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またまた最強の人間椅子ライブ

4月24日の六本木EXシアターに参戦してきたレポート。

詳しい解説は先達の檀家の皆さんや、プロのメディアにお任せするとして、また適当に思ったことを書き散らかすことにしよう。

今回のライブは題して「人間椅子バンド生活35年〜猟奇第三楽章〜」ときた。35周年のバンドってのも大概なもので、23枚もアルバムを出してるのは他にローリングストーンズぐらいらしい。

35年前というと自分は大学を卒業しそこねて「アチャー!」てなってた頃だ。その間に起きた事柄の多さを思うと、やはりすごい年季だなと思わずにいられない。

今回もツアー告知があって、ファンクラブ先行(12時発売)が始まったら速攻で申し込むべく手ぐすね引いて待ち構えていた。が、あろうことか当日仕事で忙殺されていてアッと気づいたらもう夕方になっていた。ヤベーやってもうたぞ!

これはもう良い席は取れないかな、、、と半ばあきらめていたが、4月10日におずおずとローソンで発券したところなんと「B3F-C列」だった。それって一番したのホール席の前から3列目だよね?ウヒョーッ、ファンクラブ万歳。

当日は万全の体調で臨むべし、ということで若干体調不良気味になっていた月曜・火曜は練習をぜんぶ放り出して休養に努めた。おかげで水曜は問題なく過ごし、事前に根回しして仕事は午後休して万全の体制。

雨模様だったのでこれはケンちゃんの「お足元の悪い中〜」が聞けそうだ。3時頃にいそいそと出発。べつにそんなに早く行かなくても良いのだが、もしなんかあって慌てるのはいやだからっていうのと、物販を早めに確保しておきたい。

着いてみるとなんのことはない、ド平日ってこともあって物販はスカスカだった。余裕で品定めして25周年ベスト盤(現世は夢)+サイン入りカードとツアーTとキーホルダーをゲット。ヨシ!

雨は強くはないものの、ずーっと降り続いていた。前回のEXシアターの時もそうだったな。とりあえず早めの晩飯をとるため、チェックしておいた近所のサイゼリ屋へ。

こんな中途半端な時間、空いてるやろーと思ったらさにあらず。旅行中?みたいな若者たちがわんさか入っててビビった。明らかに後ほどEXシアターに行きそうな黒っぽい恰好の人たちもいる。適当に定食とドリンクバーで程よい時間まで粘ることができた。

職場の檀家仲間のS下さんは既に物販をこなし、なぜか「渋谷まで歩いている」という。地下鉄で移動して、駅前を歩いているのかと思ったら、六本木から歩いていたらしい(!)。

余談)S下さんと会場で談笑していたとき「これメッチャ良いですよ」とお勧めされたのがBoseのオープン型イヤホンのこれ。

オープン型のイヤホンって最近ちょくちょく見かけるけど、私は全然興味がなかった。だってオープン型ってことはドライバーユニットが耳穴から外れてるんでしょ?そんなの低音が全然鳴らないに決まってるじゃん。

ところがS下さんは「チッチッチッ👆違うんですよ、聴いてごらんなさい」と言ってそれを貸してくれた。

「ズーン」えっ!!メッチャ鳴るやん・・・マジか・・・しかも周りの音が聞こえて会話もできる。さらには流行りの「空間オーディオ」にも対応していて、イヤホンのような「頭の中で鳴る」んじゃなくて「頭の周り」で鳴ってる。これは・・・凄い・・・おいくらまんえん?アッ・・・

SpeedMax購入後赤貧に喘いでいる私は、その値段(3~4万円)を見て、メゲた。さようなら・・・😭

閑話休題。

18時前に会場入り。東京はいつも指定席だから急いで行く必要もない。S下さんは「スタンディングが良かった、戻して欲しい」と言っているが、参戦し始めた時既に椅子方式だった私は前後適度な距離感が保てる今の方式の方が良いような気がする(時々座れるし)。

19時、予定どおり新青年前書きでお三方の入場、あとは怒涛の選曲。

  1. 幸福のねじ

  2. 爆弾行進曲

  3. 品川心中

  4. あやかしの鼓

  5. マダム・エドワルダ

  6. 命売ります

  7. 太陽黒点

  8. 死出の旅路の物語

  9. 悪魔の手毬唄

  10. 深淵

  11. 地獄小僧

  12. 宇宙電撃隊

  13. 針の山

  14. (アンコール)蛞蝓体操

  15. (アンコール)無情のスキャット

  16. (アンコール)なまはげ

もう自分はすっかりこの世界観に毒されてしまって何とも思わないけど、冷静に考えるとやっぱりこの曲名の文字面は強烈だねぇ・・・

今回ライブで初めて聴けて良かったのはやっぱりマダム・エドワルダかな。これは「怪談 そして死とエロス」のトリを務めた8分近い大曲。

「小説起源の濃厚な歌詞と世界観」「重金属リフ」「展開しまくる曲調」「超絶技巧ソロ」「しつこいイントロ、アウトロ」という人間椅子の魅力がこれでもかと詰め込まれている。これをライブの強烈な音圧で前3列目で堪能できたのだから幸せだ。

周りはほとんど重症の檀家の皆さんばかりだから、ノリのタイミングもばっちりだし、それでいて周りに迷惑を掛けるようなモッシュとかの酷い動きはなく皆さんお行儀も良いので本当に安心して楽しめる、良いライブだ。

今回はなぜかアンコールの時に此岸御詠歌のコーラスの「おーおーおー」を歌い出す謎の人物がずいぶん頑張ってたけど、さすがにちょっとしんどくなって最後までは持たなかったみたい(笑)。

相変わらず時折挟まる曲間のMCはホッコリだし、ワジーは背面・歯・ライトハンドを繰り出すし、研ちゃんの顔芸は冴えわたるし、アニキの「お客ちゃーん」は炸裂するしで「いつもの人間椅子」満載。

極めつけはオーラスのなまはげ前に研ちゃんがとうとうサラシ+フンドシで現れたから会場は大盛り上がり。いやもうほんとこんなバンド、他に無いわ。

「武道館でやってー!」という声援が飛び交ってワジーもその気になってたみたいだけど、まぁどうかな~、、、そりゃ凄いんだけど、人間椅子がそこまでメジャーになる世界ってのもまたどうなの?という気もするし。

それより、S下さんが「あれは良かった」と述懐する小規模ホールとかでのファンクラブ限定イベントをまたやってほしいなぁ。会員のメリットは言ってしまうとチケットの先行販売のみだし(限定コンテンツも面白いんだけど)。

ということで二時間半たっぷり楽しんで、余韻に浸りながら帰宅。まぁ次回は秋のツアーで35周年記念第二段をやるとのことで、いまから楽しみだ。

2年後には「還暦ツアー」もやる筈なので(私自身もそうだけど)身体に気を付けて益々のご活躍を祈念いたす次第。

どっとはらい。

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