AIカバーが大変なことになっている件
Queen評論家(笑)の長女がYouTubeのリンクを送って来た。
なんだこれ。AI Cover?? 開けてみた。良くは知らないけど聞いたことのある「残酷な天使のテーゼ」をフレディが歌っている・・・?!
ここ数年でAIによる楽曲解析の技術が飛躍的に向上した結果、音楽ファイルからボーカルを消したり、逆にボーカルだけ残したりといったことが簡単にできるようになった。
大昔の簡易カラオケは「センターを減衰させる」というチャチな方法しかなかった(ステレオ信号の真ん中のアースを切るとそうなる)から、たいてい一緒にバスドラとかも減衰してしまってろくな音にならなかったものだが、今はほとんど違和感なくボーカル抜き音源を作ることができてしまう。
一方、音声合成技術も長足の飛躍を遂げており、噂では次のiOSからアクセシビリティ機能の一貫で「自分の声をいくつかパターンに沿って録音するだけで、あらゆるテキストを自分の声で再生できる」という機能が搭載されるらしい。
こんな具合だから「フレディは死んでしもてもうおらへんけど、音源はなんぼでもあるからそれ学習させて、フレディの新しい歌できた!みたいなことがそのうちにできるかも知れんな、ワハハ」などと言っていたものが、いつの間にかアッサリ実現していたのだ。
どうやらYouTube上ではここ数ヶ月の間に雨後の筍のごとくそのような作品がアップされまくっている様子だ。ザッとみただけでも
フレディが歌うDream On(エアロスミス)
フレディが歌うThriller(マイケルジャクソン)
マイケルが歌うEye of the tiger(サバイバー)
スポンジボブが歌うTake on me(A-ha)笑
マイケルが歌うVirtual insanity(ジャミロクワイ)
フレディが歌うSpace Oddity(デビッドボウイ)
などなど枚挙にいとまがない。そしてそのクオリティたるや「AIによるカバー」であることを知っていても、どう聞いても本人が本気でその歌を歌っているようにしか聞こえないのだ。これは大変な時代になった・・・
もうネット上に上がってる情報なんて、何が本当で何が嘘か、まったくわからない。誰ぞの話じゃないが、嘘を嘘と見抜けないと何においても厳しい世界だな。
でもとりあえず、この歌をフレディが歌ったらどんな感じだったんだろう?という純粋な夢が現実になったのは喜ばしいので、素直に楽しんでおけばいいか。