【怪奇】人間椅子ライブ・2024秋【幻想】
待ちに待ったこの秋のメインイベント、人間椅子ライブ「怪奇と幻想」ツアーファイナル@Zepp DiverCity東京お台場!!にイソイソと行ってきたの巻。
ライブの真っ当な評論は、プロのライターさんのこちらに詳しいのでご参照の程を。
長いコロナ期間も明けて、ついにZeppにスタンディングが戻ってきた。とはいえ私はスタンディングのライブに行ったことがないのでどういうことになるのか全然予測が付かなかった(フジロックは行ったけどあれば何というか、地べただ)。
会社の椅子仲間のS下さんに聞くと、人間椅子のファンはみんなお行儀が良いから大丈夫ですよ、とのこと。他のもっと尖ったバンドだとモッシュとかが起きてヤバいらしい。うん、そういうのは、ムリ。
チケットはいつものようにファンクラブ特典の先行販売が始まった瞬間にバババッと購入したのだが、整理券番号はなんと400番台。おろっ・・・まぁ良いか、あんまり前すぎるとこないだみたいにスピーカーのドマン前で歌が全然聴こえないとかより良いよね。
さて今回は何と「クイーン(+メタル)評論家」の娘その1が参戦するというので一緒にチケットを買ってある。実は2年ほど前の六本木のときだっけか、その時も行くといってチケットを買ったのに、体調崩して行けなかったのだ。今回こそはと意気込んでいる。
仕事は順調に早引けして、売り切れる前にブッパンに行くため16時半頃にはテレポートに着いた。なんか昨日も来た気がするぞ😆
でも人間椅子の物販は心配無用・・・15時に始まってたけど余裕だった。いつもツアー日程を背中に大書したやつを買ってるけど、今回珍しくロンTがあったのでそっちにした。
あとは18時開場までヒマなので娘のショッピングに付き合い、適当に晩飯を食ってマターリして・・・たら、18時過ぎとるやないかーい!!出遅れたぞ!🤣
もうS下さんはさっさと入場してワジー前2列目を確保したとのこと!ムムッやるな・・・慌てて降りていくと、会場外から「Aの方はもう入場できます、そのまま入ってくださーい」という状況で、Bの人たちを尻目にゾロゾロと入っていくところだった。
ロッカーに余計なもん詰めて、可及的すみやかに列を確保すべし!もうダメかな・・・と思ったが、案外そうでもなくてワジー側の鉄柵3列目、人数にして10列目くらいのまぁまぁ良い感じのところを陣取ることができた。
「人間椅子のライブって時間通り始まんの」「うん、いつもほぼ時間通り」「そうなんや」などと言いながら今や遅しと待ち構える。
と、あと数分というところで娘「あかん!お腹痛くなってきた」と、ダッシュで廊下へ・・・前にNASAに行ったときもそういうことがあったんだよなぁ・・・大丈夫かなぁ(結果的にほとんどすぐ、一曲目はじまって1分くらいのところで戻ってくることができたらしい。よかったよかった)
客席が暗転。ウオーッと盛り上がる歓声。今回の出囃子は新青年まえがきだった。だいたい「チリーン(此岸御詠歌)」と交互にやってる気がする。
一曲目は鉄格子黙示録!前の前?のライブで聴いた時は後で収録された序盤だけの音源しか知らず、メインリフが始まって「えっ?続きがあったの?」と呆気に取られたものだが、今回はもう大丈夫。鉄格子の裂け目で〜誰かが叫ぶ!!
いつものように人間椅子のMCはホッコリで有名なんだけど、今回も超絶重厚・凶悪・邪悪な曲のまにまに「どうも〜人間椅子でーす」という調子で面白い話が挟まるのでたまらない。
今回特に面白かったのが、埋葬蟲の唄の前に研ちゃんが明かしたネタ。これはビックリしたなぁ。あのリフが「アレの鳴き声」をヒントにしてたなんて・・・(ググると出るかもしれないけど、ネタバレはやめとこう・・・ウフフフ)
さらに怒涛のヘビー曲の連発・・・に混じって今回の8会場のセトリでは必ず未収録曲の二曲が交互に演奏される、表セトリと裏セトリがあるという噂で、どっちがどっちなのかわからないけど、一つが「夢女」もう一つが「猿面冠者」。ファイナル東京は・・・「夢女」だった。
「猿面冠者」はYoutubeを漁ったら出てきたけど「夢女」は見つからなかったのでこれは予習ができんなぁ、と思ってたら、なんと直前に発売されたライブDVDの2枚目に超貴重な過去映像集が収録されていて、そこに「夢女」も入っていたのだった!
この貴重な映像は(ヘドバンのインタビューによると)初代ドラマーの上館さんがずっと保管していたのを、最近になってワジーに送ってきてくれたものなのだそうだ。
これはワジーが高校生のとき(!)に作った曲で、もうすでにそんな頃にこの鬱屈した何ともいえない不気味なフレーズと偏執狂的な歌詞を編み出していたのかと思うと、やはりワジーは天才だなと。
そこからの〜「芋虫」!!もう最高。ワジーのソロも冴え渡ってたなぁ。これ、字面だけ見るとこの曲がいかに良いか、全く伝わらないね。残念だねぇ・・・これはツェッペリンでいうところの「天国の階段」に匹敵する曲ですよ。マジで。
最新アルバムからの曲はなんと「神々の決戦」だけだった!!あとは「瀆神(漬神じゃないぞ!🤣)」と「無情のスキャット」が新しいくらいで、ほとんどが昔の曲ばかり。
しかし全部古さを感じさせないというか、今に至るまでミャクミャクと続く人間椅子の曲調の系譜を辿っているので全く違和感がない。これはすごいことだ・・・
中でも「水没都市」は良かった・・・この壮大なテーマ、すごい世界観・・・めちゃくちゃ良い!
などと浸りまくっていたら、あっという間に針の山。ああ〜もう本編終わりかぁ。アンコールアンコール。と・・・
(上のプロのレポートにもあるように)ワジーがギブソンのエクスプローラーを持ち出した!んでもってブラックサバスの「Paranoid」!!ウヒョーッ上手ぇぇぇぇ!!(そりゃ、そうか・・・)こういうチョロッとサービスで弾いてくれるのも良いけど、一度以前の人間椅子倶楽部みたいにKISSのガッツリコピーとか聴いてみたいねぇ・・・
そういえばどの曲だっけ?研ちゃんがSGベースを持った時もあったねぇ。良いねぇSGのベース。うーん・・・
最後の締めが「どっとはらい」も良かった!うーん最高。めちゃくちゃ満足。みんなありがたくてたまらないから「ありがとー!!」と叫ぶ声が飛び交う。うん、俺も叫んだ😆
さて最後のMCでは、来年はしばらくライブ活動は控えて、ついにアルバム制作に入るそうだ。で、それをひっさげて来年の秋〜冬にレコ発ツアーをやる、というわけだ。これはまた楽しみだなぁ・・・来年も頑張って生きよう。
こうしてダイバーシティ高校の文化祭で、軽音部のセンパイ達の「やまだかつてない」最高のライブが終わったのだった。うん。行った人しかわからんネタだ。ごめん!
(追記)今回もFacebookのInternational Fan Clubから、モデレーターT氏(全8会場制覇!)の尽力でメンバー三人それぞれにブーケを送ったのだった。前回みたいなデカい花だと分けるに分けられないから、という機転の効いた配慮だった。素晴らしい・・・
また、来年!