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意外と良いぞ、SONYの「クリエイティブルック」【FL・IN・SH 作例】

撮って出しのクオリティーの高さはFUJIFILMの「フィルムシミュレーション」かSIGMAのカラーモードが強いなと勝手に思い込んでいました。

が、「α7CⅡ」の購入を機にSONYが最近の機種に搭載している「クリエイティブルック」を試しに使ってみたら想像以上に良かったので、作例を共有したいと思います。

普段はRAW現像派の筆者のお試し程度なので、参考程度に。

「クリエイティブルック」って?

ここでは詳細を省きますが、要するにSONY独自のカラーモードになります。

今までは、「クリエイティブスタイル」としてビビットとかポートレートみたいなありきたりなものしかありませんでしたが、
クリエイティブルックでは独特な色調のものもラインナップされてきました。

また、それぞれでコントラスト・ハイライト・シャドウ・フェード・彩度・シャープネス・シャープネスレンジ・明瞭度を細かく調整することができるので、
今までのSONY機とは比べ物にならないくらい撮って出しの自由度が上がりました。

今回はその中でも「FL」「IN」「SH」で撮ってきた写真を紹介したいと思います。
※ 当記事の作例は、カメラ内での細かいパラメーターを調整していない“そのまんま撮って出し”となっています。

FL

“落ち着いた発色と印象的な空や緑の色味に、メリハリのあるコントラストを加えることで雰囲気のある画像に仕上げます。“とのことで、どこか淡い色味でありながらもコントラストがしっかりあることで眠くなりすぎない絶妙な味付け。

今回紹介するクリエイティブルックの中で最もスッキリとしたクリアな雰囲気だと思います。

結構クール系のバランスなのでポートレートとかには使いにくい印象もありますが、各パラメーターやWB、露出調整をコントロールできれば汎用性は高いように思います。

全体的に違和感のあるバランスの悪さは感じないので、好きな人も多そう。

僕のRAW現像に近い雰囲気もあるので、個人的にもかなり好きな色味。
SONYの撮って出しというと普通過ぎてつまらない印象がありましたが、良い意味でSONYっぽくない感じが高評価です。

IN

“コントラストと彩度を抑えたマットな質感になります。シックな雰囲気や、重厚なイメージを表現したいときなどにおすすめです。”というクリエイティブルックで、
FLと比べてさらに彩度が低く、シャドー部のフェード感が特徴。

光量の依存度が高くて、天気が曇りだったりすると一気に眠たい雰囲気になるように感じます。
特に、人肌の発色が絶望的なので、シーンによっては彩度の調整が必要かも。

晴天のシーンではハイライトも抑えられて、昼の写真特有のハイコントラストのギラギラ感も緩和されるので
晴れの日中に使いたいクリエイティブルックかもしれません。

まだ使ったシチュエーションが限定的なので評価が難しいところですが、
個人的には一番使いどころが難しいクリエイティブルックでした。

SH

“透明感・柔らかさ・鮮やかさを持つ明るい雰囲気の仕上がりになります。ふんわりと優しい雰囲気を醸し出したいときなどにおすすめです。”と、まぁ説明通りのクリエイティブルック。

ただ、シャドー部をかなり持ち上げた味付けと増し増しのフェードの影響で、“透明感”というよりは少しボヤけた印象を受けるシーンは多かったように思います。

「FL」や「IN」とはかなりキャラクターが異なり、しっかりとした鮮やかさがあるのが特徴ですが、柔らかなトーンのおかげで色のキツさはあまり感じません。

俗に言う“ゆるふわ写真”にぴったりなクリエイティブルックなので、ポートレートや植物を撮る場合に最適だと思います。

最後に

このクリエイティブルックが搭載されている機種はそれほど多くありませんが、エントリーユーザーが撮って出しでも楽しめる選択肢が増えるのは良いことだと思います。

SONYのカメラを購入するまで全く興味ありませんでしたが、今後もっと種類が増えていけば撮って出しユーザーも見逃せいない存在になりそうです。

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