、ここで1つの疑問が湧きます。
なぜ投資と縁が無さそうな小島よしおが選ばれたのか?
普通に考えれば、収入とか投資とかの情報で人をだまそうと思ったら、ターゲットが信頼しているような人物を選ぶべきです。
例えば、ひろゆきとかホリエモン、前澤友作とかですね。
彼らは以前にメタ広告で、なりすまし広告の被害者となっています。そのため、詐欺広告を作る側としても、適任の人物でしょう。
僕も詐欺の記事を読んで
「だまそうとするならリアルな人を選べよ。小島よしおがお金について語るわけないだろ」
と思って、一応彼のXを確認してみました。
お金を稼ぐことは、人に喜んでもらうこと、人の困りごとを解決することが原点にあるんじゃないかな。
— 小島よしお (@yoshiopiiya) February 15, 2025
そしてすぐに利益にはつながらないかもだけど、それを実際に行動にうつすのもすごくいい勉強になると思う。たとえば、嫌がる子が多い学校の掃除。どこを掃除したら人は喜ぶかな?… https://t.co/gfRj4Xm0PB
あ、あれ、意外と語ってた…
そうか、もしかしたら今回の詐欺広告は
”小島よしおがお金について語った”記事を読んで
「たしかに小島よしおって早稲田大学出身のインテリだもんなぁ」
と思った人に向けて出されたものだったのかもしれない。
それなら、「実は頭の良い小島よしおが暴露した”投資話”に引っかかるやつがいる!」
と、詐欺グループが思ったのにも、納得がいきます。
僕たちの想像以上にだまされる人が多い?
今回の詐欺広告のように、一見おもしろいと思えるような話でも
人によっては「本当かも…!」と思ってしまうのが怖いところです。
意外と自分だけでは、怪しさに気づきませんからね。
「もしかしたら詐欺防止になるかも」と思ったので、今回おもしろ記事として紹介しました。
あなたの周りで「あの人詐欺広告に引っかかっちゃうかもしれないかも…」
という方がいましたら、ぜひこの記事を見せてあげてください。
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