【映画感想】ジョー・ブラックによろしく


こんにちは!

今回は映画『ジョー・ブラックによろしく』の感想を書いていきます!


1998年に公開されたブラット・ピット主演のラブ・ロマンス映画です。

まさに人生のラブとロマンスが詰められた映画。

名作の力ってすごいなぁとしみじみ感じました。

名作って自分が生まれていなかったり、赤ちゃんだった時代のものでセンスや価値観もその時代に作られた物。

でも必ず大衆を引き込む魅力がある。

それはアクションだとかラブロマンスだとかSFに限らず本編のテンポ、役者の演技、言葉遣い、仕草や分かりやすい説明や目的や普遍的な人間の価値観があるからこそ大衆を魅了し評価されているんだなぁとこの映画を観て改めて思いました。

今回もネタバレを含みます。

あらすじ

 ブラッド・ピットが地上に降り立ち人間の女性との恋に落ちる死神に扮したロマンティックなファンタジー。事故死した青年の姿を借りて、一人の死神がマンハッタンに現れた。ジョー・ブラックと名乗るその人物は大富豪パリッシュの元を訪れる。彼の死期が近いためであった。だがパリッシュが天命を全うするまでにはまだ少しの時間が残されている。死神ことジョー・ブラックはそれまでの短い間を休暇とし、パリッシュの案内で人間界の見学を始めた。しかしパリッシュの娘スーザンはジョーの姿に驚く。彼の姿は先日出会った魅力的な男性その人であったのだ。そしてジョーもスーザンの好意を気にかけるようになっていく……。

※(Yahoo映画から引用)


感想

 まずはブラット・ピットとアンソニー・ホプキンスがかっこ良すぎる!

 ブラット・ピットは今回2役を演じました。1人は爽やかで愛嬌のある青年、もう1人はこの世の全てを知ったような雰囲気と3歳児ぐらい無垢な死神の役をしました。

最初は爽やかな青年が良いな〜と思うのですが、死神のキャラクターに慣れてしまうと青年がなんだか物足りなく感じます。

これを私は勝手に『美女と野獣現象』と読んでいます。

ディズニーで有名な『美女と野獣』のことです。

最後に真実の愛を知り、人間の姿に戻る野獣ですが、私の周りでは今のところ元の人間の姿を絶賛する人は見たことがありません。

視聴者も野獣の姿、キャラクターに慣れてしまったので今更変わったことに拍子抜けなのでしょう。

それに準えて『美女と野獣現象』と名付けました。

話を戻しましょう。

今回2役演じたブラット・ピットですが、なんといってもあの『眼差し』が素敵ですね。どちらの役も優しい目で相手を真っ直ぐに見つめるところが素敵です。

また、死神は次女のスーザンと恋をし彼女もあの世に連れていこうとします。

その過程で姉の旦那さんやビルと『愛』について語るシーンがとても印象的ですね。

『愛』についてここまで具体的にかつ言語化して語られている映画はなかなかないのではないでしょうか。また異性愛という観点だけでなく、親子愛も語られています。親子愛については長女のアリソンも良いシーンでした。


 続いてアンソニー・ホプキンス演じるビルも素敵です!

彼のキャラクターは人間性を評価されてジョーの案内役に任命されました。

良い父親として、成功したビジネスマンとしての威厳や懐の深さが表現されていました。

ああいう父親像って素敵ですよね。

ジョーとビルが一緒に橋を渡ってく姿を見れたスーザンはなんと幸せ者だろうかとさえ思いました。

恋に落ちた男性と父親という違う面から自分を愛してくれた良い男の、最後の背中を揃って見守れるのは最高の幸せの一瞬ではないかと私は思います。

そして稲妻を感じた男性が橋の向こうから戻ってくる。

もうスーザンは来世の男運まで使い果たしていますね。

こういった点でラブとロマンスが最高に詰められていると思います。

観終わった後、すごく良いな〜と思いながらもさて一体どこが素敵だったっけ?と感じる映画。台詞やシーンの一つ一つが良く、無駄がないので一つに絞るのが難しい。

登場人物も少人数でありながら立場と個性が分かりやすいので色んな見方ができると思います。

友達とどの視点で観たのか語りがいのある映画でもあります。


私も心を開いて稲妻を感じてみたいですね!コーヒーショップに行ってきます!

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