久しぶりのロングライド
ゴールデンウィークたけなわ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
ゴールデンウィークはロングライドの大チャンスだ。気温が暑くもなく寒くもなく、気候は五月晴れというほどに安定していて晴天の確率が高く、そしてまとまった休みなので前半に家族がらみの用事を済ませておけば後半はたとえば丸一日「行ってらっしゃーい」ということが可能になる。
本栖湖詣で
ということで7〜8年前からいつもゴールデンウィークを利用して「本栖湖詣で」をやることにしていた。最初は行って帰って250キロとかだったが、そのうちにどうせなら300キロ走ろうとなって、山中湖や本栖湖を意味もなく周回して距離を稼ぎ、帰宅してちょうど300キロとなるという不毛なライドをやっていた。少なくとも違うバイクで3回はやったと思う。
しかしコロナ禍で2020年からおおっぴらなロングライドも憚られるようになると同時にJETTにハマるなどしたため、ここ数年は実施できていなかった。「本当は行きたいんだけどなぁ」という思いを引きずっていると精神衛生上よろしくない。今年こそはと気合いを入れて、前日からスネ毛を剃るなど(笑)しっかり準備を整えた(本当はバイクの整備がメイン)。
当日
朝3時半起床。これは日曜JETTの時と同じ進行なのであまり問題はない。朝飯をいろいろ、なるべくたくさん食って、出すもんも出してじっくり備えて5時出発。自分にしては5時かっきりに予定どおり出られたのでもうこの日はこれでOKという感じ。
コース
コースはいつものように基本的には本栖湖を目指す。もう道は分かっているのでほとんど何も考えなくても勝手にたどり着く。まずは自宅から尻手黒川経由で鶴川に出て、桜美林を経てしばらく行ってキュッと左折して橋本五叉路から相原大山線〜途中413に出てあとは青山経由で413をひたすら山伏に向けて突き進む。
山伏峠
この山伏峠がいつもキツい。心を折ってくる直登が二段構えで襲ってくるのだ。しかし何度も走ってるうちにだんだんコース覚えるとそれなりに対処できるものだ。特に今日は道の駅道志を過ぎたあと、ギュッと抜いてった人にへばりつくことでしっかりペースを刻むことができ、そこらじゅうでセグメントのPRが続出した。ちなみに今日は(あんまり意味はないけど)アウター縛り。
山中湖
山伏トンネルを過ぎて山中湖までビヤーッと降り、山中湖サイクリングコースを半周して富士山のよく見えるところで(先日のウルトラで撮れなかったので)パチリ。
ここでおにぎり休憩。食ってると横でなにやら外国人観光客がフランス語であーだこーだ言ってる。よく見ると夫婦二人のサイクリスト。自前のバイク(コルナゴとグエルチョッティに二人ともSRAM Red AXS!スーパーバイクやんけ)で走りに来たらしい。写真撮ってくれというので快諾して撮ってあげる。富士五湖を走りにいくそうだ。Have a good day!と別れた。
河口湖
そして河口湖方面へダーッと降っていく。ちょっと向かい風つよい。帰りに風向き変わってないといいんだけど。河口湖には降りずに413〜139に変わりさらに突き進む。先日ウルトラで走った交差点を見つけ感慨にふける。ようあんだけ走ったな・・・
今日は天気も良かったので観光の車が大挙して押し寄せており、そこらじゅう渋滞渋滞また渋滞。ドライバーの皆さんはお気の毒・・・そして精進湖へ降りていく例の橋をまた降っていくわけだが、最初に来た時よりゆるやかに見えるな。これなら帰途にまた登る時もどうにかなりそう。
精進湖〜本栖湖方面
精進湖にも行かず、本栖湖へまっしぐら。本栖湖着の時点で110キロ程度だった。以前は本栖湖を距離稼ぎのためにぐるぐるしたが、不毛だしここで80キロも稼ぐのは面倒すぎるのでそれは辞めて富士宮を目指すことにした。
よってそのまま139を爆走。ここからもずーっと向かい風が吹いていたが、延々と続く下り坂のおかげでかなりアベレージが上がった。まぁこれだけ向かい風なら帰り(風向きが変わらなければ)登りもどうにかなるんじゃね?とこの時はそう思った。
139の悪夢
そのまま139を走り続けていると、気がつくと「緑」の標識が現れた。「えっ緑?なんで?ここ、国道139やんな?」地図で見ても「139」としか書いてない。しかしそればかりか、最高速度表示が「80」になったではないか!!えーっいつの間に!!自動車専用道路に紛れ込んどるやないかーい!!
