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【前代未聞】ジムニーノマド【バカ売れ】
正式発表
予定通り(?)1月30日にジムニーノマドが無事発表された。素晴らしい。
これで正式に「ジムニー5ドアなんか、絶対出ない」「日本で発売されることなど、無い」とかたくなに主張していた「5ドア出ないおじさん」が死に絶えたことになる。めでたしめでたし。
しかし、販売されるのがどうやら確定的になった年末以降は「どうせ発売しても、大して売れない」「日本では人気でないんじゃないかなぁ」という「5ドア売れないおじさん」に変身して跋扈していたようだ。5ドアに親でも殺されたのだろうか?
※ここに記載する情報は、私が自分で見聞きした話のほかは、あくまで「そこらへんに転がってるネット情報から、ある程度確からしい情報」をピックして掲載するものであり、正確な一次情報によるモノでは無いことをお断りしておきます。ご容赦願います。
カタログ入手
私もさっそく時間をやりくりして近所の某ディーラー(アリーナ店)に寄ってみた。まぁ別に契約するわけでもないし、カタログ情報ならWebサイトから全部えられるので、どうしても行かないといけないわけではなかったが。
平日お昼の時間だったが、店内には商談中の客が2組ほどいた。サービスマンと思しき男性が「いらっしゃいませ」と出てきたので「ノマドが発表されたと聞いて」と伝えると、明らかに「あっまた来た」という表情が浮かんだのを私は見逃さなかった。
とりあえずカタログをもらう。すぐに書架から本カタログ(シエラと共通)と結構分厚いアクセサリーカタログ(同)を渡してくれた。曰く「もうだいぶ引き合いが多いですので、もしご検討されるのでしたら、お急ぎになることをお勧めします」。やっぱりそうか。
一件だけ、カタログ見てもすぐには解らない件を確認したかった。それはウィンカーレバーの位置。右ハンドル仕様とはいえ、インド生産であれば国際標準の左側になっているのではないか、と思ったからだ。
長年のボルボ乗り継ぎですっかり左レバーにも慣れているから別に気にはしないのだが、スズキがインドから輸入するとして、そのあたりをどれくらいケアしてるのかが気になったのだ。
するとサービスマン曰く「右です。そのあたりは、日本仕様ということで全部変えて、しっかりやってます」と力強く答えてくれた。
なるほど、単にサイドアンダーミラーをつけるだけ、のようなことではなく、かなりしっかり日本仕様を意識しているようだ。そりゃそうか。
カタログ情報
ここからはカタログから読み取れる情報になってくるが、その他シエラから仕様が変わっているところが思ったよりたくさんあった。どちらかと言うと高級路線にシフトしている印象。
ブレーキサポートがデュアルカメラに
後退時ブレーキサポート/後方誤発進抑制機能追加(ATのみ)
ACC追加(ATのみ。MTはただのクルコン)
標識認識機能に一時停止も追加
ヘッドライトレベリングがマニュアルに(シエラ比スペックダウン)
リアフォグ追加(ウナ丼氏が興奮気味にレポート)
リアチャイルドプルーフ(リアドア追加だからある意味当然)
間欠ワイパーが時間調整付き
フロントブレーキディスクがベンチレーテッド化
リアドア窓もスモーク、パワーウィンドウ(そりゃそうでしょ)
フロントグリルメッキ加飾(割とどうでもいい)
ルームランプにセンターが追加(ラゲッジにも当然ある)
リアシートリクライニングは1段のみ(シエラ比スペックダウン)
センターコンソールポケット無し(運転席からリア窓操作のため)
シートバックポケットが助手席にも
ユーティリティナットが4箇所に削減(シエラは10箇所)
ラゲッジボックスはオプション(スペックダウン)
リアドアにもスピーカー(そりゃそうでしょ)
と言った具合に、何箇所かスペックダウンのところはあるが、車重増に対応するためにやむをえないブレーキ強化などを除くと、スペックをマシマシして値段を上げたように見える。
正直これらの大半は「別になくてもなぁ」な装備・仕様なのでもう少し廉価な設定で「素のグレード」を出してくれてもよかったんじゃあ?と思ってしまうが、それやると当然生産管理・販売管理などでコストが嵩むことになるので、闇雲にやればいいというものでもないだろう。
売れ行き情報
さて当然私は中の人ではないから、ここからは「ただの噂」に過ぎないのだが、どうやらノマドは「爆発的な人気」になっているようだ。
