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初代吃音の傾奇者?!元同僚でコワモテの吃音先輩の話
約6年前。僕が派遣社員として倉庫で働いていたときのハナシ。
業務内容は、ダンボールケース飲料の店舗別仕分け。沖縄の真夏の倉庫は死ぬほど暑い。
パンツがびちゃびちゃになるくらい汗をかき、初日でもう降参しそうだった。
同じ業務に、従事するモノは約15名程度。みな黙々と仕事をする感じで、すれ違いざまに頭を下げる位で会話は無かった。
そんな中、昭和のヤンキーがそのまま大人になった感じのコワモテのオジサンが、
「ち、ちゃんとやってるか?わからんことあったら聞けよ!」
と声をかけてきた。
僕は「あ、あ、あ、ありがとうございます」と頭を下げたが、見張られてる!コワイ!頑張らないと56されると思っていた。
1週間後、仕事はとても大変だけど、なんとか身体が慣れてきたところ。
いきなり、背後に例のコワモテのオジサンが現れて、
「で、でーじ頑張ってるな新人!一緒に、昼飯食おう」
近くのパーラーで弁当を食べることに。
このコワモテのオジサン、話すと見た目によらずかなり優しく、まじめだった。
そして、俺と同じ吃音者だ。一気に親近感が湧いた。
もう一人、別の同僚が、昼飯に加わってきたのだけど、その人に、
「ヒロさん、いつもちょっと何言ってるのかわからない」
※ヒロさん(コワモテのオジサン)
とツッコまれていた。このツッコミ入れた同僚、サンドの富澤さんに似てたなぁ!
約3ヶ月後、ヒロさんにキャバクラに連れて行ってもらったのだけど、私服が完全にピコ太郎だった!
かなり、どもりながらも、ネエチャン口説いていて強いなぁと思った!
かぶいてるな!カッコいいな!傾奇者だなと思った。
結局、俺がこの職場で働いていた約半年、ヒロさんとは仲良くなっていた。
辞めるとき、お世話になった挨拶と、自分も吃音者であることをカミングアウトした。
するとヒロさんは言った。
↓↓↓
「吃音って何ね( ゚д゚)??」
大儀であった!
もう辞めて以来連絡とってないけど元気かなぁ(笑)