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早乙女以蔵について本気出して考えてみた

前回の記事でちらっと書きかけて、本題から大きく外れそうだったため自主規制していたテーマ「早乙女以蔵という人物について」。こちらについてちょっと本気で考えてみた。

早乙女以蔵とは

映画「バトルキング!!-We'll rise again-」に出てくるキャラクター。
名門アートスクールの生徒。元ヤンキー。上杉(アートスクールの生徒)とボーカルデュオを組んでいて、プロのアーティストになるため「バトルキング」を目指している。作詞・作曲もできる。(公式ページより引用)

前回記事

バトルキング!!-We'll rise again-とは?という方はこちら

さてこの早乙女以蔵、生い立ちがとにかく謎である。そこで、今回は映画から読み取れる情報を膨らまして色々と考察してみようと思い立った。これはいちオタクの妄想であり、大半は間違っているかもしれない。それを踏まえて読んでほしい。

1.クラシック音楽

源二郎との会話でこういうやり取りがある。
「お前ラフマニノフも知らねぇだろ?」
「ブラームス先生、リスト、モーツァルト、バッハ、ベートーヴェン大先生だって知らねぇんだろうな」
ここから早乙女以蔵が特に好きなのは、ブラームス、ベートーヴェンなのではないかと推測できる。最初に挙げたラフマニノフも『知っててほしい作曲家』として意識してるかもしれない。

上で挙げられた作曲家は
バロック派 バッハ(ドイツ)
古典派 ベートーヴェン(ドイツ)、モーツァルト(オーストリア)
ロマン派 リスト(オーストリア)、ブラームス(ドイツ)
近代派 ラフマニノフ(ロシア)

という分布になっており、セリフの後半に挙げられた作曲家は全てドイツ・オーストリアの作曲家である。そして、ラフマニノフを加えた全員にもう一つ共通点がある。超有名ピアノ曲(協奏曲も含む)の大家であるということである。
このことから早乙女以蔵という人物の背景にはクラシックのピアノ曲があることが推測される。

参考
ベートーヴェン

ラフマニノフ

ブラームス


2.音楽の経験について

しかし、早乙女以蔵は楽器を演奏するシーン、またそれに言及するシーンがひとつもない
アートスクールでは音楽家としてのコースもあるだろうが、早乙女はDTMでの作曲の道を選んだ。それは早乙女が楽器を習うような裕福な家庭ではなく普通の家庭で育ったことを意味するのではないか。楽器は習っていないが学校の音楽の授業で聞いたベートーヴェンに衝撃を受け、クラシックオタクへの道が拓けたのではないだろうか。幸いにもクラシック音楽であれば図書館などに行けば無料で聴けるし、YouTubeにもゴロゴロ転がっている。ベートーヴェンのピアノソナタに衝撃を受けた少年は、ラフマニノフのピアノ協奏曲に心揺さぶられ、ブラームスのピアノ協奏曲に魅了されたのかもしれない。

3.早乙女の過去

この話の肝となってくるのが『狂犬・早乙女』という異名についてである。
元『狂犬・早乙女』は更生した時系列を考えても恐らく中学時代の出来事であると推察される。しかし、情報が早いはずの狭い島で『狂犬・早乙女』という異名は甲斐玄武しか知らなかった。
早乙女は名乗っていないので顔を知らなかったという可能性も考えたが、やはり狭い島、小さい頃から閉ざされているコミュニティでは顔を知らないなんてことは有り得ないと思う。
以上から、あるひとつの仮説にたどり着いた。

早乙女以蔵は島の人間ではない

私が推測したのは早乙女以蔵はアートスクールに入学するために本土からやってきたという説だ。
中学卒業を機に夢を追うため島へ。もちろん家族とも離れ離れで暮らしているため夜更かしをして歌割りも作るし、パンを咥えて家を飛び出しても怒られない。(よく考えると朝食よりも七三を優先するのとてもかわいいね。)

アートスクール入学時に、同じく中学時代に源愛甲斐としてヤンチャだった甲斐玄武と意気投合。自らの過去も話すまでの関係性となった…(もしくは殴りかかろうとしてきた甲斐玄武を制することで狂犬の顔が明らかになった。とかいう展開も良いと思う)

甲斐玄武と早乙女以蔵の関係性は、甲斐に曲を提供していることからも明白だろう。

4.狂犬早乙女

ではなぜ彼は狂犬早乙女と呼ばれるような非行の道に走ってしまったのか。
これに関しては私が妄想を広げすぎた末路の完全創作だと思って読んで欲しい。

クラシック音楽に傾倒していた早乙女少年だが、中学生になり創作願望が湧いてきたところで、自分に演奏者としての才能がないことに絶望する。声楽だけでは作曲には限界がある。自暴自棄になった早乙女少年は狂犬へと変貌していくのであった…

しかし中学3年生、皆が進路を考え始めたころ、彼に救いの手が差し伸べられる。それがEDMという作曲方法だった。狂犬と呼ばれながらもクラシック音楽を愛し続けた少年は、インターネットの海の中に光を見出したのだ。

楽器が出来ず作曲ができなかったというコンプレックスから、自分が創り出した曲が褒められると嬉しさを隠しきれない。早乙女以蔵という男は誰よりも曲を創り出す喜びを強く感じられる人物なのだ。

 まとめ

以上から簡単に早乙女以蔵の生い立ち(妄想)をまとめてみた。

【小学生】音楽の授業でベートーヴェンの音楽と出会う。クラシックに傾倒する。
【中学生】自分に演奏者としての能力がないことに絶望、非行の道に走る。
【中学卒業前】EDMに出会う。アートスクールで本格的にEDMによる作曲を学ぶことを決心する。
【アートスクール】一人暮らし(or下宿)をしながらEDMを学ぶ。上杉という相棒と出会う。そして映画の中の早乙女以蔵へ…


スクリーン上の早乙女以蔵から拾えるところは全て拾ったと思ってるんですが、「じゃあここはどうなの?」みたいなことがあれば是非教えて欲しいです。私はどこまでも早乙女以蔵を知りたい。また何か考えることがあったら追記するかもです。ご拝読いただきありがとうございました。

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