冷や汗が滴る。まずい、まずい・・・しかし引き返すこともできない。いまできることは、出口を探して可及的速やかにここから出ること。それ以外にない。気づいてから結局5キロぐらい走ってようやく出口を見つけた。幸い車通りはあまり多くなく、危ない目に遭うこともなかったとはいえ、これは本当に危険だった。要するに自分はどこかで「自動車専用道路」の標識を見落としたということだ。今後再発することのないよう、肝に銘じなくては・・・
富士市折り返し
あまりのミスにしばらくしょんぼりしながら走っていたが、そうこうしてるうちに富士宮市を過ぎて富士市に入り、走行距離は150キロを超えた。もう折り返してもいい頃だろう。問題はあの139を通らずにうまく戻れるのか?ということ。ここは昼飯にして頭を冷やして考えよう。
コンビニでパン三つとコーヒー買って、グーグルマップで検討する。どうやらコンビニに来た道を道なりに戻ると県道414がずーっと続いて最終的に来た道に戻ることがわかった。これで行こう。
ここからが辛かった。当たり前だが、往路でえんえんと降ってきたのだから復路は上りに決まっている。そして頼みの追い風もしばらくは全然吹かず、ただひたすら辛い道行きになってしまった。
139復帰
途中県道71に変わり、延々と森の中を突っ切って朝霧ゴルフクラブのところでようやく139に戻った。もう疲労困憊だが、このあたりから追い風が吹き始めた。5%くらいの上りが延々と続くが、その割にはまともなペースを保って走れる感じ。
本栖湖〜精進湖〜河口湖〜山中湖
本栖湖で写真撮ってたら10人くらいのサイクリスト集団がザーッと走り過ぎて行った。慌てて追うとすぐ追いついて、これはしばらく風避けになるかな、と思ったけど初心者さんを引率してるナルシマの人たちらしく、ペースが上がらない。青木橋のところで挨拶しながら一気に踏んでさようなら。
そのまま追い風に乗って、大渋滞の車列を尻目に(もちろん非常に慎重に)ガンガン進む。もうだいぶ時間が厳しくなってきて、どうやら日暮れまでの帰宅は難しそうな雲行き。休みたいけど、休まずに踏み続ける。
富士吉田まで戻ってきて、あとは山中湖へ向かうダラダラ上りをこなす。ここの途中でいかにも「日本一周中でござい」みたいな日焼けしたサイクリストがガシガシと上りで追いついてきて信号で右へ逸れるために止まった。目があったのでグーッとサムズアップしたら満面の笑みで返してくれた。イイネ!
もうこのあたりから日も陰ってきて、しかも標高が大分高いから涼しいというよりむしろ寒い。ウィンドブレーカー持ってきたらよかったと思うほど。2度目の山中湖をやや震えながら乗り切り、あとは山伏を逆向けに攻めれば、今日のお仕事は大体終わり!山中湖側は割と短いのですぐだった。
道志みち〜相模原〜町田
あとは道志みちを鬼のように、いや慎重にも慎重を期して下る。ここで事故ってはどうにもならない。実際ストラバのセグメントは上りでPRを連発しているが、下りの方はさっぱりである。これでいいのだ。
途中あまりに腹が減ったので自販機でフルーツジュースを買って飲む。ビッグバイクに乗ってきたお兄さんがペットボトルを山ほどだして水を汲んでいた。もっと大きなタンクにすればいいのに・・・
道志は途中何回かの登り返しがキツい。もう売り切れ状態の脚に追い打ちをかける。でもまぁなんとか進めるのはワトピアやロンドン、インスブルックで散々いじめられたおかげかな・・・
相模原市に降りてきた頃にはもうだいぶ薄暗くなり、町田のあたりでライトをつけないとまずい状態になった。と、ライトが電池切れ。ついでに俺も電池切れ。やむを得ず付近のセブンで最後の休憩で電池とおにぎりを購入。19時を過ぎてしまった。もう急いでも仕方がない。
帰宅
走行時間は12時間ちょいだが、実際の時間は14時間半になった。しかし、あと10時間弱あれば+200キロは走れるんじゃないか?という気がした。いつか東京大阪キヤノンボールにも挑戦してみたい気もするが、四捨五入したら還暦なおっさんがやるのもどうなのか?いや、気にする必要はないか・・・?
クタクタになったが、まぁそれでも以前にやったときよりは最後までしっかり踏めた気がするし、ダメージ度合いも少ないようだ。もちろん身体はアチコチ大変なことになっているが・・・
これをやる最大のメリットは「佐渡の190キロが怖くなくなる」ということに尽きる(笑)。
おわり
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