Good Night Music #65
おやすみ前の夜の音楽を、ネタが尽きるまで紹介する企画です。週3回、月・水・金曜日更新。
今回はこちら。
古明地洋哉「君を見つけたよ」です。
古明地浩哉は、山梨県出身のシンガーソングライター。
2000年に限定シングル「欲望」(超名曲)を発表し、以降、合計で5枚のシングル、4枚のミニアルバム、4枚のアルバムをリリース。
2007年にメジャーを離れてからは、弾き語りを中心に活動しています。
「君を見つけたよ」は2003年に発表されたアルバム「孤独の音楽」に収録されている作品です。
夜の闇がやさしく包み込んでくれる、ちいさな人間のエゴ、感情、想い。
いびつさも含めてすべてが愛おしい存在であることを思い出させてくれるような、やさしい音楽です。
君という他者が与えてくれる、自己という存在と世界とのつながり。
ひとつでありながら自と他であることを生きる、人間という存在のゆたかな感情と愛をうたいあげた楽曲です。
古明地洋哉の音楽には、日陰にひっそりと咲く花の美しさや、闇も光も抱え持つ人間の感情や想いの煌めきに、そっと寄り添いながら見つめ続けている視線のやさしさをかんじます。
不器用で、もがきながら生きている人間の美しさと、暗闇の向こうに灯される一条の希望の光をことばと音によって紡いでいるかのようです。
よろしければ、他の楽曲も聴いてみてください。
古明地洋哉は、もう長いこと新音源のリリースをしていないのですが、2019年内に新譜を発表すべく制作を開始したそうです。
楽しみです。
よろしかったら、夜のリラックスタイムのおともにどうぞ。
やすらぎに満ちた夜を。
おやすみなさい。
<余談>
たまたま先日TwitterのTL上で、アニメ「君の名は。」が話題になっていて、このアニメレビュー記事を読んだのです。
"【考察】『君の名は。』量子論や神話で見えてきた隠された意味とは?哲学研究者にきいてみた" http://world-fusigi.net/archives/8612162.html
この文中に
"(自己と他者が)お互い双方向から交わって、絡まり合って、宇宙を創造していく。その時できる結び目が物質だと考えると面白いかもしれないね。"
という下りがあります。
そして「君を見つけたよ」の歌詞には
結び目を見つけたよ
世界と僕とを繋いでくれる
結び目を見つけたよ
それは君だった
という下りがあります。
これはワンネスと分離の幻想、大いなる自己と小我、宇宙の創造の秘密をうたってたのかも!
目から鱗が落ちて、いきなり思い出したように今回の記事にした次第。
いつも今度はどの曲の記事書こうかなーとぐるぐるするんですが、どこにきっかけがあるかわからないものですね。
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