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30年越しのヒラメ
「今頃かよ!」と呆れられる記事を書こう。
知ってる人は知ってると思うけど、これは別に某Gouトライアスリートの話ではない。
ロードバイクに乗る人はポンプの重要性は先刻承知の通り。その先端「ポンプヘッド」が重要であることもまたしかり。
市場には工夫を凝らしたいろいろな方式の交換用ポンプヘッドが数多売られている。
![](https://assets.st-note.com/img/1712041527899-5soERvMPLq.png?width=1200)
その中で燦然と輝く「ヒラメ」はクワハラが作っている(自転車乗りなら知らぬ者はない)素晴らしいポンプヘッドである。
その歴史は古く、もう30年以上前から存在する。もちろん私はその頃から知っていたし、何がどう良いのかもだいたいわかっていた。
しかし、買うことはできなかった。理由はただ一つ「滅茶苦茶高い」。その額5,000円超え(!)。
自転車用の空気入れなんて1,980円ぐらいでも圧力計付きの、まぁまぁ普通に使えるものが買える。
いくらモノが良いとは言え、本体ではなくポンプヘッド「だけ」にその2.5倍も出す勇気は無かった。こないだ100万円超の自転車買ったやつが言うか?という気もするけど、こういうのは絶対額ではないのだ・・・
30年の時が流れた・・・(またか。流れ過ぎやろ)
そして今年、58年目の誕生日が近くなってきた頃。「お父さん今年は何が欲しい?考えといてや」あーそうか、もうランソックスとかランキャップとか買うてもろてもあんまり使わへんからなぁ。ネタなくなってきたぞ。
せや、こういう時は「普段、自分ではよう買わんもん」を買ってもらうのが良い。つまり、モノの規模の割に妙に高いもの・・・ハッ、これや!!🤩
と言う訳で、30年越しの逸品をついに入手したのだった。
ヒラメには縦カムと横カムの二種類ある。今回入手したのは横カム。これにはもちろん理由があって、横カムの方が操作性が良いに違いない、という確信があったから。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135935510/picture_pc_b8782646e6491865a827398a9a38ad8e.jpg?width=1200)
早速、手持ちのサーファスのフロアポンプのヘッドと交換してみた。ホースバンドを買い損ねてタイラップで縛ってあるのはご愛敬(笑)
元のヘッドも、米式と仏式を切り替えずにズボッと突っ込んで入れられるのは良かったのだが、いかんせん突っ込んだ後にレバーをグイッと持ち上げる時にどうしても「両手で」操作しないといけない。
たかがそれだけ?と思うかも知れないが、これが微妙に面倒かつ下手すると指の肉をレバーに挟むこともあって、なかなか嫌な作業だった。
ヒラメの場合、まず口金のゴムを割と余裕のある状態にしておけるので、ムギューッと突っ込むのではなく「スコッ」とはめることができる。
これは、ゴムを締めるレバーのレバー比が高いから。スコスコの状態からワンアクションでしっかり締め込める。
さらに、そのレバーの形状と操作方向がうまくデザインされていて、指掛かりがよく片手で自然に持った状態から「キュッ」と締められる。
いや、本当にたかがこれだけなのだ。自転車タイヤに空気入れるなんて、普通の人なら多くても月イチ、割と良く乗る人でも週イチぐらいだろう(毎日乗る人が毎日入れることは、知ってる)。
しかも自分などは最近Zwiftに籠りきりで空気を入れる機会がめっきり減った。それだけに、たまに入れる時に余計にこのようなちょっとした面倒さが気にかかっていたのかも知れない。
元々サーファスについてたヘッドが余ったので、ついでにこれを外の物置に置いてる安物のポンプヘッド(役に立たなくなりつつあった)と交換(ドミノ)することができた。
これで多分死ぬまで使える。良い買い物貰い物だった・・・