詐欺にあった話。
人間生きていれば、人に騙されたことが一度や二度はあるはずだ。
学生のときに友だちから嘘をつかれた小さなものから、詐欺の被害にあって貯金を数十万円単位で失うような大きなものもあるだろう。
かくいう僕も、以前に小さな詐欺にあったことがある。
僕の本業はセールスライターと呼ばれる、売れる文章を書いて企業の集客代行をする仕事だ。その仕事をこなすためには、そもそも何をどうやって文章で伝えればお客さんが物を欲しくなるのか、という膨大な知識と経験が必要になる。
そこで今から102年前にアメリカで出版された、売れる文章を書くための古典のような書籍(翻訳本)を探していた。
ちなみに詐欺にあったのは2年ほど前だったのだが、当時探していた書籍はなんとAmazonで約10,000円で販売されていた。
しかも中古である!
さすがに定価1,500円くらいの本に10,000円も出すのはもったいなさすぎたので、Amazon以外で安く販売されているサイトがないか、僕は必死に探した。
その結果、あまり聞いたことがない通販サイトを見つけた。そこには求めていた本が5,000円で販売されていた。(しかも新品だった!)
このとき僕は「ラッキー!」くらいにしか思わず、ポチってしまった。そしてなぜかクレジットカードではなく、現金払いオンリーだったので、銀行へ行って振り込んだ。
しかし、到着予定日を1日過ぎても3日過ぎても届かない。ましてや遅れるという連絡すらないのだった。そこまでいってようやく「ん?もしかしてこれ詐欺か?」と気づくことができた。
でも時すでに遅し。通販サイトに記載されていた電話番号に電話したら、謎のおばさまが出た。
僕「ここの〇〇という書籍を買って振り込んだんですけど、全然届かなくて」
おばさま「あなた、だまされてるわよ。〇〇警察署に電話して被害報告してみたら」
僕は正直、意味がわからなかった。なんでサイト側の電話に出た人が詐欺をしていることを言うのか、しかも警察に聞けと言うのか。
なんか怖いと思ったので電話を切って、おとなしくAmazonへ飛んで10,000円で購入した。
結果、15,000円の出費である。しかも、1年後にはAmazonで販売されている価格が1,500円くらいだったので、苦労したかいがパァだ。
ちなみにその本のタイトルは、『広告マーケティング21の原則」である。
今Amazonを見てきたら約10,000円で販売されていた。
今後、僕のような被害者が出ないことを願うばかりである。