60年代THE WHOの作品
私がWHOと出会ったのは中学3年生の頃ラジオで聴いた「不死身のハードロック」だった。聴いて直ぐにレコード屋さんに行きシングル盤を買った。学校に持って行き昼休みに音楽教室に忍び込み教室のステレオ装置で大音響で再生した。友人達は大絶賛だった。
そしてアルバムも買った。ODDS&SODSだった。予想していたサウンドとはかけ離れていたが、中学生にとってレコード代2300円は大金だ。繰り返し何度も聴いた頃にはTHE WHOが大好きになっていた。
MY GENERATION
これが1965年発表のファーストアルバム。
偉そうに英国盤ジャケを貼ってみたけど学生時代はこんなもん入手不可能だった。
70年代当時購入出来たのはMAGIC BUSとのカップリング盤。但し米国盤なので恐ろしく音質が悪かった。英国オリジナルはモノラルだが米盤は擬似ステレオ盤。
日本でも1967年にザ・フゥーとしてUS盤日本独自ジャケとして発売されているがこんなもんレコード屋で見た記憶が無い。70年代からレア盤だったのだ。再発盤購入したので貼っておこう。
肝心の内容だが選曲も良いし演奏もなかなかのものだ。もし70年代に日本でファーストの英国オリジナルが再発されていたら当時の日本でのWHOの評価は違ったものになっていた筈。
70年代は毎月のように強力な新譜がどんどん出てきた時代。60年代ビートバンドで旧譜が廃盤にならず揃っていたのはBEATLESとSTONESぐらいだったのだ。
因みに日本でWHOが正当な評価を受けるのは80年代になってからだ。パンクやニューウェイヴの連中がリスペクトしていたからだ。
THE KIDS ARE ALRIGHT
A QUICK ONE
1966年度作品
クイックワンも70年代には入手不可能だった。どうしても欲しかった私は梅田大融寺町にあったプログレ専門店HOGGの店長に相談して英国からSELL OUTとの2枚組カップリング盤を輸入して貰った。高校生には高い買い物だったが金は天下の回り物と言うだろう。なんとでもなったのである。細かい事は聞かないでね😭
上の写真がそうだ。英国盤は流石だ。
オリジナルの良さを損なわないよう2枚のアルバムを貼り合わせた状態になっており、ジャケを開くと裏ジャケの写真が出てくる上余計な文字は一切入って無いのだ。しかもジャケは綺麗にコーティングされている。
タイトル曲はロックオペラの元祖だな。
A QUICK ONE WHITE HES AWAY
米国盤はタイトルがHAPPY JACKとして発売されておりA面5曲目のHEAT WAVEがHAPPY JACKに差し替えられている。
じゃあんたはHAPPY JACKはどこで聴いてたのかと言う疑問が出るだろう。まあまず出ないだろうが😭
当時はMEATY BEATY BIG AND BOUNCYという素晴らしいベストアルバムが発売されてましてん!これがとても素晴らしい選曲だったのである。
クイックワンは日本ではシングル曲を追加して1966年に2枚のアルバムに分散して発売されている。
再発盤の写真も載せておこう。
I‘M A BOY
EXCITING THE WHO
SELL OUT
1967年発表
レコードに針を落とすとラジオ放送のアナウンスが始まりサイケな演奏が始まる。
アルメニアの空だ。サイケやのう!
ジャケデザインが酷いので大抵の方は躊躇するだろうが、トミーに移行する前段階のようなアルバムだがとても良い。
このアルバムは一昨年に発売されたABBEY ROAD STUDIOS HALF SPEED MASTERING盤で聴いてるのだが恐ろしく音質が良いのだ!
I CAN SEE FOR MILES
セルアウトの日本盤は「恋のマジックアイ」というタイトルで発売されていた。
TOMMY
1969年度作品
高校生になると輸入盤の方が音質も良く国内盤より安い上に1ヶ月も早く入荷するという事を知り国内盤は買って無かったのだが、トミーと四重人格だけは国内盤を買った。
このアルバムは物語になっており全ての歌詞に意味がある事を知ったからだ。
日本盤には挿絵入りのブックレットが付いており学生時代はじっと眺めながら一心に聴いていたものだ。
これは当時のレコード会社の良心だったと思う。トミーの素晴らしさをリスナーに手っ取り早く理解してもらう最善の方法だったからだ。多少経費が掛かっても採算度外視でやり遂げる気骨が当時のレコード会社にはあったのだ。
このアルバムは間違いなく60年代THE WHOの最高傑作なのだ。
PINBALL WIZARD
DIRECT HITS
1968年に英国で発売されたベストアルバム。
普段はベスト盤は紹介しないのだがSTONESナンバーやシングルB面曲などレア音源も入ってるので紹介しておこう。
THE LAST TIME
70年代編に続きます。