チャリティコスメのすすめ~もしかして日本って遅れてる?~
みなさん、こんにちは!おいどんです。
みなさんは、チャリティコスメというものをご存じでしょうか?
多くの方が、なんとなく想像はできても詳細を知らないって方が多いのではないでしょうか。
チャリティコスメとは、商品(もしくはブランド)の売上や、売上の一部を支援団体に寄付することが決定されている化粧品となります。
売上が寄付される団体は、ブランドや商品によって違いますが、最近では、LGBTQIA+の方々への支援も行っているブランドもあります。
私は、コスメは身だしなみのための必需品でありながら、嗜好品でもあるからこそ、積極的にチャリティコスメをお勧めしていきたいと思っています。
ですが、海外では、いろいろなブランドからチャリティコスメが出ているものの、日本では、あまりチャリティコスメを見聞きすることがないので、私が持っている海外のチャリティコスメと、そのブランドが実際に何をやっているかをお伝えしていきたいと思います。
Rare Beauty
Rare Beautyは、日本でも有名なセレブのセレーナ・ゴメスが2020年に開始した化粧品ブランドです。
この化粧品ブランドは、個人の個性を受け入れ、たたえ、自分自身であることに心地よさをもってもらえるように作られたブランドになります。
上記の文は、実際にブランド概要紹介ページに書かれていることなのですが、日本語訳すると、
「これは、あなたの自分らしさを隠すことなく、心地よく感じるためのメイクアップです。なぜなら、Rare Beautyは他のだれかになることではなく、あなたがあなたらしくあることに重きをおいているからです。」
と書かれています。
え~・・・何このメッセージ。泣けてくるな・・・。
そんな素敵なRare Beautyですが、年間の売上の1%を、人々のメンタルケアのために寄付をしています。
Rare Beautyは、Rare Impact Fundという取り組みを行っており、その取り組みは、人々のメンタルヘルスのために必要な資源を提供することを目的としています。このブランドは、Z世代の心の健康に対し問題意識を持っており、Rare Impact Fundを通し、若者の教育環境の中でのメンタルケアのための設備を整えたり、活動を行っていくと公式ページには書かれています。
その、Rare Impact FundにRare Beautyの売上の1%が寄付されることとなっています。
私は、このコンセプトや、このブランドが成し遂げようとしていることにとても感動をし、このブランドのリキッドハイライターを購入しました。これだけの問題意識を持ったブランドを、20代の若者が2020年にローンチしたのは素晴らしいことだと思います。
こんなブランドが、日本にもあればいいのにな・・・!
MAC
MACのビバグラムについては、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。MACのビバグラムは1994年に、HIV/AIDSと戦っている人をサポートするために作られた口紅で、ビバ グラムの売り上げのすべてがHIV/AIDSと闘病する人、その人々を支援する団体に寄付されています。
また、困難な状況にいる女性や少女、LGBTQなどの人々への支援活動も行っているそうです。
MACがすごいのは、25年以上この活動を続けていることだけではなく、ビバグラム基金を通し、すでに世界で5億ドル以上を寄付していることではないでしょうか。
私が買ったビバグラムは、2020年に発売されたものです。というのも、2020年に、MACのビバグラム基金がコロナの最前線で戦う人たちのために1000万ドル寄付するというニュースを目にし、とても他人事とは思えなく、大好きなコスメを通して何か少しでも社会貢献ができればいいと思ったからです。
現在発売されているビバグラムはキース・ヘリングとコラボレーションしたもので、とっても可愛くてアーティスティックな口紅となっています。
まだネットで買えるようなので、もしご興味がある方はご確認いただければと思います!
参考記事:
Viva Glam 27 - Timeline
M・A・Cビバグラム基金より新型コロナウイルス感染対策のために1,000万ドルの寄付を決定
Charlotte Tilbury
Charlotte Tilburyは、海外コスメ好きさんはご存じの方が多いかと思いますが、そうでない方には、あまりなじみがないブランドだと思います。
Charlotte Tilburyは、イギリスで最も有名なメイクアップアーティストの一人であり、また、彼女が作った化粧品ブランドの名前でもあります。
彼女は、この化粧品ブランドを作成する前に、MACやアルマーニ、Tom Fordなどで製品開発などを行い、また、VOGUEの表紙のメイクアップを100回以上も担当したような、とても輝かしいキャリアを持つ女性となっています。
彼女がつくった化粧品は高く評価されているものが多く、私もいくつか持っているのですが、本日はHOT LIPSという、戦争で苦しんでいる女性を助けるために作られた口紅をご紹介させていただければと思います。
私が持っているのは、2019年に発売されたHOT LIPS2という口紅で、実は、前身のHOT LIPSという口紅は2016年に発売されています。
2016年より、シャーロットはWomen for Women Internationalという団体のグローバルアンバサダーを務めています。
Women for Women Internationalは、紛争地帯に住み、困難な状況にいる女性たちを支援する団体で、現在までに50万人以上の女性をサポートしてきた実績があります。
シャーロットは、この団体の理事を務めていたBrita Fernandez Schmidtから、紛争地域に住む女性が、反抗の意と自身の女性らしさのシンボルとして口紅をつけていたという話を聞き、それに強く感銘・共感し2016年にWomen for Women Internationalのグローバルアンバサダーとなりました。
そして、2016年に発売されたのが、HOT LIPSになります。
HOT LIPSでは、発売が開始されてから2か月の間、HOT LIPSが売れるたびに、1本につき2ドルをWomen for Women Internationalに寄付しました。そのコレクションの第2弾としてHOT LIPS2が発売され、その際彼女は100万ポンドをWomen for Women Internationalに寄付することを誓約しています。
シャーロットがひたすらに格好良すぎる・・・こんなん買いたくなるに決まっているよ・・・!!!
