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戦争は女の顔をしていないを読んだ

最近「戦争は女の顔をしていない」の漫画版を読んだ。
この漫画は第二次世界大戦にドイツとの戦いで戦場に行っていた女性からのインタビューでできている。今まで見てきた戦争に関する物の中で一番記憶に残って衝撃的だった。

そんなに多く戦争の話を見てきたというわけではないのになんでだろう。
女性の話だから?女性が戦場で戦ってる話だから?自分が成長してきて想像力がついたから?

一番印象に残ったシーンが戦争中の生理の話だった。女だから戦争中とか関係なしに生理は来る。でも生理用品が支給されることはなくてそのまま地に血をたらしながら戦場に赴くしかなくて、それを見た男の兵士は気付きつつも知らないふりをしてる。そして服に染みた血がだんだんガラスのように固まっていって太ももに刺さり続けて痛い。という描写がとても印象に残っている。

もう一つ印象に残ったシーンがある。
戦場では男に銃弾から守ってもらえたり大事に扱ってもらえたが、戦争が終わって街に戻ると同性から冷たい目で見られ、忌まわしい存在として扱われる。結婚しても姑や親族から酷い扱いをされ、しまいには夫からそんなのは気のせいだと言われてしまう。


人が死んでウジが湧いて…とか、食料がなくて餓死寸前で…とかより、生死には関わらないけど精神的な辛さが多く描かれているから感情移入しやすいのかなと思った。私の祖母が樺太出身でロシア人との話をよく聞かされてたせいもあるかもしれない。自分の中で戦争といえば樺太というイメージがうっすらとある気がする。

ウクライナとロシアは戦争が続いてるけど、両国の兵士の母親や祖母はどういう気持ちなんだろう。


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