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【水道管】山の家の草刈りで大失敗【ブシャー】

早いもので今の会社に入社して35年目に到達。「よく頑張ったで賞」ということで一週間のリフレッシュ休暇を取得することができたので、また(鬱で撃沈して休職していた時に買って移り住んでいた)山の家にしばらく隠遁していた。

いつもは夏休みに行くのだが、今年の夏はあまりにも暑過ぎて行き帰りの車中でしば犬(おばあワン)がダメージを受けるのではないかと懸念されたので、日程を秋に移動していたのだ。

山の家というと「それって別荘でしょ?素敵!良いなぁ」という反応をする人が多いが、限界集落を舐めてはいけない。以前も少し触れたけど、この集落には10世帯くらいしかなく、特に我が家には携帯の電波すら届かない

NTTに光ケーブル引いてくれ、と依頼したら「電柱を100本追加で建てないといけないので無理です」と断られた。だからここに行くといつもデジタル難民になり、メールやらSNSのデータ更新のためには、いちいち家から300m離れた電波圏内に移動しないといけない。

最寄りのスーパーやホームセンター、もしくはコンビニまでクルマで30分掛かる。京都の市街地に降りるのに「とても危険で離合が困難な」山道を通っても1時間、それなりにまともな国道を走ると1時間半掛かる。

ちなみにここは「京都市内」である。嘘でしょ?と思うかも知れないが、本当だ。

夜に周辺を走っているとシカ・タヌキ・イノシシ・まれにクマも出る。シカなどあまりに多くて、避けきれず2回ほど轢いた。ヤツら野生でめちゃくちゃにタフなので「は?なんでっか?」みたいな顔して平気で走り去った。

そして大抵、久しぶりに行くと家中カメムシの巣窟、ネズミのフンだらけ(たまに死体も)である。着いたらくつろぐ前に必ず大掃除しないといけない。しかも中途半端に生き残ってるカメムシが掃除機内で悪臭を発生させるのでたまったものではない。

もうホンマこいつサイアク

晩飯を食っていると電灯にカメムシがブンブンと飛んでくる。取っても取っても無限に発生してくる。灯油を入れた薬瓶で取るのだが、これが数日で満杯になる。

特に夏は数ヶ月放置するだけで庭が雑草で埋め尽くされる。次行ったらまた丸一日かけて草刈りしないといけない。隣の家から繁茂してきた木の枝も切らないといけない。

鬱から回復して横浜に戻った時に売り払うことも考えたのだが、バブルの別荘ブームの頃に建てられたような物件、どう考えても二束三文にしかならない。それならどうせ固定資産税も知れてるから持っとくか、ということになった。

そんなこんなで、山の家の生活は傍目ほど薔薇色ではないということだ。しかし、それを差し引いてなお残る「広大な土地に豊かな自然」「隣近所を気にしなくて良いロケーション」「目の前の道からすでにツーリングコース」という、横浜では得られないある種の豊かさがそこにはある。

ネットさえ繋がればなぁ・・・ということで今期待しているのはスターリンクである。

閑話休題。

今回も行ったらまずは草刈り。もう20年近く使ってきたエンジン刈り払い機をブイーンと起動して猛然と刈りまくる。かなり酷使してきたけどエアフィルターとプラグを交換したぐらいで一応ちゃんと動いている。2ストはタフだな。

住んでいる時は特にそんなに頻繁に刈る必要はなかったし、そんなに強烈な生え方もしなかったのでいわゆる「ヒモのやつ(ナイロンコード)」で刈っていた。

生え方がすごい

しかし、最近は年に1、2回しか来られないのでその間に猛烈に繁茂してしまい、とてもヒモでは太刀打ちできなくなった。久しぶりにチップソーの出番だ。これだとものすごい「株」に成長した雑草も一瞬で消える。ただ、壁際とか石ころをハネるとチップが飛んだりしてあんまり嬉しくないし、切ったらいけないものを切ってしまう恐れもあって慎重に作業しないといけない。

そう。慎重に・・・

しかし、小屋の脇のところに限ってモシャモシャと生えた雑草が絡まってうまく刈れないのよな。ここは水道管通してあるからさらに慎重にやらなあかん。気をつけて、、、もうちょい、もうちょいでこのしつこいやつが切れる。あっ

ガスッ(ブシャーーーーーー)

もちろん止水栓閉めてから撮ってる

やってもうた😱

瞬時に体が反応してエンジン停止、水道の元栓に猛ダッシュして止水栓を回す。この間、わずか数秒であった・・・

この小屋に分岐させた水道管は、18年前に自分が施工したからどうなっているかわかっている。小屋直下で漏水したら、家中の元の止水栓で止めるしかない。こんなこともあろうかと小屋に分岐させた後のところに別の止水栓を設けた方が・・・と思いつつ全く手がついてなかった。

頭をグルグル回してどうしたらいいか考える。とにかくコメリに行って補修用の物品を買ってくるしかない。しかし、小屋に固定した水道管、地面から垂直に出ているところをスパッと切ってしまっているから、いわゆるソケットを割り込ませることができないではないか?

あるいは、ユニオンと呼ばれる「こう言う時用」の補修管もあるのだが、コメリにあるとは限らない。

すると、「凸」の字型にエルボーを咬ましまくって直すしかないのか?しかもこれ凍結防止用の電熱線も切ってしまってるんじゃないのか?まずい、まずいぞ・・・(この時、動転してトイレ用の配管を切ったと思い込んでいる。実はその横の洗面台用の配管だった)

しかし、よく考えるとトイレ用の配管でも固定してるところを緩めれば上にズボッと引き上げられるはずだから、そうしてからソケットを割り込ませればいいのでは?アッこれで大丈夫そう!

ということでようやく気を取り直し、コメリへ。ソケット、塩ビ接着剤、断熱材とカバー用テープ等を買い込んでトンボ帰り。それだけでもなんやかんやで1時間半かかってしまうのが痛いところだ。

ここからは早かった。周りの土掘って断熱材を剥いて切断箇所を確認。円周の3分の1くらいが切れている。これをノコギリで切ってしまって、配管を上に持ち上げる。持ち上げる。もちあげ・・・動かへんやないかーい

ガッツリ行ったね

嫁さんに手伝ってもらう。小屋に入って、トイレの横の配管あるやろ。えっそこちゃうで、もっとこっちやで。あれ?・・・

トイレの配管ちゃうやんけ!洗面台の方やんけ!アホか〜(俺)

それならなお話は早い。洗面台の方はトイレ側よりもだいぶ緩い作りになってるから、引っ張ればすぐずらせる。あとは接着剤塗ってソケット噛ませてしっかり圧着して、断熱材を戻してテープでぐるぐる巻きにして30分ほど放置。その間に昼飯を済ませる。

しっかり接着
グルグル巻き

昼飯後、運命の止水栓解放!・・・

・・・

止まったぁぁぁぁあああアアア!!!ヨシ!👉

ヤレヤレ・・・とんだ経験値の獲得になってしまった。まぁ、いろいろ教訓にもなった。今後はこういうヤバいところには柵を置くなどして、こういうアホな事件を未然に防ぐようにしよう(早速嫁さんが手近なものを置いてくれた)。

と言うわけで2時間ほどロスタイムになってしまったが、午後から猛烈に巻き返してどうにかその日のうちに草刈りを終えることができた。晩飯の時のビールが非常に美味かったのは言うまでもない。

どんなご家庭にもあるチップソーのエンジン刈り払い機。みなさんも気をつけてください。えっそんなことしない?そっそうですか…

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