いつか逢う人
「いつか逢う」と心の何処かで確信している人と、相手が目の前に居ないにも関わらず、胸の真ん中あたりで話をすることってありますか。
自分はあります。
もう、しょっちゅう。
この現象が頻繁に起こるようになって10年くらい経つだろうか。
因みに、いまだにその相手とは逢ってません。相手は何人かいるけども。
家にこもってるからか。
いつか逢うと確信している人たちと一緒にいる、未来のビジョンも偶に見る。
何回も繰り返し見ているビジョンがいくつかあって。
そのひとつに、ある組織の長に逢うビジョンがある。
何か、その組織の長の部屋みたいなところに、自分と、胸の真ん中あたりでいつも話をしている相手がいて、その組織の長と話をしているのだ。
でも、ひとつ不思議に思っていたことがあった。
ビジョンの中で組織の長として目の前にいる人は、ビジョンを見ていた時点では、副長の立場にいる人だったのだ。
更に、その時点での組織の長は、同席している気配はあるのだが、姿がないのだ。
気配だけあって、見守られている感じ。
一体なんなんだろう…? と長いこと不思議に思っていた。
つい先ごろ、自分がその組織の長だと認識していた人が、逝去したとの報せを受けた。
そして、副長の立場にいた人が、長になったのだった。
そういうことか!
そのビジョンが何度も来るようになって何年も経つけれど、やっと腑に落ちたのだった。
それと同時に、自分の見る未来のビジョンは、本当に実現するのかもしれないという不思議なリアリティを得たのだった。
今まで、何故何度もこんなビジョンを見るんだろう?と不思議だった。
それと同時に、このビジョンが実現すると何処かで確信している自分がいることに対して、
「頭おかしいんじゃね?!」
と、疑いと共に激しく責めている自分がいたのだ。
頭おかしくたって責めることないじゃんね。
自分には、自らの頭のおかしさに耐えられず、自らを責めるということを繰り返す癖があるのだが、いい加減その自傷癖をやめないか。
ビジョンはビジョン。
胸の真ん中の会話も、ただそれが起きただけのこと。
ただそれを受け取ればいいだけだ。
なんか抵抗してるんだろうなあ。
胸が苦しいよー。
くそー。
みんなに逢いたい。
そうは言っても、自分は今この小さな部屋で、井草の香りに包まれながら寝ござに倒れ伏しているのだ。
そんないまを生きるだけなのだ。
いまここにいる自分をあいするのだ。
いまここで、繋がっている全ての人を、存在をあいするのだ。
なんでこんなことになってんだろう。
地球で人間として生きるのほんときつい。自分で選んでるのはわかってるんだけどねえ。
何もかも後で笑い話になればよいなー。