Good Night Music #95
おやすみ前の夜の音楽を、筆者の気が済むまで紹介する企画です。週3回、月・水・金曜日更新。
今回はこちら。
Black Boboi(ブラック・ボボイ)「Agate」です。
Black Boboiは、それぞれがソロアーティストとして活動している小林うてな、 Julia Shortreed、 ermhoiの3人によって、2018年に結成された音楽グループ。
今回ご紹介する「Agate」は2019年1月30日にリリースされた、Black Boboiにとって最初のEPになります。
北の国の深い森を思わせるような、凛とした空気感と音の向こうに横たわる静寂。
精霊の声のような、柔らかく透明な響きを持つヴォーカルが印象的です。
何処の国のものかわからない民族音楽的な趣きのある、ダークで耽美なエレクトロニカ。
それぞれに個性的なソロアーティストである三人が、共に音を創り上げることによって生まれる奇跡。
三人のインタビュー(https://qetic.jp/interview/blackboboi-pickup/290166/2/)を読むと、かなりユニークな共同制作の仕方をしているようで、非常に興味深いです。
Black Boboiのサウンドの、何か万物を生み出す源泉の深淵を覗くような心地すらしてくるニュアンスの所以は、この三人のつながりかたというか、関わりかたにあるような気がします。
紛れもない天才たちが生み出す、美しい小宇宙です。
YouTubeにライヴ映像もありました。
ライヴもよい。行きたい。
聴いていて鳥肌の立つ音楽に久しぶりに出逢って、音楽的な興奮の中にあります。
この人たちと同じ時代に生きてて良かったとしみじみ思いますね。
自分の中の、中期YMO(「BGM」「TECHNODELIC」)や4ADの耽美なニュアンスをもつアーティスト、Lamb、Sigur Rósやmúmなどを偏愛する部分が激しく反応してしまいます。
最近常田大希(King Gnu)沼に嵌りまして、そこからmillennium palade→ermhoi→Black Boboiと芋づる式にヤヴァい音楽に出逢い続けております。
音楽の神の寵愛が過ぎる。
常田大希沼に嵌った話は、また別の機会にするかもしれないししないかもしれないです。
そんなわけで。
よろしかったら、夜のリラックスタイムのおともにどうぞ。
やすらぎに満ちた夜を。
おやすみなさい。