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【DIY】浄化槽のエアポンプ修理

しばらく前にやってみたのレポート。相変わらず記事の方向性に全く統一感がない。フォローしてくださる方には誠に申し訳ない次第🙇

鬱で死にかけてたときに移り住んだ山の家。ここは完全に「限界集落」にある。どれぐらい限界かと言うと、

  • 全世帯数は多分10軒程度(どんどん減ってる)

  • 最寄りのスーパーまでクルマで30分以上

  • 当時40歳前後の自分が最も若かった

  • 子供がいる世帯はウチだけ

  • 携帯の電波が無い(後に地域にアンテナが一基立ったが、遠すぎて結局使えないまま)

  • NTTに光ファイバー頼んだら断られた

  • 台風とかあると通行禁止になる

まぁそれでも仕事でボロボロになった精神を癒すには良かった。当然そんなところだから下水道なんかなくて、排水は各戸の浄化槽である。

浄化槽とは、微生物の働きで汚水をある程度綺麗にしてから放流するための設備だ。使ってる人は知ってると思うけど、これには必ず電動エアポンプで新鮮な空気を送り続けないといけない。

10年くらい前までは住んでたので、業者の定期点検があったりして「ポンプ壊れてますね~取り替えときますね~」「はいヨロシク」で済んでいた。

しかし今は別荘(老後の楽しみ)になっていて、長期休みの時でないとなかなか行けない(=排水もほとんど出ない)。

昨年あたりに業者から「ポンプ壊れてまっせ」の連絡があったのだが、確認しようにもそうそう行けないし、使ってもないからまぁいいかでしばらく放置していた。

しかしいくら使ってないとは言え、ポンプが不動のままいつまでも放置するわけにもいかない。ようやく型番を調べてググると、どうやら同様の件で故障したポンプをDIY修理してる人がいっぱいいた。

となると俄然「自分でやってみよう」と思い始める。蛇の道は蛇。Amazonで修理キットが普通に売られていた。早速ポチる。

チャンバーブロックリペアキット

取説はちょっとわかりづらくて部品点数も思いのほか多かったが、きちんと説明されているので落ち着いて取り組めばさほど難しくない。

まずはネジをあちこち外してカバーやタイマーユニットを取り外すと、ポンプの心臓部が現れる。この鉄板の中央に「OFF ON OFF」と書かれたスイッチがあって、OFFになっている。

電磁ポンプの心臓部

以前型番を調べた時、試しにこのスイッチをONにして試運転したところ動き出したので「しめた」と思ったのだが、すぐまた止まってしまった。これが安全停止スイッチということなのだが、その時はどう言う仕組みでこれがOFFになるのかわからなかった。

ご開帳

前回は部品もなかったので下手にいじるのは控えたが、今回は迷わずOPEN。すると、写真でいう前後のポンプユニットに繋がった中央の磁石が、その左右の電磁石の中間に浮いた形で前後に振動するようになっていることがわかった。

この鉄板は前後のポンプユニットのダイアフラムに直結されている。だからどちららかもしくは両方のダイアフラムが経年劣化で破れると、磁石を中央に保持できなくなって、左右どちらかの電磁石のコアにガチンと吸着してしまうのだ。

そしてこの磁石にはプラスチックのツメがつけられており、それが先ほどのスイッチ状の部品に嵌合するようになっている。

ここの部品は巧妙にできていて、磁石の爪が左右どちらに吸着しても、そこに連結したマイクロスイッチがOFFになって、電磁石つまりポンプの動作が停止するようになっている。これが安全装置の仕組みだった。

ポンプユニットをバラす

ポンプユニットの配管を抜いてネジ4本をバラすと、ダイアフラムが出てくる。中央のネジで磁石板に固定されているのでそれも外すとダイアフラムを取りはずすことができる。

このとおり

ワンチャンゴム板でも貼ったら直せなくもない気はしたが、せっかくリペアキット買ってるから素直に交換する。

あとはパッキンとかも新品に変えつつ、バラしの逆手順で順に組み直していくだけ。初めてなので構造を見ながら慎重に作業したからすこし時間が掛かったが、次やる時はもっと簡単にできそう。

振り向くと現場監督「お父ちゃん今日は何やってんの」

思ったより単純な事もわかり、通電すると当然のように動作してくれた。雰囲気的にも他に壊れる要素が見当たらないので、また何年かほったらかしで行けそうだ。あとは扉写真のように元通りに設置して完了。

こうやって少しずつ「わかっていること」「やったことあること」を増やしていくのは楽しいものだ。

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