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謎解きのヒント
※このノートの「謎解き」及び「謎」は一枚謎のことを指しています
はじめに
謎解き制作者のヒントの出し方ってすごく性格や思いが出ると思うんですよね。
何を知らせて、何を隠したままにするか…考えさせたいのか、答えを教えたいのか…謎解きのヒント出しは、出題よりもはるかに難しい
このノートは自分の中でヒントの構造を理解するためのものです。僕の脳内を見学するつもりで気軽に読んでくださいね〜
ヒントの種類は4つしかない!
これまた大きく出ました
理解しやすくするために、このように考えてみることにしましょう。
それぞれ見ていきます。
①プロセスを簡単にする
具体的には、例示を増やしたり、抽象的な図形に補助線を入れたりする方法です。謎が全体的に易化するイメージ。多くを語らない。解き手が思考する余地がある。
②解きはじめのレールを敷く
具体的には文字に注目、色に注目など解くための最初のプロセスを教える方法。ひらめき一発の謎解きの場合、あとは文字を埋めて答えを出すだけの作業になることも多い。
③答えを仄めかす
「答えは都道府県名になります」など答えの条件を増やす方法です。一番簡単な方法。何をしたらいいかわからない問題ではメタられる危険性がある。
察される心配がないくらいの情報(答えは熟語ですくらいのヒント)なら問題の方に書いておく派なので、自分はあまり使わないかも。
④引用元の開示
「時計を見てみましょう」「道具を使います」など謎で想起させたい元ネタ部分を明かしちゃう方法です。②よりもクリティカルなヒントで、簡単な問題だと解ける。
わかりやすく言うと
謎解きの問題が「現在地」、答えが「目的地」、解答までのプロセスが「経路」だとします。
このとき、ヒントは「案内」になります。
どうしたら経路がわかりやすくなるでしょうか?
①→途中の分岐を減らし経路を単純化する
②→初めの方向、序盤の経路を伝える
③→目的地が巨大化し、遠くからでも見える
④→経由地を示す
まあイメージです、イメージ
③は「目的地が近づく」のではなく「目的地が巨大化する」です。『経路』とは別の『答えの方向性がわかる』という情報が追加されるので。
注意
もちろん、謎によっては使えないヒントもありますし、これ以外の出し方も色々あると思います。二つの方法を混ぜたヒントもあります。問題だけでなく、出す場所や相手の年齢層、レベルに合った方法があると思うので、まだまだヒントは奥深そうです。
ヒントの分類を実際に利用する
これまでヒントを出す際、あまり考えずに感覚的に出していました。今回分類したことで、少なくとも四つの方法からヒントの出し方を選択することが可能となりました。
このノートでは分類までにとどめておきます。あくまで自分の考えたことを書き留めておく場所ですし、どのようなヒントを出すかは制作者のセンスと信条に大きく左右されるので。
ただし
こんな面倒なこと毎回考えるのも大変なので、「これヒントどうやって出せばいいんだ…」ってときに思い出せばいいかな〜と思ってます
最後に
ヒントに関する思考をだらだら書いてみました。
謎解きを作っていると友達や家族に「出して!」と言われ、「わからない!ヒント頂戴!」と求められることが多々あります。その時のヒントが上手く伝わらないと、どちらかがモヤモヤを残してしまいます。
謎解き制作は、「自分が思った通りに悩んで閃いてほしいという制作者の欲を形にする作業」という見方もできると思います。そしてヒント出しはその欲と向き合うものです。
ノーヒントで解いてもらうに越したことはありませんが、思うように閃いてくれない相手に腹を立てず、解き手ファーストを心がけることが大事です。「悩ませること、閃いてもらうこと」に固執せず、「楽しませること」を一番に考えると、ハッピーな謎解きライフが送れることでしょう。