さまざまな情報が交錯しているが、この記事を書いてる段階で発表からわずか三日目なのにも関わらず、少なくとも「数万台の受注があった模様」または「すでに数年待ち」あるいは「早々に受注停止なのでは?」という憶測すらあった。
ノマドはインドから船で送られてくるので、そもそも船便のキャパ以上に納車を増やすことはできない。今のところ月販目標台数は1,200台とのことなので、本当に数万台受注があったとしたら、納期が年単位で遅れることは十分ありうる。
また、受注状況が「スズキ史上、前代未聞」という話も真偽不明ながら飛び交っており、とんでもない関心の高さを伺わせる。実際、Xでもトレンドのかなり上位に上がっていたし、そこらじゅうの自動車メディアでもほぼトップニュース級の扱いだ。
自動車の新車情報はいつも興味津々で長らくウォッチしてきたけど(自分の関心がメッチャ高いのを差し引いても)、ここまで盛り上がる例もなかなか見たことがない。
しかしいくらなんでも月1,200台とは悲観的すぎる気がするが、これは目標ではなくCafe規制的にそれ以上売りたくても売れないだけではないかと邪推している。そう言った意味でも、早晩ハイブリッド版が追加設定されてもおかしくない気もする。
原因はデザイン
こうなった原因は、ほぼ現行ジムニーのデザインが良すぎることに尽きると思う。ここで言う「デザイン」とは、単に外観だけのことではなく、商品企画から仕様に至るまでの全ての「デザイン」のことを指すのは言うまでも無い。
とはいえ、現行の「外観」そのものが一般のクルマユーザーの琴線に触れまくっていることもまた事実だ。そうでなければ、このような「ガチ四駆」がそんなにホイホイ売れるわけがない、と言うのは歴代ジムニーがどのくらい売れていたかを見ればわかる。
この状況は、現在のクルマ市場(デザインのあり方)に強烈なアンチテーゼを突きつけているのではないか?
最近のクルマは、ひたすらに「強烈な吊り目に鬼瓦顔、ヌメヌメのボディ、寝まくったAピラー」ばかりで、辟易としていたのは私だけではなかったはずだ。
そこに2018年に登場した現行ジムニーは、あえてJA11/22デザインに回帰してシンプルかつゴツゴツした四角いボディに丸目を組み合わせた「どう見てもジムニー」というアイコンを明確に表現してみせた。
スズキのデザインは、強烈にカッコいいスーパースター的なものは無いんだけど、初代ワゴンRしかり、カプチーノしかり、二代目スイフトに初代ハスラーや現行ジムニーしかり、憎めない「キャラクター感」を作り込むのが神がかり的に上手いことが時々ある。
そのあたりで「カッコいい(かわいい)けど、寸詰まりで使い勝手がイマイチ」だったジムニーに5ドアが登場したことで「これなら、イイ!」と、これまで「捌け口」がなかった需要が爆発しているのではないか・・・というのが私の勝手な読みである。
いずれにせよ、そのうちに正式統計が発表されてみんなが度肝を抜かれる時が来そうである。
実は本命は・・・
ここまで来て賢明なる読者の皆様は「おいおいオッサン、ジムニー5ドア発売されたら買う気マンマンやったんちゃうんか?」と思っておられることだろう。
「何を今更」と言われるのを承知で内情を暴露すると、実はもう一台「どうしても欲しいクルマ」があって、それとの両立は困難・・・ということで今悶絶しているところなのだ。そのクルマとは他でも無い
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である。これを語り出すとまたとんでもない熱量になってしまうので、詳しくはまた別の機会に。
ポイントはひとつ、サンバーはもはや製造されていない(2012年で廃止)ため、市場に残っている中古車はこれからもどんどん古くなり、傷んでいくということ。買うならこっちを先に入手して早く楽しんだほうがよい。
一方、ジムニーノマドはよっぽどのこと(たとえばガソリン車販売禁止とか)が無い限り、今後10年以上は新車が供給され続ける。多分、受注停止なども含めて市場の混乱は最低でも2〜3年は続くだろうし、今慌てて発注してもどうせすぐには手に入らないのだから、ここは(諦めて)腰を据えて待つのが賢明ではないか・・・
ということで一部の方には「なんやねん」という肩透かしを食らわせてしまったかもしれないが、まぁどっかのオッサンが何を買おうが買うまいがどうでもいいことじゃないだろうか?
とはいえ、気にはなるので今後も情報が入ったらアップデートするかもしれない。
【追記】2/3、発表からわずか4日、公式に「受注停止」が発表された。受注台数は、5万台とのことだ…😱