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運命の子
僕は仕組まれた
僕は選ばれた
だから僕は他人の運命をどうしたっていいんだ
特別なんだ 僕は
僕は幻影の王子
魔王の涙から
僕は生まれた
僕は出生の秘密を知った時
嬉しかった
自分が特別だって 確信した
叶わない夢から生まれた僕は
なんだって叶えられるチカラを持っている
王様は僕の母と結婚出来なかったから
僕を作った
それは、なんて美しい悲しみなんだろう
なんて強い祈りなんだろう
なんて優しい残酷さなんだろう
僕は、予め、非常識な存在なんだ
ふふふ、カッコイイでしょ? 笑
王様にDominantになることを提案された時
運命の歯車が回りだす音を聴いた
ソワソワした不安と期待が混じり合う気分
僕と出逢った君にも
そんな 不思議な気分になってもらいたい
自分という情報が不確かになって 世界が歪んでいく音
運命の輪が回る音を聴いて欲しい
常識が軋む音をさ
龍
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