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【執念】またまたまたまたトレッドミル修理【溶接】

昨年末のカロスセンサー導入の記事の最後にチョロッと書いたように、何度目かの修理を経て使い込んでいたトレッドミルが再再々度(再再再々度?)ぶっ壊れていた。ああまた直さないとなぁ、と思いつつも、正月はインフル(たぶん)でそれどころではなかった。

壊れたのは、開けるまでもなく前回と同じくフレームの右前方のコーナー。前回修理したときは、厚いL字状の金具で上下からサンドイッチしてM8のボルト4本でガチガチに固定したのだが、それでも次第に金具にヒビが入り、最終的にはまた破断した。

まぁこの辺がシロウトの限界。

いつも傾斜を3%にしてるからその辺に負荷が集中すると思われるのだが、それにしてももうちょっと元々の設計をガッチリして欲しいよねぇ。

そもそも前回修理したとき、今度割れたらもう溶接するしかないと思っていた。

溶接は、実はこれまでにも何回かやったことがある。もう30年近く前だが、当時乗っていたNX125というポンコツのオートバイのフレームが割れてしまい、なんとかそれを修理しようとして「バッテリー溶接」にトライしたのだ。

これは、クルマのバッテリーを2個用意して、直列にしてアースと溶接棒のクランプを両端に配線するだけで手棒のアーク溶接ができる、という超簡単な仕組みだ。

しかし、やったことある人は知ってると思うけど、手棒のアーク溶接はなかなか難しい。ちゃんとした溶接機できちんと訓練した人がやると、さも当然のようにアークを持続させて綺麗に溶接できるのだが、私のようなド素人が、しかもバッテリー溶接みたいな半端な機器でやっても、たちまち溶接棒がくっついて赤熱してしまい、全然うまく付けられない。

それでもフレーム直さないと走れないから、必死で頑張ってボコボコの肉盛りでなんとかくっつけた。それにしてもあの溶接棒がくっついて「ブーン」となってしまう状況は、もうほとんどトラウマ。「溶接は上手くできない」「俺にはムリ」という固定観念ができてしまった。

その後、YouTubeでレストア動画を見まくるようになって、世の中には「半自動溶接機」なるものがあることを知る。プロまたはプロ並みの人はボンベとか設置して不活性ガスシールドですんごく綺麗な溶接をしている。さすがにそこまではとてもマネできない。

でもいろんな人の作業を見ていると、ほんとにアマチュアのレストアラーは100Vのノンガス半自動でもそれなりにちゃんとした溶接をさも当然のようにやってのけている。あれっ?もしかして半自動って、簡単なんじゃね・・・??

調べてみると、アマチュア入門向けの半自動溶接機は、ちゃんとしたメーカー(スズキッド)製でも3万円もしないことがわかった。なんやそれめっちゃ安いやんけ!

これは・・・いいモノだ・・・

あともう一つポイントがあった。溶接面だ。ハナブサオートさんみたいな超級のプロになってくると、溶接面なんかなくてもアークが出る瞬間にサッと革手で覆いつつ目を逸らす、という高等テクニックでこなしているが、普通は溶接面がないと目を痛めてしまう。

そこで便利なのがセンサーと液晶シャッターを備えた自動遮光面なのだが、30ウン年前はそんなものは超高級品であった。バッテリー溶接でママゴトのような溶接をするのにそんなもの買えるわけがない。

ので、普通のシールドに遮光ガラスがチョコッとついたやつを使っていたのだが、これがすこぶる具合が悪かった。アークが飛ぶ瞬間にサッと遮光ガラスを落とす、みたいなことをしないといけないのだが、大抵アークがうまく飛ばなくてオッカナビックリでやってるから全然うまくできない。

ところがこれがまた昨今、YouTuberのアマチュアレストアラーがこぞって自動遮光面を使っている。もしかして・・・と調べたら今は1万円もしないことがわかった。これは・・・買うしかない!!

これは・・・いいモノだ・・・

あとは、周辺の道具も無いのでスターターキットでエプロン+ノンガス用ワイヤー+マグネット+革手袋のセットも付けた。それでも5万円しなかった。もっと早く買ってもよかったぐらいだ。

ようやく体調がマシになってきた本日、さっそく半自動溶接にトライ。まずは現場の部品をなるべく外して割れた金具等も撤去して作業環境を整える。

これまでの修理痕が痛々しい

問題は、幾度となく割れたまましばらく走ってた影響で、フレームが割れたところで5ミリ以上上下・前後にズレてしまっていること。このままでは当然付けられない。

そこで一旦、以前最初の(いや、2回目か)修理で使っていた割れたL金具を溶接の練習で復旧し、それでずれた部分を引っ張ることにした。

付いた付いた!これは、行ける!!

実はこの裏側はもっとドロドロのグダグダ溶接になってしまったが、思いの外うまくできて、ガッチガチにくっついている。おいおい半自動溶接最強か?

金具で寄せて引っ張って、開先をつくって・・・
ゴテゴテ・・・😅

で、一旦上面をくっつけて、金具を外してコーナーのところもバチバチやる。

バチバチ・・・(汚ねぇ🤮)

見えてないけど、裏の方もバチバチのゴテゴテに盛っておいた。そしてトドメに

また、サンドイッチ

割れてた金具を溶接で復活させて、前回と同様上下から挟んで締め上げた。これで、いくらなんでも当初の状態よりは圧倒的に強度が高まった筈・・・だけど、まぁまた割れるかもしれないし、今度は別のところが割れるかもしれない。

そんときゃそんときでしょう!!

いやー使える!100Vノンガス半自動は、使える!これは・・・ママチャリの魔改造とかが捗りそうだ・・・フフフ・・・😁

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