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【振り返り感想】『フェルマーの料理』 憧れもいいけど、自分らしい貴方が何より最高! の冬ドラマ🫶

こんばんは。
今回は2023年TBS金曜ドラマ『フェルマーの料理』が最終回を迎えたということでまとめの感想を書いていきます!

今期のドラマで見切ったのは『フェルマーの料理』と『セクシー田中さん』の2つでした!

コミュ力も明るさもあるけど実は自己肯定感の低さから卑屈になっていた朱里ちゃん、ずっと数学者になるために努力してきたけど夢中が努力に変わったことに気づき挫折した岳。
どちらも最後には自分の『好き』と信頼できる仲間と友達、恋人を見つけ最終回を迎えました。
『セクシー田中さん』は少女漫画で『フェルマーの料理』は少年漫画。
そのジャンルっぽいな〜というストーリー展開でしたが主人公達の最後に得たものはちょっと似てるのが不思議なところ。
未熟なところからスタートし、人から教えられ、周りの人に影響を与える朱里ちゃんと岳は素敵な主人公でした。

『フェルマーの料理』は最終回を迎えて「そういうことだったのか〜!」という気づきがあったので書きたいなと思いました!

※以下ネタバレに注意

『真理の扉を開く』とは!?

 『真理の扉を開く』この言葉はドラマの中盤辺りから朝倉海が使うようになりました。それを受けて2024年verの岳は仲間に対して「真理の扉が見えないのかよ!?」と怒鳴り散らします。すごく怖かったです。ええ。
怒鳴ってるのも怖いですが「真理の扉が見えないのかよ!?」って怒る人めっちゃ怖くないですか?パワハラが独特すぎて・・・普通の2倍怖い。私だったらちょっと本気で精神科を薦めたいぐらいです。せめて「料理の本質」とかだったら分かるんだけどな〜〜と思いながら観てました。
 そして終盤に時間軸は同じになり海さんがいなくなったその後、レシピを極めることであのパワハラ岳が出来上がったことが明かされます。
最初は前髪下ろしててちょっとふにゃふにゃしてた癒し系だったのに(泣)
「蘭菜さんを独りにしません!」とかいって蘭菜さん戻ってきたらるんるんしてて可愛かったのに(泣)
前髪あげてイケ度上がったと思ったら訳のわからんパワハラする子になってた。。Bボタンで進化キャンセルしたかったです(ポケモンネタです)

そこからKのメンバーが出勤しなくなることで自分の暴虐ぶりを改めて再認識するのですが・・・
布袋さんと孫六がなんとかサポートしようとする姿は涙が出ました。
あの状態の岳と冷静に話もできないだろうから支え続けたんですね〜(泣)
孫六に海さんと一品作るから食べて欲しいと誘った時も「怒り」というよりほぼ「傷ついた悲しみ」からのトラウマでしたからね。優しい孫六。。

『真理の扉』という言葉は海さんが使ってた頃から違和感がありました。
蘭菜ちゃんの会では「料理の本質がわかってない」と言っていたのになぜに「真理」と?
夜の朝倉海の顔とKでの朝倉海の顔はどちらもストイックでありながら少し違うことを感じていました。ぶっちゃけいうと夜の晩餐会みたいな時の海さんは厨二病臭いというか、、どことなくイタイ(笑)
なんでだろ〜と思っていましたが、犯人は仲村トオルさん演じる渋谷さんでした!
『真理の扉』は渋谷さんの思想だったんですね〜

渋谷さんに憧れ、神と崇める海さんにとって渋谷さんの考えを追求することが渋谷さんを超えられることだと思っていたんです。
海さんは味覚障害とわかった頃から後継者を探し岳を育てた。料理から離れた後も食材を育てて世界中のシェフに届けることをしたいと言っていたように海さんはどちらかというと「育てる」ことが上手い人。岳だけでなく蘭菜ちゃんも布袋さんも海さんのお陰で一つ乗り越えることができました。
『真理の扉』思想が治った海さんはKでの、本来の海さんに戻りました。
また岳も『真理の扉』思想が治ると元の「好き」に夢中になる岳に戻りました。
『真理の扉』思想、恐るべし・・・
やっぱり常人が突き詰める思想ではないことが分かります。
『真理の扉』思想を理解し生きている渋谷さんはなかなかですね。
そりゃ田舎で自給自足みたいな暮らしをしているわけだ。

朝倉海と渋谷さん

 渋谷さんは朝倉海に『真理の扉』思想を押し付けるつもりはなかったように見受けられます。
朝倉海は自分を育てて尊敬している人に近づきたいと思っていた。
渋谷さんは、そりゃ渋谷さんですから何か話す時は渋谷さんらしさが出る。
ただそれだけだった。

すごく親子の関係だなと感じました。
親の話すことと子供の受け取り方は違う。大概の人は多かれ少なかれこのコミュニケーションに悩みます。
朝倉海と渋谷さんも、そうだった。そして岳は弟子として飛び火を受けた、ということでしょう。
『自分らしさ』を大切にすることも学べる回でした。

北田親子

 実は私、トリリオンゲームが終わりこのドラマが宣伝されてた時は観る気なかったんです。
数学と料理という組み合わせに惹かれず、イケメン使ったドラマか〜なんてちょっと斜めに見てました。
そしてたまたまテレビで1話が流れていたので観ましたが、そこから毎週が楽しみになりました。
それも岳のお父さんのおかげかなぁと。
息子が東大を蹴っても、自分がプレッシャーをかけていたことに反省するお父さん。すっごく素敵だな〜〜と。北田親子の関係って自立しあっているのが素敵だなと思いました。

北田親子と渋谷・浅倉親子のドラマだったんだ、と観た後に気づきました。
あと、何気にKで料理できるぐらいの舌を持っている岳ってすごいなと。お父さんも料理の才能アリかもですね。

まとめ

 数学への挫折から、新たに料理の道へと進んだ岳の成長ドラマでした!
毎週出てくる美味しそうな料理も最高でしたし、仲間になってそれぞれに料理人として成長していく展開も熱かったですね!

素敵なドラマをありがとう!
特別版で帰ってきて欲しいぐらい好きです❤️

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