この口紅の良さは、デザインや質に対し、絶対に妥協していない点じゃないでしょうか。ご紹介している他のチャリティコスメもそうですが、どのチャリティコスメも、売り上げが寄付されるものだからといって、パッケージやケースがシンプルであったり、質が悪いなんてことは全くありません。
HOT LIPS2は、11色展開、ケースは5種類と、シャーロットのこだわりを感じられます。
コスメも社会貢献も妥協しない、そんなシャーロットの製品を、これからも買って、ブランドをサポートしていきたいと思っています。
参考記事:
Charlotte Tilbury Pledges Over $1 Million to Charity
Women for Women International
CHARLOTTE TILBURY ANNOUNCES MAGICAL £1 MILLION PLEDGE TO WOMEN FOR WOMEN INTERNATIONAL
ABOUT CHARLOTTE
UOMA BEAUTY
私がこの記事を書くきっかけとなった、ブランドです。
UOMA BEAUTYはナイジェリアで生まれ、LAとロンドンを拠点として活動するSharon Chuterがディレクターとなって作成されたBlack-owned beauty(黒人がオーナーで、経営している)ブランドになります。
UOMAとは、イボ語(ナイジェリアに大半が住む、イボ民族が使用する言語)で美しいという意味だそうです。
シャロンは、ロレアルパリやレブロン、ベネフィットコスメティックスなどでキャリアを積んできた女性で、雑誌WWDで、今後の美容業界をつくっていく、最も先見の明を持った50人の経営者中の1人に選ばれています。
今日ご紹介するのは、そんなシャロンが作った、MAKE IT BLACK FREEDOM PALETTEというものです。
UOMA BEAUTY創設者のシャロンは、PULL UP FOR CHANGEという、世界中の黒人の経済的幸福度を上げるための非営利団体を設立しています。
この非営利団体では、Pull Up For Change Small Business Impact Fundという基金を募っており、この基金で集まったお金で、起業したばかりの黒人が経営する企業をサポートし、黒人の雇用を促進することを表明しています。
MAKE IT BLACK FREEDOM PALETTEの純利益すべてがSmall Business Impact Fundに寄付されることになっています。
私は、このアイシャドウパレットがとてつもなく好きなんですが、
好きなところを3つ挙げますね。笑
①アイシャドウの色の名前が黒人コミュニティの自由のために戦った偉人の方々の名前になっている
②アイシャドウがあり得ないほどかわいい。上の列のラメは偏光ラメでギラギラとひかり、下の列のマットカラーは柔らかい質感で使いやすい。
③アイシャドウケースの、鏡の下に、ネルソン・マンデラの自由に関する格言が書かれている。
も~~~~すごい!!!いたるところから、黒人コミュニティのために戦った方へのリスペクトを感じるし、アイシャドウの色も使いやすければ美しさもあるってどういうこと?!?!?!?!
日本でもこういうブランド・製品つくっていこうよ!!!!!
ラメがあり得ないほどかわいいので、スウォッチ画像載せておきますね笑
このアイシャドウパレットは、UOMA BEAUTY公式サイトから買えるようになっています。
ただ、香料を使っていないからか、ちょっと独特な生っぽいにおいがするので、気になる方はやめておいたほうがいいかもしれません。。。
他の口紅やアイシャドウパレットでも、Small Business Impact Fundに寄付できるものがあるので、是非見てみてくださいね!
参考記事:
PULL UP FOR CHANGE- our mission
PULL UP FOR CHANGE- FAQ
UOMA BEAUTY- MAKE IT BLACK FREEDOM PALETTE
UOMA BEAUTY- about uoma
最後に
初めて私がチャリティコスメを目にしたとき、
「なるほど、こうやって人々を支援する方法があるのか。」と思ったことを覚えています。
記事の最初のほうにも書いた通り、コスメとは自分の身だしなみのための必需品でありながら、反面嗜好品でもあります。
嗜好品だからこそ、ただ消費して終わるだけでなく、それを買うことで社会を支援し、それを使うたびに、さらに社会を支援するために自分には何ができるのかを考えることができる、チャリティコスメは素晴らしいものだと思います。
チャリティコスメだからという理由で、やたらめったら買う必要もないですが、私はチャリティコスメと他の製品どちらを買うか迷ったら、必ずチャリティコスメを買うようにしています。
こういう取り組みが日本ではあまりないことが、とても残念です。
日本の大手化粧品メーカーも、コロナの際に寄付をしたり、ピンクリボンキャンペーンで寄付をしたりなど、いろいろな支援をしているみたいですが、チャリティコスメを作り、大衆に向けて知識を啓発し、支援の輪を広げていくような活動はしていません。
確かに支援をビジネスにすることは賛否両論あることだと思うのですが、ビジネスにして持続可能なサポートをしたり、大々的にプロモートをしていくことが大切なんではないかと私は思います。
日本で、チャリティコスメを買いたい方は、是非LUSHを確認してみてください。また、エスティーローダーグループではピンクリボン支援製品が昨年発売されていたので、今年ももしかしたら発売されるかもしれませんね。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!
ほとんどの情報を、海外のサイト&記事から得ているので、もしかしたら私の英語の解釈が間違っている部分もあるかもしれないので、参考程度にしていただければと思います。
この記事が、チャリティコスメについて考える、チャリティコスメを手に取るきっかけになれば幸いです!